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今までできなかったことを今日からできるようにする能力とは?

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『アメトーーク!』が大好きで、毎週必ず見ている。
週2回放送になって、とても嬉しい。この間の2時間スペシャルで「勉強大好き芸人」をやっていた。

勉強は食事と同じ

この企画、とても面白い。
今回の特番では、中田敦彦さんが勉強の仕方についてはっとするようなことをおっしゃっていた。

夜の11時過ぎから長い時間勉強する受験生が多い。深夜の時間帯はあたりが静かで集中力が高まり、まとまった時間を確保できるので、効率よく勉強できるはず。そう思うからだ。

しかしこの考え方、全くの勘違いらしい。中田さんは、食事にたとえて話を進める。朝、昼、晩と分けて食べるのが食事。朝から何も食べないでおいて、夜の11時過ぎになってから、だらだら長い時間をかけて3回分食べる人はいない。勉強も同じで、適量を何回かに分けてこなすのが一番効率のいいやり方という話だった。

筆者自身も、集中力が最高になるのは深夜だと盲信しているようなところがあって、作業のピークを真夜中過ぎから午前2時くらいに持ってきている。この時間帯にこそ最高のパフォーマンスができると信じているのだが、思い込みにすぎないようだ。

翌朝起きて自分の文章を読み直すと、「いや、こういうんじゃないでしょ」と思うことが確かにある。
一応プロなのに、真夜中のラブレター現象に陥ってしまうのだ。集中力と作業効率、そして品質のバランスが思いどおりになっていない。

現代人の集中力持続時間は金魚より短い

たとえば会議通訳は、15分で交代する。国会の速記者は本会議なら5分、委員会なら10分交代制で仕事をしている。イギリスの新聞『テレグラフ』紙の2015年5月15日付によれば、2015年にカナダで行われたとある調査の結果、スマホに慣れきった現代人の平均的な集中力持続時間が金魚のそれより短いことが明らかになった。よりによって金魚とは…。

具体的な数字も示しておく。
2000年に行われた調査では、平均的な集中力持続時間が12秒だった。しかしスマホが行き渡った2015年の調査では8秒という結果になった。一方、金魚は少なくとも9秒間集中し続ける能力を有しているというのだ。

ただし、この調査を行ったマイクロソフト社は、集中力に欠ける分マルチタスク能力が高まった事実を指摘している。かつての時代は集中力を一点に向けていればよかった。しかし現代では仕事で二つ以上のスクリーンを見たり、コンピューターのスクリーン上で文字情報を追いながら手に持ったスマホで地図を調べたりメッセージを送ったりという状況が普通になった。これが能力の変化の原因だという。

集中力を保つための7つのヒント

マルチタスキング能力が高まったからといって、その分集中力が低下してはマイナス分のほうが大きな気がしてならない。集中力を保っておくためにできることはないか。ちょっと調べてみた。

Lifehack – Tips for Lifeというサイトに、7つのヒントが示されていた。

1. 体を動かす
2.
 水分を摂る
3.
 人生で大切と感じることについて考える
4.
 気が散る原因を作るものをなくす
5.
 一度に一つのことに集中する
6.
 ものごとを一気に進めようとしない
7.
 常に集中することを意識する

まずは現時点での自分の集中力がどのレベルにあるかを知りたいという人は、『サイコロジー・トゥデイ』というサイトにある集中力テスト(10問・5分間。ごく簡単な英語で示されている)を受けてみることをお勧めしたい。

集中できないことで起きる負のスパイラル

短い時間で効率の良い仕事をするために、集中力のレベルを上げてみたいとおもいませんか? そこで紹介したいのが、『できる人はなぜ「集中力」がもの凄いのか?』 (中島孝志・著/ゴマブックス・刊)だ。以前別のコラムでも中島さんの著書を紹介している。もうすっかりファンだ。

〝はじめに〟の文章も、相変わらず切れ味が鋭い。

この本は次の3人のために書いた。

(1)仕事や勉強に集中できない。
(2)おかげで結果が出ない。
(3)「やったあ!」という満足感、充足感もない

踏んだり蹴ったりだ。これでは仕事をしていても楽しくないだろう。時間が逆回転。人生が逆回転。袋小路。人生行き止まり。窒息しそうな毎日ではなかろうか。あなたが成功するかどうか…。それは「集中力」で決まる。これしかない。

『できる人はなぜ「集中力」がもの凄いのか?』より引用

ここまで言い切られたら、もう集中力を高めて生きていくしかないという気になる。さらに次のような言葉が続く。

「集中力が弱い」
「集中力が衰えている」
ということは、すべての意味で「賞味期限切れ」を意味する。集中力がなければ、ほかにどんなに優れた能力があろうが役に立たない。

『できる人はなぜ「集中力」がもの凄いのか?』より引用

マルチタスキング能力もまったくムダなのだ。ならば、それほど大切な集中力とは何か? 中島さんによれば、集中力とは「いままでできなかったことを今日からできるようにする能力」のことだ。

中島さんは指摘する。キリのような尖った先端に力を集中させれば厚い木の板も貫通できるし、太陽の光をレンズで一点に集めれば火を起こすことができる。集中力に限っては、量よりも質、そして形にこだわるべきである。

仕事や勉強をはじめとするさまざまな行いは、正しいペース配分があってこそ正しい形で集中力が発揮され、最大の効果が期待できるのだ。

(文:宇佐和通)

できる人はなぜ「集中力」がもの凄いのか?

著者:中島孝志
出版社:ゴマブックス
あなたの仕事を200%アップさせる魔法の技術! 本書では、記憶力や判断力、想像力、行動力など、ビジネスパーソンとして必要なあらゆる能力の基礎となる「集中力」を徹底解説! ありとあらゆる専門書や文献を読破、能力開発セミナーにも軒並み入門し、「集中力」を知り尽くした著者が、■集中力をピークにもっていく方法■続かない集中力を続かせる方法■すぐにできて効果のある集中力開発法などなど、今日から役立つ実践的方法論をを伝授します。1日3分でここまで集中できるとは……! できる人はみな知っている「知的生産の脳科学」のすべて!!

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