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【キングダム考察】尾平の前歯は折れそうで折れない

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尾平(びへい)は、漫画『キングダム』の出っ歯キャラです。
ムードメーカー役の好青年なので、「尾平が好き」というキングダム読者は多いと思います。

わたしは、尾平の前歯(出っ歯)のことを心配しています。ふつうの前歯に比べて、出っ歯は折れたり欠けたりしやすいからです。

数々の戦場をくぐり抜けるなかで、尾平の前歯が折れそうになったことが何度もありました。しかし、尾平の前歯は「折れそうで折れない」のです。

わたしにとって『キングダム』を読み続けることは、尾平の前歯を見守ることでもあります。2017年9月(最新47巻)の時点における「尾平の前歯ヒストリー」をまとめてみました。

前歯とは何か?

尾平の初登場シーンは、『キングダム』第5巻に収録されています。
主人公の「信」と尾平は、同じ村の出身です。顔見知りだった2人は、新兵として再会を果たします。このときから最新47巻に至るまで、ずっと行動を共にしています。

つまり、尾平というキャラクターは、主人公「信」の成長を見守るという役割を負っています。ただの脇役ではありません。考察に値するキャラクターです。

顔の中央にある2本の前歯は、医学的には「中切歯」といいます。「中切歯」の両脇にある2本の前歯を「側切歯」といいます。

『キングダム』第7巻の176ページには「号泣する尾平の横っ面」が描かれています。尾平は「中切歯」だけが長いことを確認できます。ほかにも、第9巻の42ページでは、大きなコマをつかって「尾平の顔面の正面アングル」が描かれています。

それぞれのシーンを検証したところ、尾平の「中切歯」は「側切歯」の2倍超の長さだと判定できました。ものすごい「出っ歯」です。

永久歯は折れたらアウト!

オトナが前歯を折ってしまったら、自然に元に戻ることはありません。永久歯だからです。『なぜ?どうして?かがくのお話1年生』(大山光晴・監修、コスモピア・文/学研プラス・刊)という子供向けの本にも書いてあります。常識です。

五、六さいから十二さいごろまでに、おとなの歯が生えてきて、にゅうしはぬけてしまいます。

(『なぜ?どうして?かがくのお話1年生』から引用)

人間には、乳歯と永久歯があります。永久歯とは、その名のごとく「死ぬまで使わなければならない歯」です。もしも永久歯が折れてしまったら、次はありません。ヒトの歯は「ツーストライク→アウト」なのです。

折れそうで折れない前歯ヒストリー

前歯が折れるのは、顔面に強い衝撃を受けたときです。たとえば「転ぶ」「硬いものにぶつかる」「殴られる」などのシチュエーションが考えられます。

『キングダム』第6巻の146ページで、尾平は前のめりに転びます。しかし、前歯は折れませんでした。転んだときに「ひじ」をついて受け身を取ったからです。そのおかげで顔面強打を免れています。

第42巻の13ページでも、尾平は「前歯の危機」に直面します。敵軍の総大将「慶舎」と遭遇してしまい、馬上から剣を叩きつけられたからです。尾平は持っていた槍(やり)でとっさに防御しますが、相手の大剣の勢いを押さえられず、その衝撃が顔面に伝わってひどい目にあいます。生命の危機にさらされましたが、尾平の前歯は折れることなく無事でした。

「尾平の前歯」最強伝説

尾平の前歯が「人生最大のピンチ」にさらされたのは、戦場でもなければ、敵の攻撃を受けたときでもありません。

その相手とは、同郷で戦友でもあるはずの主人公「信」でした。ある誤解がきっかけでキレてしまい、尾平のことを怒りにまかせて殴ってしまったのです。
『キングダム』第44巻の155ページでは、グーのストレートパンチが、尾平の顔面にジャストミートしています。「ビキ」という擬音が鳴っていたので、わたしは「ついに尾平の前歯が折れたか!?」と驚きました。

結論を述べると、それでも前歯は折れませんでした。信が手加減をして殴ったのかもしれません。そうだとしても「尾平の前歯」の強度はかなりのものです。折れそうで折れない。強靭な前歯。まさに「歴戦の出っ歯」です。

もしかすると、前歯によって敵の大将首を討ち取ることがあるかもしれません。信が「天下の大将軍」を目指しているのですから、尾平には「天下の大前歯」を目指してほしいものです。これからも活躍を楽しみにしています。

(文:忌川タツヤ)

なぜ?どうして?かがくのお話1年生

著者:大山光晴(監修)、コスモピア(文)
出版社:学研プラス
「どうして歯ははえかわるの?」「バナナに種はあるの?」など、1年生に身近な科学の疑問に答えるお話を中心に、野口英世やエジソンの伝記など、知って楽しい科学のお話が36話。イラストもたくさん入って、すぐに、すいすい読めるので朝の読書にもお勧め。

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