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「コックリさん、おかえりください」を英語で言えますか?

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子どものころ、コックリさんをしたことがある。
紙の上に神社マークと50音表と1から10までの数字と「はい」と「いいえ」を書き、10円玉を置く。その10円玉に皆で人差し指を置き、聞きたいことを尋ねると、するすると10円玉が動き出し、文字を指し示し、“何者か”が答えを告げていく……とされている。いわゆる自動書記(オートマティスム)というものの一つだ。

海外のコックリさん

外国にも、ウィジャボードというものがある。YESとNOとアルファベットと数字がボードの上に並んでおり、コインを置いて、答えを尋ねるというものである。ウィジャボードを見た日本人が、日本人流にアレンジしたものがコックリさんだと言われているそうだ。

私はコックリさんで怖い経験をしたことはない。小学校の時に女子だけでした時、ミエちゃん(仮名)が「○○くんが好きな人は誰ですか?」とコックリさんに尋ねた。するとコインはすごい力で動き出し「み」と「え」を指した。「え〜? アタシ? やだあ〜」と満面の笑みを浮かべた彼女だったが「ちょっと!あんた自分で動かしたんでしょ!」と疑いの目を向けたことがある程度だ。

おそろしいルール

地方によりルールに違いがあるようだけれど、当時私がプレイしていたコックリさんは、プレイ中に指を離すと呪われる、とか、最後にきちんと「おかえりください」と言わないと誰かが取り憑かれるなどと言われていた。しかし万が一英語しか理解できない霊だったら、日本語で「おかえりください」と言ってもわかってもらえないので、どうすればいいのだろう。当時の私はそんなことも考えて悩んでいた。

小学生の頃、私は雑誌『月刊ムー』の愛読者だった。小学生向けのものより、何ランクも上の恐ろしい話題に満ちていて、写真付きの記事も多く、そのリアルさが心底怖かった。確かウィジャボードをしたら、その国の言葉ではない言語を綴り出した、というような記事があったのも衝撃だった。

幽霊への敬語

昭和の地方都市の小学生である。当時の私は英語で「コックリさんおかえりください」とどう言ったらいいか全くわからない。けれど小学生の頭でもgood-bye!だとなんだか失礼な気がした。幸いにも、英語を綴り出すような“何者か”は、現れなかったのだけれど。

このたび『ムー公式 実践・超日常英会話』(宇佐和通・著/学研プラス・刊)が出版された。様々な超日常のシーンでの英会話集であり、あちこちで話題を呼んでいる。こんな英語使う時ないよ!と笑いだす人もいるかもしれないけれど、あの時の私がこの本を持っていたらどんなに安心しただろう。「コックリさんおかえりください」は、こう言うのだ。

Kokkuri-san, Kokkuri-san, I ask you to leave.

(『ムー公式 実践・超日常英会話』より引用)

オカルトもグローバル化

世界は、狭くなった。海外で命を落とす人もいる。そうした場合、その人の霊が出るとしたら、亡くなった場所に出るのだろうか。もしそうなら、言葉が通じなくて霊能者も困るのではないだろうか。しかしテレビ番組だと、日本語がわからないであろうに、来日した霊能者たちは日本人の霊の気持ちを代弁している。もしかしたら霊の世界では言語ではなく別の何かで感情を伝えているのだろうか。

今や、アメリカの有名霊能者に、例えば行方不明になった自分の飼い猫の居所を尋ねるなんてことが簡単にできる。クレジットカードで支払い、予約時間になったらスカイプで会話をするのだ。しかしこんな時は、英語ができないと困る。でももう大丈夫。この本が助けてくれることだろう。相手に「あなたのオーラが見える」と言われたら、こう答えればいい。

What color do you see in my aura?

(『ムー公式 実践・超日常英会話』より引用)

私は至って真剣に、この本を読んでいる。

(文・内藤みか)

ムー公式 実践・超日常英会話

著者:宇佐和通
出版社:学研プラス
「この町でUFOがよく出る場所を教えてください」「幽霊が出るので部屋を替えてほしい」「最終戦争に備えて核シェルターを予約した」--あやしい旅先や不穏な日常に役立つ英会話を「ムー」が解説。異星人や心霊、陰謀などから身を守れる320例文を収録。

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