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読書感想文がまだ・・・そんな人は「よだかの星」を読んで欲しい!!

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「もうすぐ夏休みが終わるのに、うちの子ったら読書感想文がまだなの~」

なんて会話を電車の中で聞きました。
最近のニュースでは、某オークションサイトで読書感想文を「買う」なんて現象があるとかないとか・・・。
小学生の頃から地域の図書館に通い、絵本や児童書、小説なんかを楽しんでいた私ですら読書感想文は最後の最後にしていたので、ためちゃう気持ち、よ〜〜くわかります! ギリギリまで粘りたい気持ち、めっちゃわかるよっ!
それに読書感想文って、当たり前ですが「読む時間」と「書く時間」が必要なんですよね。書きたいけど読む時間が全然ない!! そんな方にオススメな『よだかの星【日本語/英語版】』(YellowBirdProject編/刊)を今回はご紹介いたします。

どんなお話?

原作は、岩手県出身の童話作家・宮沢賢治。
このお話の主役は「ヨタカ」という、全長
30センチあるかないかの小さな小鳥。『よだかは、実にみにくい鳥です。』という一文で始まり、その見た目と名前を理由に、悲しい日常から逃げ出すことができぬまま自ら命を絶ち、星になってしまうのですが、命の尊さだけでなく、なぜ死に至らなければならなかったのか、どうして誰も手を差し伸べてあげられなかったのか、気がついてあげられなかったのか、とたくさんの後悔を思わせる、ちょっぴりビターなお話です。

以下の出来事がきっかけで、よだかは星になってしまうのですが、一体どんな出来事だったのでしょうか。

ある日の夕方、たかがよだかの家にやってきました。

「おい! いいかげんにその『たか』という名前を変えたらどうだ。お前にはふさわしくない」

「たかさん、それは無理です」

「いいや、無理じゃない。そうだ、『市蔵(いちぞう)』というのはどうだ。いい名前だろう。お前は明日の昼までに『私は市蔵です』と書いた札を首に下げて、みんなの家をまわるんだ。そうしなければひどい目にあわせるからな!」

(「よだかの星 【日本語/英語版】」より引用)

おいおい、市蔵って!

と、一回読むと突っ込みたくなる部分ではあるんですが、こんな何気ないことがキッカケで、よだかは考え込んでしまいます。何気ない一言で、本心じゃない一言で悩んじゃうことって、日常生活でも全然ありますよね。ほら、どうですか? この一文だけでも、感想文書けそうじゃないですか?!

『よだかの星』は読了時間が10分かからない!

宮沢賢治が執筆したよだかの星の文字数は、5000文字ほど。
日本人の1分間の平均読書速度は、
400600文字と言われているので、なんと10分前後で読めてしまうんです。私も実際に読んでみましたが、10分かからずに読了できました。

今回私が読ませてもらった『よだかの星 【日本語英語版】』(YellowBirdProject編/刊)には、宮沢賢治の原文がわかりやすくアレンジされており、なんと英語版も収録されています。言葉もわかりやすくなっているだけでなく、文字数も少し減らされているため、細かいですが読む時間も7分まで短縮! 素敵なイラストとともに読めるので、まだ中学年のお子さんでも理解はしやすいですし、英語版を使えば、中学生のお子さん向けに、英語の書籍の読書感想文として課題が提出できるかもしれません。

短くても「読んで」「書く」のが大切・・だと思うよ。

私は『よだかの星』を何度も読書感想文として書いていました。それくらい好きなのです!
このお話は不思議なことに、何度読んでもその時の自分の気分や、気持ちによって思うことや感じることが変わってきます。

初めて読んだときは「悲しい話だな」くらいに思っていたのですが、中学生の頃だったでしょうか、部活動で何度やってもうまくいかない、誰か助けて欲しい! ともがいている時には読んで号泣してしまいました(笑)。

今回、改めて読み返してみて思ったのは、まだ母にもなっていないくせに、もしこの主人公のよだかに母親がいたらきっと自分を責めただろうな・・・と、よだかの母を思って勝手にウルウルしてしまいました。母性が目覚め始めた30歳以降の女性にもオススメです!

読書感想文は確かに面倒です。
わかります、わかります。
でも、残り何日か頑張れは、こうして大人になってから読み返す楽しみがあります。今でも『星の王子様』や『
100万回泣いた猫』などが名作と言われているのは、読書感想文で書いたことがあるからではないでしょうか? 短い時間で読める名作は、『よだかの星』以外にもたくさんあるので、親子で10分時間をとって一緒に同じ本を読みながら、感想を語り合ってみてはいかがでしょうか? そして大人になってから読み返す楽しみのためにも、読書感想文頑張って仕上げちゃいましょう。応援してます!!

(文:つるたちかこ)

よだかの星 【日本語/英語版】

編集:YellowBirdProject
出版社:YellowBirdProject
姿がみにくく、くちばしも曲がっているよだかは、いつも似た名前のたかにいじめられていました。ある日、 たかがよだかの家にやってきました.. 【きいろいとり文庫 第7作品目】

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