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妊娠中ガーデニングやレアステーキがNGなワケ

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「お酒や風邪薬は妊娠したらNG」というのは多くの人が知っていると思いますが、ガーデニングやレアステーキ、サプリメントなど日常生活に密接しているものが、実は妊娠中は避けたほうがいいというケースがあります。
知らずにお腹の赤ちゃんに悪影響を与えないためにも、妊娠中の意外なNG行為を、現役の産婦人科医である丸田佳奈さんがわかりやすく解説した『間違いだらけの産活』(学研プラス・刊)から見ていきましょう。

ガーデニングやレアステーキがNGなワケ

ガーデニングとレアステーキ…。全く関係のない二つに思えますが、両者には共通して赤ちゃんを脅かす危険因子が含まれています。
それは「トキソプラズマ」という寄生性の微生物。
ネコのフンや生肉を介して人に感染するので、前出の二つを楽しみたい場合は注意が必要なのです。

まずガーデニングですが、ネコのフンが混じった土をいじることで感染する可能性が…。野良ネコが出入りする公園の砂場や花壇の土には直接触れない、どうしても触れなければならない場合はゴム手袋の用意が必須です。また、ネコを飼っている方は排泄物処理前後の手洗いなどを徹底しましょう。

次にレアステーキですが、レアステーキだけでなく生ハムなど十分に加熱がされていない肉全般に、妊娠中は警戒しなければなりません。こうしたレアな肉が好きな方にとっては辛いかもしれませんが、対応策としては口にしないのが一番。妊娠中はレアな肉や生肉を食べるのは避けましょう。

ちなみにトキソプラズマは、感染した場合に母体ではなく赤ちゃんを標的にするという非常に恐ろしい性質を持っています。特に妊娠初期の感染は症状が重くなると言われているので、小さな命を守るためにも妊娠前から覚えておきたいところです。

妊娠中に気をつけるべき栄養素

妊娠中には積極的に摂取すべき栄養素と、反対にとり過ぎてはいけない栄養素があるのはご存じでしょうか?

まず、積極的に摂りたい栄養素ですがビタミンB群のひとつである「葉酸」です。
妊婦さん向けの雑誌を開くと「葉酸」という文字はわりと目にするのですが、普通に生活しているとあまり聞きなれない栄養素ですよね。
この「葉酸」がなぜ必要かというと、妊娠初期に「葉酸」が不足するとお腹の赤ちゃんの神経系に生まれつきの障害が起こるリスクがあると言われているからなんです。
なので、妊娠1ヶ月前から妊娠12週にかけて適量とされている量(通常の成人女性の場合1日平均0.2mg。妊婦さんは1日0.4~0.5mg)を摂取するのが良いと言われています。しかし、この1日に必要な葉酸の量を食品で摂ろうとすると、妊婦さんは毎日ほうれん草1把を食べ続けなければならない計算になります。しかも葉酸は水に溶けやすい水溶性ビタミンなので、摂取してもすぐに体内から出ていってしまうので、サプリメントで補う人も多い栄養素です。

では反対にとりすぎ注意な栄養素はというと…。

ビタミンAが大切な栄養素であることは間違いないのですが、こと妊婦さんになると、少し事情が変わってきます。妊娠初期に大量摂取すると、おなかの赤ちゃんが水頭症になったり、口や耳の形態異常のリスクが高まることがあるのです。

(『間違いだらけの産活』から引用)

ビタミンAの中でも緑黄色野菜に含まれている「βカロテン」と動物性食品に含まれている「レチノール」と2種類あるそうなのですが、問題なのは「レチノール」のほうだと言われています。レチノールは、レバー、うなぎ、まぐろのトロなどの食材にたくさん含まれているのですが、普通に食事をしている分には害があるほどビタミンAを摂取するということは考えにくいそう。問題なのは、こうしたレチノールが含まれた食事に加えて、サプリメントでビタミンAを補っている場合です。
ビタミンAは前出の葉酸と違い、余った分が尿となって排出されません。摂取した分だけ、体の中に蓄積されてしまうのです。なので、良かれと思ってマルチビタミン剤を飲んでいるという妊婦さんは注意が必要。そのマルチビタミン剤の中にもビタミンAが含まれているので過剰摂取になっている可能性があるかもしれません。

この他にも「湿布薬」「自転車」「X線」など妊娠中にしても良いのか悩んでしまうものへの見解も詳しく書かれています。プレママはもちろん、いつか赤ちゃんを産みたいと考えている女性必読の一冊ですよ。

(文:凧家キクエ)

間違いだらけの産活

著者:丸田佳奈
出版社:学研プラス
「妊娠=ゴールではない!」「もっとママになる自覚をもって!」。高リスク出産の現場に日々立ち会いながら感じる、イマドキ妊婦への思いを美女医・丸田佳奈先生が語る。出産までの十月十日の過ごし方、気を付けるべき50のテーマをわかりやすく解説する。

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