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日本屈指の進学校の生徒が、受験の4か月前にやっていること

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私の家の周りには学習塾がたくさんあります。

すでに夏休みの夏期講習の告知を知らせるポスターが掲示され、夜遅くまで高校生が勉強している様子が目につきます。熱心に勉強している姿を見て、思わず応援したくなります。

進学校ってどんな学校?

大学の進学実績が高い学校のことを、進学校といいます。進学校の生徒といえば、娯楽には目もくれず、年中がり勉をしている印象が強いと思います。

ところが、実態は大きく異なるようです。『学ぶ心に火をともす8つの教え』(武内彰・著/マガジンハウス・刊)は、公立高校では日本屈指の進学校の一つ、日比谷高校の校長による著作です。

現在、日比谷高校といえば、公立高校のなかでは東京大学の合格者数ナンバーワンの学校です。しかし、一時期は低迷し、平成5年には東大合格者1人いう時期もあったほどでした。ところが、武内さんが校長に就任してからは、急激に進学実績を伸ばしています。

受験直前に取り組むこと

今年はなんと45名(浪人生を含む)が東京大学に合格し、大きな話題になっています。その秘密はどこにあるのでしょうか。受験を間近に控えた高校3年生の様子を見てみましょう。

高校3年生にとって9月といえば、数か月後に受験を控える大切な時期です。そんなとき、日比谷高校生は予備校で毎日何時間も勉強をしているのでしょうか。違います。文化祭の準備を真剣にやっているのです。「そんなバカな、勉強する時間がなくなるじゃないか」と思ってしまいますが、武内さんはこう断言しています。

最後まで文化祭を全力でがんばった子ほど伸びる。そして実際に、そういう子が、現役合格を勝ち取っているのです。

『学ぶ心に火をともす8つの教え』より引用

文武両道が重要

最近はスポーツ推薦に力を入れている学校が増えています。勉強かスポーツ、どちらかをやっていればいいという学校も少なくありません。ところが、日比谷高校は文武両道を貫いています。

勉強だけに必死になっていたとしたら非常にもったいない。学校にいる意味の半分を失っている、と言っても過言ではありません。(中略)あらゆる高校生は、できればどちらも手を抜かず、文武両道を貫いてほしいのです。

『学ぶ心に火をともす8つの教え』より引用

さらに、部活動でも練習メニューを一方的に教師が用意して、提示するようなことはしないそうです。部員たちの自主性に任せているのです。

勉強はできるけれど、人と交わって、協力し合い、何かを成し遂げたりした経験が一切ない。そんな人間が将来、社会で活躍することができるでしょうか。

『学ぶ心に火をともす8つの教え』より引用

武内先生は、生徒が協力し合って考えるからこそ、社会に出てからもっとも大切な“人間力”が養われると説いています。

仲間の足を引っ張らない

確かに、同じ学校に通う仲間たちと汗を流す文化祭や部活動は、勉強では決して得ることのできない貴重な体験です。高校生活でしか味わえないものといえるでしょう。

さらに、進学校には課題などでわからないことがあれば、お互いに教え合おうとする環境があります。

進学校の生徒にとって、確かに周囲の友達はライバルです。しかし、決して足を引っ張ったりしないそうです。むしろ「みんなで一緒に合格しよう!」という気持ちが強いといいます。

日比谷高校の生徒が難関大学に何人も合格することができる秘訣は、学校行事で培われる、仲間を大切にする友情の力にあったのです。

(文:元城健)

学ぶ心に火をともす8つの教え

著者:武内彰
出版社:マガジンハウス
「名門」をV字復活させた熱血校長が明かす自分から勉強する子の育て方。「8つの教え」で子どもを伸ばす!

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