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一度は行きたい! 見たい! 世界のお城

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東京ディズニーランドで最高のフォトスポットといったら、やっぱりシンデレラ城前だと思う。オープンして間もない80年代にシンデレラ城をはじめて見たとき、それはそれは感動した記憶がある。

ところが、ヨーロッパの人々はディズニーランド・パリのピンクのお城の前で感動してシャッターを押すということがあまりないようだ。それもそのはず、彼の地には美しき本物のお城や宮殿があちこちに点在しているのだから。

ドイツ、ロマンティック街道の忘れがたき絶景!

私の中での美しい城のナンバーワンは、ドイツ、ロマンティック街道にあるノイシュヴァンシュタイン城だ。もう20数年前になるが、ドイツのロマンティク街道を夫とドライブ旅行した。ちなみに無知な私はロマンティックの意味がローマへの巡礼の道だということを知らなかった。ロマンティックな風景が見られるからその名なのだとばかり思っていたのだ。街道沿いには中世の街並みや城や教会が点在し、メルヘンの世界にいるようだった。日本からのツアー客も多いようで、街道には日本語で「ロマンティック街道へようこそ」の看板もいくつか掲げられていた。

北側のヴュルツブルグからスタートし、私たちは街道を南下した。そして夕方になり、ロマンティック街道の終点に近づくと、崖の上にそびえ立つノイシュヴァンシュタイン城が目に入ってきた。夕日に浮かぶ城は、まさに絶景で「うわぁ~、きれい~!素晴らしい!」と思わず叫んだ。そう、この城こそがディズニーランドのシンデレラ城や眠れる森の美女の城のモデルだったのだ。

ロマンチシストの王様の夢の白亜の城

世界の絶景 お城&宮殿』(学研プラス・刊)は世界中の77ヶ所の美しい城と宮殿を紹介した一冊。美しい写真の数々は眺めているだけでも心が洗われる。

私の好きなノイシュヴァンシュタイン城ももちろん出ている。

おとぎ話に出てきそうなこの美しい城を建てたのは、若くしてバイエルン王国の王となり、「狂王」の異名を与えられたルートヴィヒ二世。芸術を心から愛し、幼いころから中世騎士道へのあこがれを強く抱いていた人物で、普墺戦争でプロイセンに敗れると、争いや政治という現実から逃避し、次第に自分の世界に引きこもるようになっていった。ノイシュヴァンシュタイン城は、王の現実逃避から生まれた城なのである。

(『世界の絶景 お城&宮殿』から引用)

1869年に着工され、ルートヴィヒは、親交のあつかった作曲家ワーグナーに手紙で「この城に住めるようになるのが待ち遠しい」と打ち明けたという。

1886年に居住できる状態まで建設が進むと王は首都ミュンヘンに戻らず、この城を居住とした。しかし、そのわずか102日後、あまりの浪費ぶりから王はベルグ城に軟禁され、謎の死を遂げた。

そして、城の工事は未完成部分を多く残したまま中止され、城と内部は一般公開されることとなった。

私は豪華なこの城の内部も見学したが、他に訪れたさまざまな城や宮殿のサロンや部屋とごっちゃになり、正直、記憶はかなり曖昧だ。やはり城の個性や美しさは外観にあると思う。私が見たのは夕日を浴びたノイシュヴァンシュタイン城の姿だったが、また別の時間、別の季節にもう一度見てみたいと思う。

メルヘンなお城から戦闘城塞、そして廃城まで

本書はヨーロッパの城や宮殿を中心に、中東やアジアの城も紹介している。

1.メルヘンなお城

2.ロワール渓谷の古城

3.巨大宮殿

4.戦闘城塞

5.城塞都市

6.廃城

の6章からなり、観光ガイドとして使えるのはもちろん、絶景の写真集としても楽しめる。

77ヶ所はそれぞれに個性があり、どれも美しいが、その中でも、私が次に、実際にこの目で見たい! と思ったお城と宮殿をちょっとあげてみよう。

*スコットランド北西部の湖の入り江にたたずむ“アイリーン・ドナン城”。静かな湖面に映りこむ姿はえも言われぬ美しさで、思わずため息がもれる。

*ウクライナ南部の黒海を望む岬の先端に建てられた“スワローズ・ネスト城”。絶壁に張り出すように立つスリリングな「ツバメの巣」は、まさに絶景!

*デンマークのバラス湖上の島に立つ“フレデリクボー城”は、スカンジナビア諸国最大のルネサンス建築の宮殿。

*チェコ、プラハ旧市外にある“プラハ城”。かつてはボヘミア国王や神聖ローマ帝国皇帝の居城だった古城。その夜景で、息を呑む美しさだ。

*ポーランドの北部にある“マルボルク城”は、ドイツ騎士団の本拠地でヨーロッパ最大のゴシック建築。230年もの歳月をかけて建設されたという赤レンガ造りの巨大な城は壮観!

*フランス南西部の“カルカソンヌ”。古代ローマ時代から発展した歴史あるヨーロッパ最大の城塞都市。中世の時代に紛れ込んだような気分に浸れそうだ。

*スロバキア東部の大草原にそびえる“スピシュスキー城”。廃城だが、空の青と、草原の緑に映え、とてもファンタジック!

この他にも、本書にはロマンあふれる城や宮殿のさまざまな姿がたくさん収録されている。

(文:沼口祐子)

世界の絶景 お城&宮殿

著者:学研パブリッシング編集部(編)
出版社:学研プラス
実在する、おとぎ話の世界へ。世界には、想像もできないような絶景が存在する。そんな絶景を、美しい写真とともに紹介し大好評を博した『世界の絶景 楽園&秘境』に続く、絶景第二弾!ヨーロッパを中心に点在するお城や宮殿は、世界中の女性があこがれる旅行先の一つであると同時に、多くの男性ファンを惹きつけてやまない、魅惑の場所。本書は、眺めているだけで心がいやされるような、美しいお城と宮殿・77カ所を紹介。子どものころに思い描いた、夢のようなお城。豪華絢爛に彩られた、巨大な宮殿……。気軽な世界旅行に出発しよう!

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