ハウツーが満載のコラム
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あってもなくても髪は大切

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マナーモードにしてあった携帯電話が、ブルブルと鳴った。
「こんな夜ふけに、誰よ?」と、発信者を見ると、つい先日、飲み会でご一緒した男性からだ。
「もしもし」と、こちらが答える間もなく、彼は言った。
「暁子さん、本当のことを教えて欲しいんだ。隠さずに、本当のことを……」
その声のセクシーなことといったら、思わず、「ええ、ええ、何でもお教えしましょう」と、約束したくなる。
ところが……。
質問の内容は意外なことだった。

「見たでしょ」と、言われても

「何かしら?」
平静を装って、答えると、「この間の飲み会で、暁子さん、トイレに行くとき、僕の頭頂部見てたでしょ? 薄いなと思ったでしょ? わかってるんだよ。そう思ってたの。薄くなったよね、はっきり言ってハゲてきてるよね」と、たたみかけるように話すのだ。
そうだっけ?
実はよく覚えていない。見たような気もするし、見なかったような気もする。けれども、よくよく思い出してみると、確かにちらっと見たかもしれない。けれども、薄かったかどうか、記憶が定かではない。
困った私はこう答えた。
「さあ、よく覚えていないけれど、いいじゃない、薄くたって」
「あ〜〜〜、やっぱり」
電話の向こうから、セクシーを通り越した声が響いてきた。おそらく、とても気にしているのだろう。

私のタイプなのに

頭髪に悩む人は多い。とりわけ男性に多い。
けれども、私は子供の頃から、髪の毛が薄い人が好みだ。大好きだった叔父が若い頃からハゲていたからかもしれない。
好きなスターは、ブルース・ウィルスやケビン・コスナー、ユル・ブリンナー(古するぎるか!)。ショーン・コネリーも大好き。皆、男の魅力満載だ。専門的なことはわからないけれど、男性ホルモンが多く、セクシーな人は、意外と頭髪で苦労しているのではあるまいか。
だから、髪の毛のことなど、気にしなくたっていいと思うのだが、電話をくれた彼を説得することはできない。それはそうだろう。彼は私の好みなど聞いていないのだから……。

救っている場合か?

それでも、以前、別の人に、「俺、暁子さんに救われたんですよ」と、言われたことがある。髪の毛が抜けて悩んでいたとき、私が「それはあなたが男性的だからよ。私は前より格好いいと思うけどなあ」と、答えたというのだ。以来、彼は帽子やバンダナで隠すのをやめて、毎日が明るくなったのだそうだ。実はそんなことを言ったかどうか、よく覚えていないのだが、彼が魅力的な男性であることに間違いがない。

ただし、頭髪がフサフサの男性を好む女性の方が多いとは思う。そして、女性の髪のトラブルは深刻だ。ヘラヘラしている私でさえ、最近、髪が減ったような気がするし、他人の目線が私の白髪だけに向けられているように思うこともある。

健康な肉体には健康な髪が宿るらしい

私を含め、髪の毛を気にする方たちに、この『髪の取扱説明書』は、髪と心の両方を潤してくれる。「他人の視線を頭頂部に感じているあなたが今すぐできる3つのこと」というサブタイトルに偽りはなく、具体的、かつ、情熱的に、髪を傷めない方法を教えてくれるからだ。著者・田中和義は言う。

私たちの身体に太くハリのある健康な髪を育てるためには、まず、髪の毛の事と同時に健康で元気な身体を造らなければいけない

(『髪の取扱説明書』から引用)

髪の取扱説明書は、結局のところ、自分自身を取り扱うための説明書なのだ。

(文:三浦暁子)

髪の取扱説明書

著者:田中和義
出版社:インプレス
髪が抜ける、薄くなる、細くなる、パサつく、そんな症状はありませんか? 髪のトラブルを年齢のせいだから、と諦めていませんか? あなたが毎日髪のためになる、と思ってやっているその行為が実は髪を痛め、髪のトラブルの原因になっているとしたら!? 長く髪と仲良くするために、髪のためにやっているその行為の意味を、改めて考えてみませんか?

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