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猫とおしゃべりしたいと思いますか?

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動物と接していると、感情などはある程度は読み取れるようになる。
おなかすいてるんだな、トイレ行きたいのかな、喜んでるな、怒られてビビってるな。特に犬や猫は長くいると感情がわかってくるものだ。

犬と会話ができる機械「バウリンガル」

一昔前、犬の感情がわかるという「バウリンガル」という機械が発売されていた。犬の首に取り付けておくと、内蔵されたマイクで犬の鳴き声を感知し、それを分析して感情を本体の液晶に表示するというものだ。

その後バージョンアップし、犬の言葉を機械音声で再生することもできるようになった。仕組みとしては、読み取った感情から、約200パターンの日本語に当てはめるというもの。完全ではないが、犬語が理解できる機械となったわけだ。

また、同じような製品として猫向けの「ミャウリンガル」もあった。

猫と会話ができる世界はどうなのか

擬似的ではあるが、犬や猫と言語によるコミュニケーションが取れるわけだが、実際に犬や猫と会話ができるようになったらどうだろうか。友達と話すように犬や猫と話せる能力を持っていたら、楽しいのだろうか。

その疑問の答えかもしれないのが、『けものとチャット』(みずしな孝之・著/竹書房・刊)という4コママンガだ。

主人公の毛野本茶々はごく普通の高校1年生。しかし、猫の言葉がわかり猫と会話ができる能力を持っている。

なんかメルヘンな雰囲気がするが、そんなことはない。猫界では、猫の言葉がわかる女子高生ということで有名で、オス猫からプロボーズなどもされる。

しかし、茶々本人はその能力を親友のミトちゃん以外には知らせていない。そんな能力を持っているとわかれば、いろいろ面倒に巻き込まれると考えているのだ。

確かに、猫語がわかる人間となれば、テレビや雑誌、今ならWebメディアに引っ張りだこだろう。しかし、茶々本人はそれよりも、猫が実際にしゃべっていることがくだらなすぎるからという感じだ。

猫との会話は「セクハラ上司に悩むOLの気分」

ミトちゃんに、猫と会話できる能力があってうらやましいと言われたとき、茶々はこう答えている。

甘いねミトちゃん。私はひと足早く大人になった気分。セクハラ上司に悩まされるOLの気分よ!

(『けものとチャット』1巻より引用)

まあ、猫が人間と同じような思考回路であるということはありえないわけで。マンガのなかでも猫がしゃべっていることは、どうでもいいことばかりだ。

茶々のためにプレゼントをあげようということになるが、なんせ猫だから何がいいかわからない。そこでネズミやゴキブリなどを持っていったり、丸くてピカピカしたものが好きらしい(お金のこと)ということで、碁石を持っていったり。

言葉が通じるからといって、猫が人間のようになるわけではなく、猫はあくまでも猫。悪態をついていることもあるし、聞きたくないことだって言うこともある。発情期なんて、「やりてー!」とか言っている。

つまり、猫がしゃべったら猫がかわいいという感情はなくなるようなのだ。

猫語がわかったら猫カフェには行きたくない

もし僕だったらどうだろうかと考える。仮に猫を飼っていたとして、その飼い猫の言葉がわかるのはいいかもしれないと思う。

しかし、ほかの猫の言葉もわかるようになると厄介かもしれない。猫カフェなんて行った日には、居ても立ってもいられないのではないだろうか。

「あのおじさん、なんかこっちこいとか言ってるけど、行きたくねえなー」
「気安くさわんなよな」
「この女、化粧の匂いがきつい」

とかの声が聞こえてきたら、もう二度と猫カフェには行かないのではないだろうか。

人間との会話ですら完璧とは言えないのに、猫と会話できる自信もない。やはり、人間の言葉だけでいいや。そう思う。

(文:三浦一紀)

けものとチャット

著者:みずしな孝之
出版社:竹書房
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