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食べないで生きる。「不食」を標榜する人たち

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おいしいものを食べることが好き。
そんな人は多いでしょう。

しかし、欲望のおもむくままに食べすぎれば、健康を害したり、お金を失ったりすることもあります。

「食べ過ぎなければ病気にならなかったのに……」
「食べ過ぎなければお金が貯まっていたのに……」

「不食」を自称している人たちは、このような悩みとは無縁のようです。
かれらは、食べ過ぎないどころか、食べ物をあまり口にしなくても生きられると証言しているからです。

「不食」は特異体質によるもの

「不食」とは、読んで字のごとく「食べないで生きる」という意味です。
ダイエットやプチ断食のような一時的なものではなく、日常的に「まったく食べない」か「ほとんど食べない」ことを指しているようです。超少食も「不食」に含まれます。

不食については、『ムー 2016年6月号』(ムー編集部・編/学研プラス・刊)に総力特集が掲載されています。

彼らは本当に食べていないのか?
だとしたら、いったいどこからエネルギーを得ているのか。
実際に「不食」を実践する人々への取材をまじえて、その秘密と可能性をレポートしたい。

(『ムー 2016年6月号』から引用)

はじめにお断りしておきたいのは、この特集で紹介されているのは「例外的な体質の持ち主」だということです。
絶対にマネをしないでください。

「不食」を特集している『月刊ムー』は、医学雑誌ではありません。
UFOの目撃談、超能力や心霊現象の検証、古代文明ミステリーの研究など、ロマンとスピリチュアルを扱っている「世界の謎と不思議に挑戦する スーパー・ミステリー・マガジン」です。

わたしたち人間は、必要な栄養摂取をおこなうために食べなければ、まともに生き続けることはできません。
通常体質の人が「不食」を実践するのは危険です。食べるのをやめないでください。

1日1杯の青汁を飲むだけの生活

森美智代さんは『「食べること、やめました」』(マキノ出版・刊)という本を出版している不食者のひとりです。

『ムー 2016年6月号』によれば、森美智代さんは21歳のときに「脊髄小脳変性症」と診断されたそうです。
若い時期に発症すると余命10年以内という難病です。

難病とは、決定的な治療法がまだ見つかっていない病気のことです。
通常の医療では完治できないため、森美智代さんは「西式甲田療法」というものを試みました。
それは「断食や少食、生菜食などを組み合わせた」ものであり、それを2年間つづけることによって、森美智代さんは体調が回復していると感じたそうです。

当初は「数種類の葉野菜をミキサーでドロドロにしたもの」と玄米粉などを混ぜ合わせたものを食べており、森美智代さんは1日に約900キロカロリーを摂取していました。
そして、最終的には「5種類の葉野菜それぞれ30グラム」が材料の青汁を、1日1杯(約50キロカロリー)飲むだけの生活を送っているそうです。

にわかには信じられませんが、「森美智代さんの腸内状態はきわめて珍しい」という科学者の証言もあります。

「森さんの腸の中は、人間離れしている。まるで牛のようだ」

(『ムー 2016年6月号』から引用)

上記の言は、理研(国立研究開発法人理化学研究所)に所属している生物学者・辨野義己博士によるものです。
「牛のようだ」……草食動物によく似た腸内状態という意味でしょうか。

辨野博士は、ほとんど植物性の食品しか食べないにもかかわらず健康を維持しているパプア・ニューギニア人の腸内常在菌を調査している研究者です。
青汁だけを飲んで生きているという森美智代さんの腸内メカニズムについて、いつか解明してほしいものです。

世界の不食者たち

前段で紹介した森美智代さんは、「不食」のなかでも「ほとんど食べない(超少食)」のカテゴリーに属します。

『ムー 2016年6月号』には、「まったく食べない」という不食者も紹介されています。

ブレサリアン(breatharian)は、「飲食せずに呼吸のみで生きる者」のことです。
インド在住のヒラ・ラタン・マネクさんは、日光をエネルギーにしていると言っています。
実証報告としては「2001年にはNASAの招聘を受けてアメリカへ渡り、科学者らの前で130日を過ごした」と『ムー 2016年6月号』には書いてあります。
本当に呼吸だけで生きられるのであれば、食費が年間数十万円も節約できます。うらやましいです。

インドには、もっとすごい不食者がいます。
1929年生まれのプララド・ジャニさんは、11歳のときから食料も水も摂取せずに暮らしているそうです。
『ムー 2016年6月号』によれば、インド国防研究開発機構によって15日のあいだ「35人の医師が24時間態勢でジャニ氏を監視し、不食を認めた」という2010年の実験結果が報告されているそうです。

そのほかにも、俳優・榎木孝明さんによる「30日間の不食(断食)」体験や、弁護士・秋山佳胤さんによる「不食に至るまでの経緯」を語ったインタビューが収録されています。
ロマンとスピリチュアルが好きな読者にとっては、興味深い内容だと思います。

(文:忌川タツヤ)

ムー 2016年6月号

著者:ムー編集部(編)
出版社:学研プラス
総力特集は食べないで生きている人たちをテーマに、不食が解き明かす人体のミステリーと進化の謎に迫る。2色刷り特集は神話や星占い、隠されたシンボリズムまで解き明かす黄道12星座ミステリー。

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