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お金を増やす5つの買い物

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とあるセレブ主婦のインスタにハマっている。
何から何までゴージャスで、アップされる写真はいつもキラキラ。おニューの靴を紹介するショットのバックは、ハワイのラニカイビーチあたりの海。行きも帰りも席はビジネスクラス。ハワイに着く前にシャネルのバッグも3つくらい買っちゃう。

自分の金銭感覚は正しいのか?

海外には仕事でもプライベートでもそこそこの回数行っているけど、これまでビジネスクラスに乗ったことは3回しかない。しかもそのうち2回はオーバーブッキングによるラッキーなアップグレードだ。「一度ビジネスクラスを体験したらエコノミーには戻れない」みたいなことを言う人がいるが、大抵の人たちは戻らざるを得ないし、慣れざるを得ない。

そういう“大抵の人たち”の代表である筆者に、己の金銭感覚の根本を問い直すチャンスが訪れた。

5つの買い物

使っても減らない5つのお金のルール (黒木陽斗・著/扶桑社・刊)が教えてくれるのは、生き金と死に金の区別、そして死に金を極限まで少なくしながら、生き金を増やしていくことの大切さとその方法である。著者の黒木さんが強調するのは、以下に挙げる5つの買い物に関する感覚だ。

・時間
・ノウハウ
・人脈
・希少性
・お金を生む資産

どれをとっても生き金を増やしていくための大切な要素である。

お金を増やしたいなら、貯めてはいけない

炎の料理人と呼ばれた故・周富徳さんが、とあるテレビ番組で語っていたことを思い出す。

「お金はドブの水と同じ。溜めるのではなく、常に流していかなければならない」

貯めるという行いは溜めることにつながり、それでは流れが止まってしまう。動きが止まれば、水は淀む。お金も同じ。水もお金も流れてこそ真の価値を発揮する。

お金を増やすためには、どんどん流す=使うべきなのだ。こう言おう。貯金は額面通りの価値しかないが、同じ金額の生き金を使っていれば、実際の価値は何倍にもなる。そう考えると、節約や貯金はお金の価値を一番低める行いかもしれない。

ビジネスエリートの考え方

本書ではいわゆるエリート層ビジネスマンたちの考え方が数多く紹介されているのだが、ビジネスクラスを軸にしたわかりやすいたとえ話がある。

日米間のフライトであっても、長くて10時間程度の旅です。ビジネスクラスやファーストクラスの料金を追加で払ったからといって、その10時間が短縮されるわけではありません。つまり費用対効果が非常に薄いのです。
その出費がどれだけビジネスに貢献するのか。それが彼らが重視する「生き金」の使い方のポイントなのです。

 『使っても減らないお金のルール』より引用

実際、黒川さんが接した億万長者も次のように語ったという。

「どんなフライトだろうと、10時間も我慢すれば目的地にたどり着く。ビジネスクラスに1回乗るぐらいならエコノミーで3回来日したほうがビジネスチャンスが広がるよ」

 『使っても減らないお金のルール』より引用

実際の仕事における費用対効果を軸に考えれば、ビジネスクラスで1往復しかしないよりも、エコノミークラスで3回往復したほうがいいに決まっている。同じ金額であっても、使い方によって価値が大きく変わってくる。

お金を増やすマインドについて、もう少し身近な例に触れておこう。

黒木さんいわく、特に東京都内の移動なら電車ではなくタクシーの方が費用対効果が高くなる。つまり、使うお金の価値が上がる。乗り換えの時間などを考えると、電車よりタクシーのほうが移動時間を短縮できて仕事を自分に有利な形で展開できるし、個室であるタクシーの中ならある程度プライベートな内容の会話もできる。もちろん電車賃よりもかなり高くつくことになるが、単なる金額の違い以上の価値ある時間を得ることができる。

エコノミークラスとビジネスクラス。電車とタクシー。生き金と死に金の境界線は、イメージしやすい比較で理解しようとするとわかりやすいのかもしれない。

お金は回していくことこそが大切

ここでは時間という要素を中心に見てきたが、ほかの4つの買い物(ノウハウ、人脈、希少性、お金を生む資産)についても身近にあるものを例にとったわかりやすい形の比較が行われている。

「安物買いの銭失い」ということわざは、どうやら本当らしい。それに、お金を残すために一番いい方法はひたすら貯め込んだり、できるだけ使わなかったりすることだと思いがちだが、それも方法論としては誤っているのだ。

お金に関して最も大切なのは、たくさん持っていることではなく、たくさん回せているという状態なのだ。

(文:宇佐和通)

使っても減らない5つのお金のルール

著者:黒木陽斗
出版社:扶桑社
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