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大地震時に徒歩帰宅をしても良い人、ダメな人

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2011年3月11日に起きた未曾有の大災害・東日本大震災。

東北地方では壊滅的な被害が発生し多くの犠牲者が出たが、首都圏では当日自宅に帰れない帰宅困難者・帰宅難民が大量に発生した。この大震災が引き金になってしまったのか、今の日本は大地震が集中的に訪れる「地震活動期」に突入したと言われている。いつどこで大地震が起こってもおかしくない状況なのだ。

大地震が起こった際に、パニックに陥らず冷静な行動をとれるだろうか?
命を守るためにに本当に必要なものとは何なのか…?

今回はそうした疑問の中でも、誰でもなり得る可能性がある「帰宅困難者」に関して『家族を守る災害行動マニュアル』から学んでいきたい。

徒歩帰宅に必要な条件

帰宅困難者になったからといって、やみくもに自宅を目指して歩き始めてはいけない。『家族を守る災害行動マニュアル』によると、下記条件を満たしていない人は徒歩帰宅をすべきでないという。

[条件]

(1)家族のことが心配になった場合

(2)自宅まで40キロ以内で、40キロを歩く体力的な裏付けがあること。

(3)徒歩帰宅のために用意した最低限の装備品があること。

(『家族を守る災害行動マニュアル』から引用)

(2)の条件の40キロだが、普段なにも運動をしていない人が気力だけで歩けるのは大体20~30キロとの事なので、それ以上の距離を歩き通すためには普段から運動習慣や体を鍛えている人でないとかなり厳しそうだ。

(3)の最低限の装備品については、次の章で触れよう。

徒歩帰宅のための必需品

通勤時間に1時間かかっている場合、交通機関にもよるが、自宅と勤務先の距離は40~50キロに及ぶ。この距離をなんの準備もないまま歩き通すことはできない。徒歩帰宅には最低限、次の品々が必要になる。

(1)スニーカー

(2)リュック

(3)水筒(行程の途中で補給できることを考慮しても、常時2リットルを携帯するよう心がける)

(4)携行食(チョコバーなど高カロリーで小型軽量のもの)

(5)マッチまたはライター(ビニール袋に入れて濡れないようにする)

(6)ポケットナイフ

(7)懐中電灯(防水性のもの。予備電池を含む)

(8)雨具

(9)軍手

(10)帽子

(11)帰宅用地図

(12)方位磁石

(13)新聞紙

(14)トイレットペーパー

(15)細引き紐

(16)健康保険証のコピー

(17)個人情報カード(連絡先、血液型、アレルギー・既往症の有無などを表記したもの)

(18)予備の靴下、タオル

(『家族を守る災害行動マニュアル』から引用)

これらの物を全ていつも持ち歩くのは難しいと思うが、オフィスや学校など、自分が長く過ごす場所に常備しておくなど、意識しておきたい品々だ。

この他にも『家族を守る災害行動マニュアル』には、飲料水の確保方法やシェルターやトイレの作り方など、いざという時に役立つ方法が多数掲載されている。「知らなかった」と後悔しないためにも、今始められる防災として強く勧めたい一冊だ。

(文:フムフム編集部)

家族を守る 災害行動マニュアル

著者:加納一郎
出版社:朝日新聞出版
数日から数週間はライフラインが寸断される大震災や風水害が発生したとき、どのようにして家族全員の安全を確保するか。徒歩帰宅のアドバイス、怪我の処置法、火の起こし方、水の浄化方法からシェルターの作り方まで、あらゆる技術を徹底伝授。災害直後の劣悪な生活環境を少しでも向上させる工夫も紹介、災害時にもその場で活用できる。読むだけで防災にも役立つサバイバル・マニュアルの決定版。災害救難袋に入れたい一冊。

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