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ホンモノの恋を知っている男だからこそ、ひれ伏してでも聞きたい恋愛指南

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「あのさ、恋愛は読むものじゃなく、するもんなの」と、諭されたことがある。
私がまだ女子高校生だったころの話だ。
寝そべって、恋愛小説を読むのが大好きだった私としては、「余計なお世話。いいじゃん、ほっといてよ」と、言い返さずにはいられなかったが、確かに恋愛は実際にしてこそ意味があるものだろう。
いくら本を読んでも、わかるようになるわけではない。

厄介なもの、それは恋愛

この世には厄介なものがたくさんあるが、中でも恋愛は厄介の中の厄介と呼びたくなるほど、難しい。
誰かを好きになったとしても、相手が自分を好きになってくれるとは限らない。
反対に、どんなに愛していると囁かれても、それにこたえられないときもある。
いっそ恋愛なんかしないほうがいい。
そう思うこともある。
けれども、するまいと思っても落ちてしまうのが恋だし、反対に、恋愛しようとどんなに意気込んでも、単なる「好き」を越えられないこともある。
だからこそ、恋愛は難しいし、厄介なのだ。

苦しい恋をしているのなら、伊集院静に教えを請おう

男の流儀入門[恋愛編]』(伊集院静・著/デジタルブックファクトリー・刊)には、厄介な恋に苦しむあなたを救ってくれる言葉が綴られている。
著者である伊集院静は、最近、出版した『さよならの力』の中で、亡くなった奥様である女優・夏目雅子との別れに触れている。彼ほど別れや恋について、胸襟を開いてくれる作家はいないと私は思う。
語りたくないであろう過去も、彼はとつとつと打ち明け、ボソボソと語り、私たちの心をわしづかみにする。スタイリッシュな外見とは裏腹に、朴訥な態度で接してくれる。
以前、このコラムで『なぎさホテル』を取り上げたときも感じたことだが、伊集院静という方は、端正に自分の考えを述べていたかと思うと、突如、本音をぶちまける。
すると、意地を張っていた人でも、「実は・・・」と、自分の秘密をさらしたくなる。告解に臨む信者のように・・・。

好きになるのに理由はない

人が人を好きになるとき、理由などない。
気づいたとき、人は恋に落ちており、「あの人はこうこうこうだから、私は好きになるの」と、考えるようでは、それが果たして恋と言えるのかどうか・・・。
伊集院静もこう述べている。

とにかく人生の中には考えても答えの出ない、わからないものが存在する。
そのひとつが恋愛だ。
余計な分析はしないことだ。

(『男の流儀入門[恋愛編]』より抜粋)

15歳までにしておきたい3つのこと

人は大人になるまでに様々な事柄を経験する。いや、経験を経てこそ、大人になることができるといった方がいいだろう。
伊集院静は若い人に向け、次の3つの事柄を「しておくべきだよ」と、語りかける。

一つ目は、「死んでいる人をきちんと見なさい」
二つ目は、「自分より優秀な人間がいるということを忘れるな」
三つ目は、「自分が好きな人を、自分よりも好む人がいるということを覚えておく」

どれもその時は、苦しいことだ。
しかし、だからこそ、未来への自分にとって大事なことを教えてくれているのだ。

別れの作法

恋愛はうっとりするだけでは終わらない。
むしろ、嫉妬したり、憎み合ったり、もめたり、未練を感じたりと、苦しさを伴うことのなんと多いことか。
物語のように、きれいで整ったさよならはなかなかないものだ。
ただし、できることなら、たとえ別れる時も、礼儀は失いたくない。

伊集院静が示す作法は次のようなものだ。

私の場合は、別れた女とは会わない。その人と一緒に食事した場所にも一切行かない。彼女が生きているスペースには一切立ち入らない。離婚した時もそうだった。
それが礼儀だからだ。

(『男の流儀入門[恋愛編]』より抜粋)

うーん、かっこいい。
誰もにできることではないけれど、できるように努力すれば、男は自分を一段高いところへ押し上げることができる。

恋は傷ついてもしないではいられないもの

恋愛には、こうあるべきなどという方法なんてない。
やはり、実践が大事。その意味では、確かに、読むものではなく、するものだ。
どんなに傷ついても、歳をとっても、人は恋をする。
そう信じたいし、そうありたいと思う。
ただし、作法だけは守らなくては・・・。 そうでないと、恋愛に身を投じる資格がない。
あなたの恋が切なくも美しいものでありますように。

(文・三浦暁子)

男の流儀入門【恋愛編】

著者:伊集院静
出版社:デジタルブックファクトリー
国民的ベストセラー「大人の流儀」の作家・伊集院静による語りおろし電子書籍。本書のテーマはズバリ「大人の男の恋愛論」。「忙しくて出会いがない」「金もないしモテない」「結婚できない」「風俗しか行ってない」。そんな現代の迷える男たちは必読! 過激で破天荒な“大人の男のための恋愛本”! 究極の恋愛論!? あるいは暴論か!? 恋愛至上主義の風潮に異を唱え、頭の中がセックスだらけのHOW TO本とは一線を画す悩める男のための緊急提言!「私と仕事どっちが大事?」等の“女の愚問”を一刀両断する男の模範解答も収録。「萌え」「セックスレス」「二股」など昨今の新たな恋愛(擬似恋愛含む)に物申す! 男女を問わず人を魅了してやまない伊集院静が明かす「超美人の口説き方」とは!? 伊集院流の“恋愛の流儀”がついに語られる!

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