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新規の顧客開拓なら、地方自治体を狙え!

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営業を繰り返してもなかなか仕事に結びつかず、苦労しているサラリーマンは多いはずだ。かく言う私もフリーライターだが、なかなか新しい仕事を獲得するのは難しい。そんな悩みを抱えている人に朗報! 実に魅力的な、営業先があるのだ。それは東京の大企業ではなく、なんと地方自治体なのだ。

地方の仕事と言えば、土木だけ?

安倍政権が「地方創生」を盛んにPRし、最近ますます注目を集める日本の地方。といっても、地方自治体の仕事といえば真っ先に思い浮かぶのがダムや道路といった土木工事だとか、庁舎などの建設といったイメージだ。
そもそも、そういう仕事は談合で決められてしまい、地元に古くからある会社が権利を独占しているんじゃないの? というか、部外者なんか相手にされないんじゃないの? と思う人も多いのではないだろうか。そんなイメージを覆してくれる本が、その名もずばりな一冊「地方自治体に営業に行こう!!ビジネスチャンスはこんなに身近に!」だ。

こんなにいろいろある!奥深い地方の仕事!

著者によれば、そもそも多くの人は地方自治体の仕事の具体的な中身を、知らなすぎるのではないかということだ。確かに、なんとなくお固いイメージ、近寄りがたいイメージが強い。
そこで、本書からユニークな地方自治体の仕事をいくつかピックアップしてみよう。フランス料理で使う狩りで仕留めた野鳥や獣“ジビエ”をブランド化して売り込む「みえジビエPR委託事業」。西東京市内の農産物を使ったメニューに基準を作り、それを満たしたレシピを提供する店を市が認定してPRする「西東京市めぐみちゃんメニュー認定事業支援委託」などなど。
ちなみにめぐみちゃんとは、西東京市の農産物のイメージキャラクターだ(ネットで検索してみたら結構かわいい)。これでふと思ったのだが、私にゆるキャラをデザインさせてくれる地方自治体、どこかにないものだろうか。一応、イラストは少しばかり齧ったことがあるのだ。
他にも、若者や女性の就労支援事業などは地方自治体ならではの内容で、社会貢献につながる仕事だ。自分が手がけた仕事が、地域の誰かの役に立っている。そう考えるだけでも、心が少しあったかくなるではないか。

社会的信用が高まり、次々仕事を獲得できる!

もちろん、実際に営業を行って、受注にこぎつけるまでは大変なことも多い。しかしそれは、どんな営業でも同じ。結局は、仕事を獲得するまでは地道な努力が必要であることは言うまでもないだろう。
けれども、筆者がメリットとして最初にあげている「自社の社会的信用が高まる」ことは、何事にも代えがたいメリットだ。あの地方自治体と仕事をしている、というだけで他の営業でも大きなセールスポイントになるし、次の仕事に繋がりやすいのだ。また、「一度仕事を受注すると同じような仕事が取りやすくなる」ことや、「絶対に未回収がない」ということもメリットといえるだろう。
未回収がないことは、中小企業はもちろん、フリーで仕事をしている立場からすると何よりも嬉しいことだ(実は私は東京で一回、未回収を経験したことがあるのだ)。

実は、私も地方自治体の仕事を経験しました!

何を隠そう、この原稿を書いている私自身も、かつては出身地の地方自治体の仕事を数多く手掛けていたことがある。それは広報誌の原稿執筆だったり、さらにはイベントの企画など、数えてみるだけで結構な量だったりする。
別の仕事の都合で都心に出てきてからは、少し疎遠になってしまったものの、もう一度地方自治体の仕事をやってみようかなあという気持ちがふつふつと湧いてきてしまった。
個人的には、地元の子どもたちやお年寄りに感謝されることや、ダイレクトに仕事に対する反応が返ってくることなども嬉しかった。お金には換算できないものがたくさん手に入る、それが地方自治体と仕事をする醍醐味なのではないかと思う。

(文:元城健)

地方自治体に営業に行こう!!ビジネスチャンスはこんなに身近に!

著者:古田智子
出版社:実業之日本社
地方自治体が民間企業に発注するお仕事は建設・土木だけ。そして入札金額の安さだけで受注先が決まる。多くの人がそんな風に思っているのでは? じつは地方自治体が民間企業に発注するお仕事の中で建設・土木はほんの一部。この本は、建設・土木以外のいろいろな分野で自治体と民間企業が取り組んでいるたくさんのお仕事、いわば「地方自治体ビジネス」の実態と、その市場に参入する上での基本的な営業活動の全体像を明らかにしている。地方自治体って何?から始まって、実際にどんなお仕事が民間企業に発注されているのか、地方自治体ビジネスのメリットとデメリット、ビジネスをする上でしっかりとおさえておきたい「自治体予算」の話、そして実際に地方自治体ビジネスに参入するときのお仕事の取り方について、情報の集め方から入札・企画提案の取り組み方までを解説。これまで地方自治体ビジネスと全く関わりのなかった人でも、これ一冊を読めば地方自治体ビジネスへの参入の仕方が、手に取るように分かること請け合いだ!

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