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確実にカラダに効くプレイリストが発表された件

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先週、近所のTSUTAYAに行った時、少し昔の作品ばかり揃えてある棚で『フォレスト・ガンプ』のDVDを見つけた。ちょうどいい具合に時間があったので、おそらく10回目くらいになるだろうか、改めて見ることにした。
フォレストは、とにかく走る。いじめっ子に追いかけられ、あるいはフットボールのフィールドで、そしてベトナムでもアメリカのフリーウェイでも、走りまくる。
その走りっぷりは若い頃こそダッシュ系だが、ラスト近くになると、長い距離をひたすら走るスタイルに変わる。エンディングロールを見ながら、ふと考えた。フォレストを、あそこまで走ることに駆り立てたものは何だったのか?

エクササイズ効果が科学的に実証されたプレイリスト

5キロ痩せることから東京マラソン級の大会での4時間切り達成まで、ランナーのモチベーションはさまざまだ。筆者は20年以上あちこちのジムに通い続け、アクアビクスからキックボクシング、ピラティスやヨガ系のクラスに参加し続けてきた。延べ時間だけで考えれば、ベテランインストラクターにも引けをとらない。でも、去年になって初めて、”ただ”走ることが最も効率がいい運動であることを実感した。
2015年1月、エクササイズ効果が確実に期待できる最新版プレイリストが発表された。ロンドンのブルネル大学音楽部エクササイズ/スポーツ学科のコスタス・カラゲオギス博士とスポーティファイ・ドット・コム(執筆時点では日本でのサービスを準備中)が共同で作業を行い、”ワークアウト”という言葉を含む6700万に上るプレイリストの曲のテンポを徹底比較し、効果が科学的に証明されたとして発表したのが以下の組み合わせだ。
たとえば、ジョギングやランニングの平均的なピッチ(歩数)は1分間に150~190で、このテンポのジャンルはラップだ。攻撃的な歌詞の響きも肉体的エネルギーを生み出すのに役立つため、最も適した運動のタイプはランニングになるという。

・Roar(ケイティ・ペリー):体を動かす気持ちを作る
・Talk Dirty(ジェイソン・デルーロ):ストレッチ
・Skip To the Good Bit(リズル・キックス):ストレッチ
・Get Lucky(ダフト・パンク ft ファレル・ウィリアムス):有酸素ウォームアップ
・Move(リトル・ミックス):有酸素ウォームアップ
・Need You 100%(デューク・デュモン):低度心肺トレーニング
・You Make Me(アヴィーチー):低度心肺トレーニング
・Timber(ピットブル ft ケシャ):中度心肺トレーニング
・Applause(レディー・ガガ):高度心肺トレーニング
・Can't Hold Us(マックルモア&ライアン・ルイス):最高度心肺トレーニング
・Happy(ファレル・ウィリアムス):最高度心肺トレーニング
・The Monster(エミネム ft リアーナ):強度トレーニング
・Love Me Again(ジョン・ニューマン):強度トレーニング
・It's My Party(ジェシー・J):強度トレーニング
・Burn(エリー・ゴールディング):ウォームダウン
・Royals(ロード):ウォームダウン

筋トレ向きの曲も含まれているが、もちろんランニングに特化することもできる。ランニングルートの途中に公園でもあれば、鉄棒などを使った筋トレを盛り込んでもいいだろう。

人を走ることに駆り立てるもの

筆者も、最初はランニングマシンでいやいや走るのが精いっぱいだった。でも、距離を伸ばしていく過程で、徐々に楽しくなってくる。ランニングマシンでも屋外でも5キロ、あるいは30分続けて走れるようになれば、十分楽しい。
だから言う。走るという行いの唯一のモチベーションは楽しさだ。自分で決めた距離を走り切った時の達成感とか、走り終わって飲むビールのうまさとかを理由に挙げる人は多い。ただ、こうしたものは絶対的な目標にはならない気がする。単に楽しいから走る。そして、楽しいという感覚から、ランナーズハイ的な一段上の精神状態が生まれる。
 『65歳からのマラソン人生―生涯ランニングのすすめ―』の著者である森川和夫さんが走るモチベーションも、まちがいなくプリミティブな楽しさだ。65歳で本格的に走り始め、67歳の誕生日に初のフルマラソンを走り切り、なんと3度目のレースで優勝してしまう。こうなると、走ることはもうドラッグだ。快楽物質を激しく分泌する脳が更なる楽しさを追いかけ、ピッチを上げ、ストライドを広げさせる。

森川さんを、フォレスト・ガンプを、そして筆者を走ることに駆り立てるのは、きわめて純度が高い楽しさなのだ。走れ! 俺! 走れ!

(文:宇佐和通)

 

 

65歳からのマラソン人生 : 生涯ランニングのすすめ

著者:森川和夫
出版社:アイオーエム

65歳の定年を機に、ジョギングを始めた著者は、医者通いでも治らなかった心臓病を克服し、走ることで、楽しく充実した人生を取り戻した。まだジョギングが一般的でなかったころの、先駆的健康マラソンランナーの人生。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、予めご了承ください。試し読みファイルにより、ご購入前にお手持ちの端末での表示をご確認ください。

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