ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

セルフプロデュースを成功させるために大切な要素とは?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

進学したり、学年が変わったり、あるいは卒業、就職と、新スタートを迎えるこの季節。
みなさんは、新年度はどんなキャラで行くか決めましたか?

キャラ設定が自由自在な世の中

何事も最初が肝心。
4月にびしっとキャラを決めておけば、その後も安心。
最初のキャラ設定の大切さは学生さんに限ったことではない。社会人としてスタートを切る人たちにとっても、きわめて重要な段取りだろう。

ある程度の年齢の人たちは、キャラ=性格というとらえ方をする人が圧倒的に多いだろう。周囲の環境に合わせるために必要に応じて定期的に性格を変えるなんてできないし、第一そんなことには意味がないと思う人もいるはずだ。

ところが、「自分のキャラ 決める」というキーワードで検索をかけるとかなり多くのヒットがあり、高校生から大学生、そして新入社員世代にかけて、学校や職場でのキャラ設定に悩む人の数がとても多いことがわかる。

キャラ設定のお助け的なサイトも多く、日常生活におけるものからブロガーとしてのキャラ設定まで親切に教えてくれる。自分の望みに近いキャラに寄った設定を探し出して、後はそれに当てはめていくだけだ。当てはめるというのは、外見から始まって言葉遣いとか雰囲気、そしてブロガーなら書き口や文章のクセみたいなものまでが具体的に紹介されている。

オーダーメイドな感覚で、本物とはまったく違う姿のブロガーとして自分をプロデュースしていくこともできるのだ。

キャラは、立ち位置という言葉に置き換えられる

ただ、意図的に作ったキャラを実生活の中で通していこうとしても、素の自分が出てしまう瞬間があるに違いない。そこで、ここからはキャラ=性格ではなくキャラ=立ち位置として話を進めていくことにする。

キャラクターという言葉のニュアンスが“立ち位置”に近づいてきていると感じているからだ。

それでは、世の人々は自分の立ち位置に満足している派のほうが多いのか? どうやらそうではないようだ。

今度は「自分のキャラを変えたい」というワードで検索してみると、160万件以上のヒットがあった。自分の立ち位置に悩み、今の立ち位置を変えたいと潜在的に思っている人たちは想像以上に多いことがうかがわれる。

自分の立ち位置を知らせよう

対人関係は、「言葉」ではなく「立ち位置」で決まる。

ゼロ秒で相手に伝わる「立ち位置」の法則 (オーハシヨースケ・著/かんき出版・刊)はそんな言葉で始まる。まえがきに次のような文章がある。

同じ言葉でも、相手に対して立つ位置=「立ち位置」によって、言葉の意味は変わるのです。この本では、「言葉」以上に威力を発揮する「立ち位置」のつかみ方についてお話しします。コミュニケーションの前提が変わってしまう、とても大事なお話です。

『ゼロ秒で相手に伝わる「立ち位置」の法則』

このくだり、まさにキャラ設定ではないか。さらに掘り下げれば、セルフプロデュースにも直結していくはずだ。

演劇人が語る「立ち位置」の魔法

著者のオーハシヨースケさんは演劇人だ。言葉を使わずに体の動きだけで表現する「身体詩」という手法の演劇を確立した人物である。

イギリスのチェスター大学で演劇教育学を教えるアレン・オーエンズ教授は、「身体詩」をパフォーミング・アーツとしてだけではなく、円滑なコミュニケーションを実現するために必要なテクニックが詰まった素材として受け取った。

やがてオーエンズ教授に誘われて共同研究を開始したオーハシさんは、自らプロデュースした「身体詩」から、「立ち位置のコミュニケーション」の法則を開発した。このエッセンスをまとめたのが『ゼロ秒で相手に伝わる「立ち位置」の法則』ということになる。

人間関係に置ける8つの立ち位置

特に興味深く読んだのが、第2章に記された8つの立ち位置に関する話だ。

・友達
・恋人
・親友
・肩書
・演説
・批評
・権威
・拒絶

という8つに分類した立ち位置を、さらに「物理的な立ち位置」「心の立ち位置」の性質と使い分けに分類して話が進む。キャラ設定、つまりセルフプロデュースにはある程度「演じる」という要素も必要だろう。

そう考えると、「演じる」ことを専門とする演劇人が考えることや言うことには大きな意味があるはずだ。ネット社会についても、ささる言葉が記されている。

ネット社会だからこそ、地に足を着けて2本の足でしっかり立つ「主体」が問われます。世界に自分という主体を位置づける根本的な身体の力、それが「立ち位置」の力なのです。

『ゼロ秒で相手に伝わる「立ち位置」の法則』

アイデンティティ=identityという英単語がある。正体、身元、独自性、固有性などと訳されるが、これからは辞書的な意味にも「立ち位置」という言葉を加えたほうがいいと思う。

みなさんのキャラ設定、セルフプロデュースがうまくいくことを祈っています。

(文:宇佐和通)

ゼロ秒で相手に伝わる「立ち位置」の法則

著者:オーハシヨースケ
出版社:かんき出版
コミュニケーションは立つ位置を変えるだけで100%うまくいく!
相手を思ってどんなに言葉を磨いても、気持ちがうまく伝わらない。
相手を責めるつもりで言ったわけではないのに、なぜか誤解されてしまう。
もしもあなたが、このような悩みを持っているのなら、それは「言葉」の問題ではないのかもしれません。
「言葉」以前の問題。そう、「立ち位置」に問題があるのです。
同じ言葉でも、相手に対して立つ位置=「立ち位置」によって、言葉の意味は変わるのです。
この本では、「言葉」以上に威力を発揮する「立ち位置」のつかみ方についてお話しします。
コミュニケーションの前提が変わってしまう、とても大事なお話です。
ぜひ、手にとっていただけたらと思います。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事