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成功を身に付けるためのアスリートの言葉3選

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 “サクセサリー”という言葉をご存じだろうか。
最近では「成功を身に付ける」という意味で動詞的に使われることが多いようだ。筆者が初めてこの言葉を聞いたのは、20年くらい前だった。

飾れるモチベーション

朝日とか青空、あるいはきれいな海が写った大きめのポスターや額装された写真。それをバックに、手書きっぽい文字でインスピレーショナルな言葉や文章が綴られている。エグゼクティブなビジネスマンが好んでオフィスの壁に飾る、モチベーションを上げるためのもの。筆者が知るサクセサリーというのは、そういうものだった。

Succesoryというキーワードを打ち込んで検索してみると、今はポスターや写真だけではなくマグカップやトートバッグ、変わったところではジェリービーンの容器にインスピレーショナルなワードを印刷したものもある。

ペップトーク

たとえば、サッカーやアメリカンフットボールなら試合開始前のロッカールーム。野球ならベンチ前で行うこともあるだろう。円陣を組んで監督や選手同士がかけあう言葉をペップトークという。激励、あるいは気合を入れるための段取りなのだが、今では語学・心理学的分野からの分析も深まって、セールスマンやIT技術者のモチベーションを高めるテクニックとしても使われているようだ。

座右の銘とはちょっとニュアンス的にちがうだろうが、盛り上がる言葉というのは誰にでもあるだろうし、スポーツとからめて考えれば、好きな選手の忘れられないひと言というのもあるはずだ。

生きる力が湧いてくる! 感動の言葉(中山和義・著/学研パブリッシング・刊)は、さまざまな種類のスポーツで名を馳せたアスリートたちの言葉を集めた一冊だ。ひとつの分野に打ち込み続けて多くの時間を費やし、頂点を極めたアスリートたちの言葉は、そのまま人生のエッセンスが凝縮された深い響きを持つものとなる。

いくつか紹介していこう。

イアン・ソープ

オーストラリアの史上最年少記録となる15歳で水泳男子代表となったソープ氏は、2回のオリンピックと3回の世界水泳選手権で16個の金メダルを獲得した誰もが知るハイパースイマーだ。

しかしソープ氏は、天才ではなかった。彼が天才だったとすれば、それは努力においてである。ソープ氏が水泳を本格的に始めたのは8歳の時。10歳になると、毎週6000メートルから8000メートルを泳ぎ、15歳では毎週5~8万メートルを泳いだ上に、1時間のトレーニングを週3回行っていたという。

そんな彼が語ったのが、次のような言葉。

誰でも人一倍努力すれば成功し、人から尊敬される人物になれる。有名な人と普通の人を分けるのは、何かに打ち込んだ量の差だと思う。

『生きる力が湧いてくる! 感動の言葉』より引用

ピア・ニールソン

つい最近引退した宮里藍プロもレッスンを受けたことがあるピア・ニールソンは、スウェーデン生まれの女子プロゴルファー。18ホールをすべてバーディーで終えることを目指すゴルフ哲学“54ビジョン”の提唱者としても知られる。そのニールソン女史は、次のような言葉を残している。

悪いショットの原因は悪いスイングだが、悪いスイングを引き起こすのはたいてい悪い思考である。

『生きる力が湧いてくる! 感動の言葉』より引用

悪い思いが悪いスイングを引き起こし、それが悪いショットの原因となる。ならば、なくしていくよう意識すべきはスイングやショットのミスではなく、悪い思考をしないようにすることだ。ものごとにあたる際のあるべき姿と、そこへの持っていき方を教えられる気がする。

アイルトン・セナ

1994年5月1日。日本では“音速の貴公子”というニックネームで知られたブラジル人F1ドライバー、アイルトン・セナがサンマリノ・グランプリで亡くなった。F1にそれほどなじみがない人でも、セナという名前は知っていたはずだ。

ネルソン・ピケやナイジェル・マンセル、アラン・プロストといったレジェンド級のドライバーたちが顔を揃えるF1黄金時代を担ったセナ氏は、あっという間に逝ってしまった。ライバルたちとの激しい関係もマスコミに取りざたされることが多かったが、基本的には内向的な性格だったという。

明日何がおきるかわからないのだから、とにかく自分に与えられた場で、自分にできることを一生懸命やり抜いて生きていくのが一番だ。

『生きる力が湧いてくる! 感動の言葉』より引用

その言葉のとおり、セナ氏は自分に与えられたサーキットという場で、自分にできることを一生懸命やり抜いて生き、そして、自分に最もふさわしいサーキットという場で亡くなった。

寝る直前、そして起きた直後に読みたい

スポーツに人生の局面を垣間見る。あるいは重ねる。誰でも一度はしたことがあるはずだ。だからこそ、アスリートたちの言葉は心に響く。

著者の中山さんは、まえがきに次のような文章を書いている。

この本にはアスリートたちの言葉から、特に元気を与えてくれる、人生の役に立つと感じた言葉を選んでのせました。言葉を伝えるだけではなく、その言葉を人生に活かすヒントも書きました。いまのあなたに必要な言葉に、出合えることを願っています。

『生きる力が湧いてくる! 感動の言葉』より引用

この本を手にするみなさんは、どんなアスリートのどんな言葉と出合うのだろうか。

(文:宇佐和通)

生きる力が湧いてくる! 感動の言葉 アスリートが教えてくれた人生を変えるヒント35

著者:中山和義
出版社:学研プラス
累計30万部のベストセラーシリーズ『大切なことに気づく24の物語』の著者・中山和義が、古今東西のアスリートの名言と感動ストーリーを紹介。人生をよりよくするヒントや習慣が満載の、読むだけで、生きる力が湧いてくる本。

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