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人生を豊かにしたいなら「シナリオ」を書こう

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僕は「文章を書く」ということを仕事としているため、一般の方々に比べると文章を書いている量は多いと思われる。

さまざまなタイプの文章を書いてきたつもりだが、唯一書いたことがないのが「シナリオ」だ。

シナリオとは

シナリオとは、映画や劇などの脚本。基本的に登場人物のセリフと場面構成などを書いたものだ。

小説と大きく違うのは、「地の文」が出てこないこと。小説では、心理描写などを文章で行っていくわけだが、シナリオでは登場人物のセリフですべてを表現しなければならない。あとは「ト書き」と言われる登場人物の動作や演出で説明をする。

僕は、小説っぽいものや詩、歌詞、俳句や川柳などは書いたことがあるが、シナリオというものを書いたことがない。あまり映画やドラマを見ないので、そういう創作活動をしてみようという気持ちが起きないのだ。

しかし、最近シナリオも書いてみたほうがいいのではないかと思い始めた。
登場人物のセリフとト書きだけでストーリーを描写していくという手法を知っておいたほうが、よりいい文章が書けるのではないかと思うからだ。

シナリオから学べるのは想像力と創造力

そう思い、『シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ』(小林幸恵・著/ブックビヨンド・刊)を手に取ってみた。

この本では、「日本中の人にシナリオを書いてもらいたい」と書かれている。その理由は以下の通りだ。

シナリオから学べるもの、それは「相手の立場で考える」想像力、そして「自分の考えを伝える」創造力です。

(『シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ』より引用)

小説は一人称、二人称、三人称など、書く人によりどの視点で書くのかが選べる。だが、シナリオは常に三人称で書かなければらない。

すべての登場人物の気持ちになってセリフを書いていくのが、シナリオなのだ。

シナリオは自分探しの作業

本書では、シナリオを「自分探しの作業をすること」と位置づけている。
書いている人が登場人物それぞれの役を演じる必要があるため、自分が主役ではなく常に俯瞰している立場となる。

言い換えれば、「相手の立場になって物事を考えなければならない」ということだ。小説は、自分が主人公の立場になることで、自分の考えを主張することができる。しかしシナリオの場合は、主人公以外の登場人物にもならなければならない。

自分がすべての登場人物を演じることで、さまざまな視点で物事を見られる。そうすることで、普段の生活では気づかないことに気づける。それがシナリオの特徴なのだ。

シナリオを書くトレーニング方法

トレーニングとして、日記を書くように、その日に起こった出来事をシナリオとして書いていくという方法が挙げられている。

その日に起こった出来事を、そのまま自分の感情を入れずに、映画のワンシーンを巻き戻すように、思い出して、事実だけを客観的にシナリオの形式で書くのです。
普通の日記では、自分の感情が入り、主観的になりがちですが。シナリオは常に見えているものだけを書くのですから、セリフ、動作をそのまま事実として受け止めます。冷静に、客観的に見つめ直すことができるのです

(『シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ』より引用)

これから、少しずつシナリオを書いてみよう。僕の人生に足りないもの、欠けているものが見えてくるかもしれない。これからの人生が、豊かになるように。

(文:三浦一紀)

シナリオ力をつける本 毎日を楽しくするイメージのチカラ

著者:小林幸恵
出版社:ブックビヨンド
「人を想う想像力」「自分を伝える創造力」「すべてを見通す俯瞰力」。シナリオを書く視点で世の中を見ると、人生は100倍楽しくなる! シナリオは映画やテレビドラマの脚本を書くプロのためだけの技術ではありません。会社や家庭や学校などの様々なシーンで、毎日を楽しく送るノウハウとして素晴らしく役に立つのです。イメージのチカラであなたの生き方を変える、あなたの人生を楽しくする。たくさんの効用がある「シナリオ力」をつける本。それは、誰にでもできます!

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