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小さい子が納豆を好きになるかもしれない絵本

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納豆は、好き嫌いがはっきり分かれる食べものです。
ネバネバの見た目や、なによりもにおいが苦手という人がいます。

わたしは納豆臭を満喫したいので、におわないタイプの納豆は買いません。
でも、小さいお子さんに食べさせたいとき、におわないタイプの納豆は、親御さんにとって強い味方になるでしょう。

子どもが納豆を好きになる絵本!?

大豆由来食品である納豆は、厚生労働省によって「良質のたんぱく質源」として認められている食べものです。しかも、3パック100円程度で買うことができます。

栄養満点であり、家計にもやさしいので、親御さんにとって納豆は、お子さんに好きになってほしい食品のひとつだと思います。

お子さんと納豆のファーストコンタクトに「絵本」はいかがでしょうか?
なっとうぼうや』(わたなべあや・作、絵/学研プラス・刊)というユニークな絵本を紹介します。

『なっとうぼうや』のあらすじ

内容をひとことで言うならば、ある日突然にパックから飛び出した納豆たちが、たのしく歌って踊りはじめます。

『なっとうぼうや』で描かれるのは、二足歩行に進化をとげた動物たちが暮らしている街です。
主人公は、キリン族の「のった」くん。
なぜ「のった」という名前かといえば、お父さんキリンの名前が「のっぽ」だからです。

ある日、のったくんが朝ごはんに納豆を食べようとしたとき──。
なんと! 納豆パックの中から歌声が聞こえてきたのです。

ドッタンバッタン大騒ぎ!

ネバ ネバ ネバ ネバ
なっとうぼうや
おてて つないで ネバ ネバよ

(『なっとうぼうや』から引用)

この「なっとうぼうやのうた」をお子さんに読みきかせるときに、どんなメロディをつけて歌うのか。お父さんお母さんの腕のみせどころでしょう。

なっとうぼうやたちは、発泡スチロールの包装パックから飛び出して、のったくんの家からも飛び出していきます。
朝ごはんのおかずですから、のったくんは「なっとうぼうや」を追いかけます。

なっとうぼうやの歌声には、あらゆるものが歌って踊りださずにはいられない不思議なパワーがありました。
公園では、ブランコや花たちが踊りだします。
運動場では、のったくんのお友だち(けものフレンズ)たちが「♪おててつないでネバネバよ~」と歌いながら、輪になって仲よく踊ります。

追いついたのったくんは、ようやく「なっとうぼうや」をつかまえて、自宅に帰ります。おかずを取りもどして、やっと朝ごはんを食べられると思ったら──あとは読んでのお楽しみ。

日本の伝統食材をたのしく学べる

『なっとうぼうや』は、魅力的なストーリーとイラストの絵本作品です。
人気の絵本作家・わたなべあやさんの初期単行本でもあります。

じつは、わたなべあやさんの絵本作家デビューは、保育雑誌に掲載された『うめぼしくん』という作品です。もちろん単行本化されています。

うめぼしくん書影

この『うめぼしくん』を読むことによって、おなじ作者が描いた『なっとうぼうや』をより深く理解することができます。

なぜなら、絵本『うめぼしくん』にも「動物たちが暮らす街」や「二足歩行に進化をとげたキリン族」が登場するからです。
ちなみに、断定はできませんが、『うめぼしくん』に登場する「キリン族の郵便配達員の男性」は、のったくんのお父さんである「のっぽ」氏の可能性があります。外見がよく似ているからです。

同じく、わたなべあやさんの筆による『おとうふちゃん』にも、キリン族の郵便配達員が登場します。

おとうふちゃん書影

つまり『うめぼしくん』『なっとうぼうや』『おとうふちゃん』は、おなじ世界観を共有しているわけです。

いわば「伝統和食えほん3部作」であり、梅干しや納豆のような「クセがあるけれどカラダに良くて日本独自の食材」について、幼いときから興味をもってもらうきっかけになると思いました。

(文:忌川タツヤ)

なっとうぼうや

著者:わたなべあや
出版社:学研プラス
のったくんがなっとうを食べようとしたら、パックの中から歌声が…。「♪ネバネバネバネバなっとうぼうや、おててつないでネバネバよ」。なっとうが歌うと、みんなネバネバ踊り出す! ネバネバ楽しいなっとう絵本です。

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