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いいスナップ写真は“心のスナップモード”への切り替えが必要だ

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僕は一時期、スナップ撮影をしていたことがある。カメラを持って街中を歩き回り、目に付いたものを撮影する。撮影するという行為自体がおもしろかった。

僕が考えた「いいスナップ写真を撮るためには」

ただ、1日に何百枚と撮影しても「おお、これは」というショットがないことも多かった。やはり、街中で写真を撮る、というか、カメラを構えるという行為自体に慣れていなかった。

いろいろ本を読んだりして、どうしたらいいスナップ撮影ができるのか模索したこともある。そのとき僕が考えたのは次のようなことだ。

  1. 常にカメラを持っていること
  2. 「これだ!」と思った瞬間に出会ったら即座にシャッターを切ること
  3. いろいろな場所に出かけること

こんなところだろうか。しかし、いくらカメラを持っていても、いい写真は撮れなかった。

スナップ撮影をする際には心をスナップモードにする

写真家のスゴい撮影セオリー』(CAPA&ジキャパ!編集部・編/学研プラス・刊)は、さまざまなジャンルの写真家が、写真撮影の際の準備から撮影時の心構え、テクニックなどを紹介している書籍だ。

第3章にスナップ写真家の藤井智宏氏が登場している。そこにこんな記述がある。

写真を撮るときは、モードを切り替えます。カメラの撮影モードではなく、自分の気持ちのほう。いわば“心のスナップモード”をセットして撮影体制を整える。ただ漠然とカメラを構えて街中を歩くだけでは、シャッターチャンスを逃したり、絵になる光景に気づかなかったりするんです。

(『写真家のスゴい撮影セオリー』より引用)

僕は、ただ漠然とカメラを持って街を歩いていただけだった気がする。それではいい写真は撮れないはずだ。

また、こんなことも書かれていた。

スナップとはいえ、「どこで」「何を撮る」とはっきりした意識を持つと、自分らしいスナップが撮れる。

(『写真家のスゴい撮影セオリー』より引用)

確かに、自分でテーマを決めて撮影に出かけると、いい被写体に巡り会うことが多いと感じる。

たとえば、仕事でカメラのレビューをすることがある。その際、作例の撮影に出かけるのだが、ただ街を歩いているだけではいい作例が撮れないことが多かった。

そこで最近は、テーマパークや動物園、牧場に行ったり、横浜や秩父というように、場所を決めて出かけるようにしている。

「撮影するぞ」というモードに自分を切り替えてそういう場所に訪れると、いろいろな被写体が目に付き撮影する意欲がわいてくる気がするのだ。

作例も、明らかにいい写真が撮れるようになった。やはり、横着をして近場で済まそうと考えていたからダメだったのだろう。甘い考えだった。

撮りたいものを見つけられる目を養わなければ

正直、カメラの使いこなしや撮影の基本的なことは、普通の人よりかはわかっていると思う。

ただ、それだけではダメなのだ。いくらカメラの機能を使いこなせても、撮りたいものが見つかれなければ何の意味もない。

まずは撮りたいものを見つける目を養わなければならないようだ。そのためにも、いろいろなところに出かけて、自分の心がときめく被写体を見つけられるようにしようと思う。

(文:三浦一紀)

写真家のスゴい撮影セオリー

著者:CAPA&デジキャパ!編集部(編)
出版社:学研プラス
風景、ポートレート等、各ジャンルの人気写真家が、自身の撮影メソッドを開陳。「いい写真」の撮り方を準備段階から狙うべき被写体の考え方まで、その一連の流れを解説する。何を撮り、何を撮らないのか、写真家ならではの判断基準が学べる一冊。

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