ハウツーが満載のコラム
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あなたのその不調は、身体が錆びているからかもしれません。

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真っ赤なハイヒールをはいた足を高く跳ねあげ、斜めに足を組んで、椅子に身をあずける。
そういうポーズで私を魅了する人がいました。モデルの仕事をしている方でした。

「あぁ、なんてかっこいいんだろう」と、ため息をつきながら、私もあんな風になりたいと憧れていました。
けれども、満員電車にゆられる学生時代は、ハイヒールなんてとても無理でしたし、結婚したらしたで、通学はなくなったものの、すぐに母親になり、ぺたんこの靴しか履けない毎日が続きました。
それでも、私はあきらめませんでした。
息子を追い掛け回さなくなるのを待って、頑張ってハイヒールをはきました。
とりあえず、そうしていればいい女になれるような気がしたからです。

いい女になるはずが・・・

ハイヒールを履くようになってすぐ、私はひどい腰痛になりました。
「こんなもんに負けてなるものか」と、しばらくはき続けたのですが、やがて「もう辛抱ならんっ」という状態になり、意地を張らずやめることにしました。
椅子から立ち上がるたびに「いてて」などと言っていては、いい女どころじゃないと気づいたからです。
幸い、腰痛はおさまったものの、私は姿勢が悪くなっていることに気づきました。

高校生のとき、剣道部でたっぷりしこまれ、姿勢だけはよかったはずなのに、知らないうちに、体がくにゃんとまるまり、猫背になってしまったのです。
毎日、毎日、パソコンを叩き続ける仕事だから、ま、仕方がないなと思っていたのですが、『座り方を変えれば、身体の疲れがイッキにとれる!』(仲野孝明・著/学研プラス・刊)を読み、いや、仕方がなくないぞと考え直しているところです。

座り方が悪いと、筋肉が錆びてしまう!?

著者の仲野孝明さんは仲野整體クリニックで、毎日、たくさんの患者さんに出会います。
皆さん、「腰が痛い」とか、「眠れない」とか、「アレルギーがひどい」等々、数々の不調を訴えてきます。
暗い顔で話す彼らに対して、著者が言うことはただひとつ。「間違った座り方をしているからです」ということだけです。
間違った座り方が習慣となった人たちは、姿勢がくずれ、脊椎のかたちがゆがんでしまうというのです。
その結果、「不調の大型デパート」と著者が呼ぶほどの問題が起きます。
いったんバランスを崩してしまうと、脊椎の曲がりが戻らずに、ゆがんだままになってしまい、事態はさらに悪化していくというのですから、おそろしい話です。
バランスが崩れた脊椎を支えるために筋肉が頑張り続け、まわりの膜が、べたり、と貼りついてしまうのだそうです。
挙句の果てに、癒着した筋肉は動かなくなり、身体のあちこちがどんどんどん錆びついていきます。

良い姿勢は一つしかない

良い姿勢は一つしかありません。背筋が通り、安定しており、すっきり見える。
しかし、くずれた姿勢は様々なタイプがあるそうです。

1「ながら」くずれ(背中上部が曲がっているタイプ)半ばねころんだ状態で、首だけ持ち上げて何かをする、いわゆる「ながら作業」の習慣があると、こうなります。
2「のっぽ」くずれ(背中中部が曲がっているタイプ)身長が高い人に多い姿勢。
3「オヤジ」くずれ(背中下部が曲がっているタイプ)椅子に座るとき、足を前に投げ出した状態で座る人がなります。
4「痛たた」くずれ(腰部が前に反る、背中が丸いタイプ)股関節と肩甲骨が、何らかの事情で動きにくくなっている人に多い姿勢。
5「スマホ」くずれ(首だけが前に倒れているタイプ)首だけを下に向けることが多い人がこうなります。

私の場合、なんだかどれも危ないですが、やはり5の「スマホ」くずれかもしれません。一日、パソコンを叩いていますから。
どのタイプにせよ、身体が錆びているのは確かだと感じています。何とかしなくては。

とりあえず従うべきなのは、座骨を立てよという教え

様々なタイプの「くずれ」を克服するために、すべきことは「座骨を立てて座る」ことです。
椅子とお尻の間に手をさしこんで、お尻が座る面についているあたりをさぐってみると、左右に触れる骨があります。それが座骨です。

この座骨の位置を意識し、椅子の座面に垂直につきさすイメージで座り直してみましょう。それが座骨が立った状態です。

(『座り方を変えれば、身体の疲れがイッキにとれる!』より抜粋)

 

文章にすると、なんだか難しそうですが、やってみると、座骨が立った状態を実感できます。
まずはトライしてみてください。

からだの車検を忘れずに

筋肉が癒着し、体が錆びるのは、それだけでおそろしいことですが、何よりおそろしいのは、自覚のないままに、錆びてしまうということです。
この状態に陥らないためにまずはすべきこと、それは自分で自分の身体をチェックすることです。著者はこれを「からだの車検」と呼んでいます。
方法は4つ。
1腰:上半身を前に曲げて、手が床につくかをチェック
2背中:両手を後ろで組んで上げてみる
3肩:両手を前から上げる
4股関節:寝転んで片膝を胸にひきよせてみる

からだの車検の後はストレッチ

自分のからだが思ったよりもよくない、錆びてしまっていると感じたら、すぐにでもストレッチをすることが大切です。
まじめに取り組めば、座りっぱなしからくる不調をやわらげ、癒着した筋肉を戻すことができるそうです。な、なんと、10歳は確実に若返ると言うのですから、毎日、少しずつやってみることにします。
ただし、無理をせず、楽しみながら・・・。
そうすれば、いつの日か、赤いハイヒールで足をはねあげながら、座ることができるかもしれません。
モデルが足を斜めに組んだり、体をひねったりできるのは、日常生活でジムに通い、筋肉を鍛えあげ、癒着しないように努力しているからだそうです。
そんなわけで、からだの車検とストレッチを怠らず、美脚になって、ハイヒールを履いた足を跳ね上げたいと思うのですが、さて、実現するでしょうか~~?
とりあえあずは、このコラム、坐骨を立てて、書いてみました。

(文・三浦暁子)

座り方を変えれば、身体の疲れがイッキに取れる!

著者:仲野孝明
出版社:学研プラス
パソコン、ストレス、睡眠不足…疲れがなかなか抜けないのは、疲れの根っこを取らないから。疲れをイッキに取りたいなら、まず「坐骨」を立てましょう!姿勢を整えることから健康な身体をつくる「姿勢治療」の第一人者が目からウロコのノウハウをコーチ

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