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偏差値65を突破! 秋田にある公立大学がすごい!

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国際教養大学”をご存じだろうか。

ほとんどの授業は英語で行われ、多数の留学生とともに授業を受けることができる、国際志向の大学だ。

さぞかし大都市のど真ん中にあるかと思いきや、キャンパスは、なんと米どころとして有名な秋田県にある。

全国トップクラスの偏差値

国際教養大学は公立大学だ。開学したのは2004年と、まだ10数年の歴史しかない新しい大学である。にもかかわらず、全国的な注目を集めているのは、現時点で偏差値が65を突破していることにある。歴史ある国立大学を凌ぐレベルを誇っているのだ。

参考に、大学受験の情報サイト「みんなの大学情報」を見ると、国際教養大学の全学部の平均偏差値は67.0。これは全国の公立大学でぶっちぎりでナンバーワンだ。しかも、全国の大学のなかでも6位

ちなみに、上は73.2の東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、大阪大学となっている。こうした有名大学に新設の大学が肩を並べるなど、まずありえないことなのだ。

英語が授業、留学が必須

国際教養大学が受験生から人気が高い理由は、その特殊すぎる環境にある。『なぜ国際教養大学はすごいのか』(鈴木典比古・著/PHP研究所・刊)から、その秘密を解明してみよう。

“国際”という名前がつく学校は多い。しかし、本当に世界に通じるような授業が行われているのかというと、疑問が残る。

国際教養大学の本気度はとてつもない。在学中はとにかく英語漬けだ。前述の通り、授業のほとんどは英語で行われている。しかも、卒業のためには最低でも1年間の海外留学が必須になっているのだ。ここまでさせられたら、生きた英語が身につかないほうがおかしい、といえるだろう。

勉強しないと卒業できない

しかも、授業の難易度は高いため、留年率が高いことでも知られる。だから、学生は死に物狂いで勉強するのだ。

私は大学時代、出席のカウントだけをとって、あとは授業を抜け出してバイトに行く・・・というキャンパスライフを送っていた。しかし、そんなふうに授業を受けていては、国際教養大学では卒業が不可能である。

そのため、最初から勉強したいという意志の強い学生が全国から集まってくる。公立大学であるにもかかわらず、地元の秋田の学生が思いのほか少ない。卒業生は企業から引く手数多の状態で、就職内定率はほぼ100%近いそうだ。

勉強するにはもってこいの環境

私は国際教養大学のそばを通ったことがある。秋田空港に程近い、丘陵地だ。驚いたのは、キャンパスの周りにはお店や娯楽がまったくと言っていいほどないことだった。

よく考えると、東京などの大都市にある大学は誘惑が多すぎる。学生街のまわりになんでもかんでもありすぎるのだ。誘惑が少ない代わりに、国際教養大学の図書館は24時間空いている。知識欲を満たす環境は完璧だ。勉強にありったけ集中できる。

国際教養大学のすごさを生み出しているのは、キャンパスの環境にある、といっていいだろう。

(文:元城健)

なぜ国際教養大学はすごいのか

著者:鈴木典比古
出版社:PHP研究所
日本では18歳人口が減少し、「大学全入時代」といわれるなか、受験生の入試倍率は10倍、卒業生の就職率は100%ーー。秋田市内からクルマで30分、都会の華やかさとは無縁の緑に囲まれた大学に、なぜ全国各地から学生が集まってくるのか。その人気の秘密は、(1)すべての授業を英語で実施、(2)新入生は学生寮で留学生と共同生活、(3)在学中に1年間の海外留学を義務づけ……といった独自の教育システムにある。これらはすべて、世界で活躍するグローバル人材を育てるためのもの。著者曰く、「真のグローバル人材には、ただ外国語ができるだけでなく、国や人種の違いを受け入れるしなやかさ、自分の個を確立している人間力やコミュニケーション力が求められます」。これらの養成に欠かせないのが、昨今注目される「リベラルアーツ」教育なのだ。国際教養大学トップが自ら明かす、「全人力(リベラルアーツ)」を身につけるための“世界標準の大学教育”論

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