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料理のレパートリーが驚異的に広がるコツ

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夏休み中の娘と息子に「休みの間は君たちが交代で昼ごはんを作ってよ。材料費は出すから」と言ってみたが、2人とも作ってはくれなかった。
同じものしか作れない、と逃げ腰なのだ。自信を持って作れるのがカレーライスと野菜炒めくらいしかないという。しかしこのたび、私はレパートリーが驚異的に増える方法がかかれている本を手に入れた。

5つの調理法

『マンガでわかる!料理のきほん』(学研プラス・刊)は、絶望的に料理ができないアラサーのイラストレーター・仲原さんが描いた料理入門コミックエッセイだ。包丁の使いかたすら知らない彼女は、やがて、人のお弁当を作るまでに成長していく。

彼女は長期間の修行をしたわけではない。お料理の先生に何度か料理の基本を教わっただけなのだ。講師の本田祥子さんは、基本の5つの調理法を覚えるべきだと言う。その5つとは、炒める、焼く、煮る、ゆでる、揚げる。確かに多くの料理はこの5つのどれかでできるだろう。

2つの基本食材

さらに先生は、調理に必要な食材の基本は2つだと言う。植物性のうまみ動物性のうまみ、この2つを組み合わせれば、美味しい料理ができるのだと。それなら子どもでも思いつけそうだ。例えばキャベツとツナ、ほうれん草とソーセージも、立派に植物+動物である。入れ替えてキャベツとソーセージ、ほうれん草とツナという組み合わせだってアリだ。慣れてくれば玉ねぎやキノコなど、少しずつ食材を足していくのもいい。

まるでフォークダンスでパートナーをチェンジするかのように、ツナと大根、ツナとナス、などとペアの相手を変えるだけでどんどん新しいメニューが出てくる。これに5つの調理法を合わせれば、様々なレパートリーが生まれる。例えばキャベツとツナは焼いても炒めても煮てもいいだろう。食材によっては5種類の調理法すべてに当てはめることはできないかもしれないけれど、バリエーションが驚異的に広がるのは確かだ。

調味料を変える

これにさらに、味付けで違いを出せばレシピはネズミ算式に増えていく。
例えばキャベツとツナの塩炒め、キャベツとツナのソース炒め、キャベツとツナの醤油炒め、とあっという間に3種類が生まれてしまうのだ。このほかにもマヨネーズやバターなど、様々な調味料がある。個人の好みやその時の気分で変化をつけられるようになったらもう、料理上手は近いだろう。

私は『塩料理』『醤油マジック』『味噌がおいしい』という3冊の本を持っている。(共に未来食アトリエ・風・編/塩の道クラブ・刊)。ひとつのメイン調味料を中心に何百ものレシピが書かれているもので、例えば味噌で作るシチューなど、珍しいものもある。ひとつの調味料をとことん究めると、味の奥深さがわかってますます料理は楽しくなるものだ。

料理はオトク

おひとり様志向の最近の若者たちには、料理したほうがかえって不経済、コンビニ弁当を買えばいい、というような考えかたの人もいる。けれど、多少時間はかかっても自分で作る食事は美味しいし、食材を上手に使いまわせるようになれば、かなりの食費の節約になるはずだ。外食派やコンビニ派がいる一方で、自作の弁当をオフィスに持参する「弁当男子」も出てきているのは、実際に料理の楽しさやオトクさを実感している人がいるからなのだろう。

さあ、これでもう、子どもたちにはレパートリーがないなんてことは言わせない。だいたいカレーしか作れないと言っているけれど、いつもの食材を変えればそれだけで違う。例えばジャガイモをナスに入れ替えてみれば、随分違う味わいになるはずだ。この本でバリエを広げる楽しさを知って、あれこれ試しつつ積極的にキッチンに立つようになってくれたらうれしいな。

(内藤みか)

マンガでわかる!料理のきほん

著者:仲原
出版社:学研プラス
基本的な調理法とおいしくしあがる「コツ」がマンガで具体的に学べる。いまさら聞けない調理法。みそ汁、ご飯が美味しく仕上がる理由。洋食和食の基本から、毎日の献立への応用まで。これ一冊で冷蔵庫にあるものでぱぱっといおいしいものがつくれるように。

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