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京女が「いけず」しないで教えてくれた「ほんまにおいしい」お店105軒

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最近、なんだかんだと用事があって、京都によく行きます。
いつ行っても、京都は「はんなり」していて、いるだけで雅な気分になり、京女でもないのに「ほんまに楽しい」と、言いたくなります。
ただし、困ることもあります。
どこもかしこも混雑していて、食事をしようと思っても、一体、どこへ行ったらよいのかわからないのです。
迷っているうちに、日が暮れて、あわてて帰るということもよくあります。
あぁ、情けないったらありゃしないと、思うのですが、それが私の実態なのですから、仕方がありません。
本当は、ゆったりくつろぎ、京都を楽しみたいのに、ドタバタと通り過ぎるだけ・・・。

京女に教わるおいしいお店

京都には素敵なお店が多いことは間違いがありません。
なにせ歴史があり、文化が高く、老舗中の老舗が軒を並べています。
うっとり眺めてはいるものの、女一人で入るには何となく敷居が高いのです。
勇気を奮って一歩踏み出そうとしたことはあるのですが、予約が必要だったり、長い列ができていたり。で、ついつい「また今度」と、なってしまいます。
そんな私ですが、『ええやん!京都』(京都やまちや広報企画部おもてなし課・著/学研プラス・刊)を読み、こわがっていないで、もう一度トライしようと決意を新たにしたところです。
本書では京都で生まれ、京都で育った女の子たちが、自分の足で歩き、自分のお財布を開き、自分の舌で味わったお店を教えてくれるからです。
その数、105軒。
すべて「ほんまにおいしい」と、思うお店ばかりです。
ジャンルも様々で、「おばんざい」はもちろんのこと、餃子やパンケーキ、イタリアンから丼ものまで、バラエティに富んでいます。
おまけに、お値段もリーズナブル!
これは行ってみるしかないでしょう。

京都人はいけずだと言われますが・・・

転勤族の娘で子供の頃はあちこち住み歩いた私ですが、30年ほど前から神戸に住んでいます。
夫が就職し、初めての関西住まいが始まったのですが、その時、周囲の人に言われました。
「あなたみたいに関東弁でまくしたてる女は関西には住みづらいわよ。嫌になったら帰っておいでね」と。
友達の思いやりはありがたいと感じましたが、「そんなはずはない」と思い、暢気なものでした。
けれども、京都となると話は別です。京都に住むことになったら、もっと緊張したと思います。
よく言うでしょう?
京都の人はよそ者を受け付けず、「ぶぶづけでもどうです?」と、言葉は優しくても、それをそのまま真に受けると、常識知らずと言われると・・・。
それで、京都には近づかないようにしていました。
神戸を楽しんでいればそれで十分だったからです。
けれども、ここのところ、京都に知り合いが増えました。
で、わかったのですが、彼らは決して意地悪ではありません。
私が鈍感で気づかないだけなのかもしれませんが、「いけず」されたこともありません。
むしろ「こうしたらよろしいよ」と、いろいろ教えてくれるのです。

こわがらずに京都へ行こう、そして、むさぼろう、京都のおいしいものを!

京都には京都ならではのお料理があります。
すっぽんとか、懐石とか、老舗ならではの宝石のようなお料理が・・・。
けれども、京都に住んでいる人たちが毎日、そういうものを食べているかと言うとそんなことはありません。
私は神戸に住んでいますが、有名な神戸牛を食べたことなどほとんどありません。
外国からお客様がいらしたときに、ご案内すべく、意を決して何度か行ったことがあるだけです。
普段、食べるのは、ガードの下にある中華料理屋さんの豚の耳とか、肉まんじゅうなどの「普通のご飯」です。
豚の耳が普通かどうかは意見が分かれるかもしれませんが、私には日常のおかずです。
『ええやん!京都』のお料理も、彼女たちの「普通のご飯」です。地味だけれど、本当においしく、女の子セレクションだけあって、かわいいお店が満載です。
105軒の中に5軒、私も行ったことがあるお店がありました。京都の方に連れていってもらったのです。
そして、5軒とも「美味しいし、楽しいし、リーズナブルだ」と感じたところでした。
これは残りの100軒を制覇しないでなるものかという気持ちになります。

著者は「京都やまちや 広報企画部 おもてなし課」

『ええやん!京都』の著者は、「京都やまちや 広報企画部 おもてなし課」です。
「京都やまちや」は健康食品や健康雑貨を取り扱う通信販売の会社で、社員は20名ほど。
通信販売だけに、お客様には滅多に京都まで来ることのできない方が多く、そんな人たちの発信したのが、この本の始まりだといいます。
京都に住んでいる人にはごく当たり前の情報でも、京都を知らない人にとっては、新鮮で得難いものだったのでしょう。
今やFacebookのユーザーから37000もの「いいね!」を得る人気となっています。
思ったとおり、京都人は「いけず」なんかではありません。
お客様のためなら、「本当は内緒にしておきたい」秘密の情報を、惜しげもなくこうして開示してくれるのですから。

風薫る五月、この書を持って、町に出よう!

もうすぐゴールデンウィーク。
皆さま、たくさんの計画を立てていることと思いますが、京都でおいしいものを食べて過ごすのも素敵です。
新緑を楽しみ、お寺をめぐり、くたびれたら、京都の女の子がいけずせずに教えてくれた甘味処に入ってはいかがでしょう。
しみじみ幸福になり、日本人に生まれてよかったなと思うに違いありません。
私もひとつひとつ丁寧に訪ねてみたいと思います。
だって、京都はなかなかに奥が深く、クールなやさしさに満ちた不思議な場所だからです。
よそ者を独特のホスピタリティでもてなすのです。
そうでなければ、あれほどの数の外国人が訪れるはずがないでしょう。
国際都市・京都で満喫するこれまで知らなかった日本。
それはそれで未知の新世界に足を踏み入れることとなるでしょう。
ある意味では、海外旅行以上の新鮮さ感じることができそうです。

(文・三浦暁子)

ええやん!京都

著者:京都やまちや広報企画部おもてなし課
出版社・学研プラス
「本当に大好きなお店は、よそさんには教えたくないんです。いけずですから…」 “京都生まれの京都育ちの地元女子”が本音で書いた大人気フェイスブック(3万7000「いいね!」)から厳選した“地元女子が通うほんまにうまいお店”満載の京都ガイド!

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