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キレ方次第で出世が変わる

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サラリーマン時代の同僚、A君の話である。

A君は28歳。部署期待の若手ホープで、次の昇進タイミングでは係長昇格間違なしと言われていた。
ある日、A君が夜遅く残業をしていると、隣の部署の部長B さんに話しかけられた。
B部長から社内向け資料の制作を、翌日締切で指示されたのである。
たしかにその資料の内容は、A君が詳しい担当取引先に関するものだったため、B部長がA君に依頼したくなる気持ちもわかる。しかし、翌日までの提出であること、深夜のマネジメントラインを飛び越えての指示に、A君は今日の明日ではやれないと断った。ここまではA君の対応は、特段おかしいものではなかっただろう。

しかし、翌日話が変わってくる。

キレ方を間違えると大惨事になる

B部長は、A君が非協力的で断られました。と資料の提出先であった担当役員に報告した。問題視した担当役員(B部長から断った状況と詳細は聞いていない)は、A君をミーティングルームに呼び出して詰問をした。怒りに震えたA君は、担当役員とのミーティングルームを出た直後、B部長に対する不満(本件だけでないこれまでの鬱憤も含めた)を目一杯書き込んだメールを社長も含んだ全社メールで送りつけた。

ことの成り行きからしてB部長に非があるのは当然なのだが、キレ方を間違えたA君は、協調性がないとみなされ、A君の係長昇進は見送られた。そして、同僚からも空気が読めない、という評判になり飲み会やイベントにも誘われなくなっていき、孤立していったのである。

ビジネスの現場では、120%全力でキレたくなることが山ほどある。しかし、A君のようにキレ方を間違えると大惨事だ。我が身を守るためにキレたはずなのにナイフが尖りすぎていて、自分を傷けてしまうことになる。

人間関係で失敗しないために

A君がした失敗は、何も珍しいことではない。そのようにキレてしまう前に是非一読してもらいたいのが、『出世するキレ方』(楠元博丈・著/文響社・刊)だ。

本書は、ビジネス現場で使えるスマートで賢いキレ方を提案するビジネスコミュニケーション実用書だ。
『無神経な人』『陰口を言う人』『ナルシスト』『言い訳する人』『ケチをつける人』『愚痴を言う人』『情緒不安定な人』など…いわゆる『嫌な人』を21のタイプに分類し、タイプ別に正しく賢いキレ方を紹介する。
そしてキレることに抵抗がある人向けに、キレずに流せる「嫌な人へのいなし方」もあわせて会話形式で紹介していく構成となっている。

マウンティングとアピール合戦になりがちな全体会議、現場を知らない上司と、現場しか知らない部下に挟まれる中間管理職の悲哀、上司の機嫌取りのための調整に次ぐ調整…。サラリーマンをやっていると、社内の人間関係に疲弊し疲れてしまう事が往々にしてある。人が集まるといざこざは発生する。それはどこの会社でもそうだ。社内のいたるところに沸点の低い怒りや嫉妬、妬みや嫉みが充満している。

A君のような不幸にもキレたくなる事象に遭遇した場合、どう振る舞うのか、が出世するのポイントなのだ。

(文・ハガユウスケ)

出世するキレ方

著者:楠元博丈
出版社:文響社
ビジネス現場で使える「スマートで賢いキレ方」(怒り方)を実践会話例を交えて紹介したビジネスコミュニケーション実用書。人生で一度はキレたいと思ったことが誰にでもあるはずです。ただ、キレるという行為にはさまざまな意味でリスクを伴い、一歩間違えれば致命的になりかねません。本書では、代表的な『嫌な人』を21のタイプに分類し、彼らに対して、自分の立場を危うくするどころか逆に周りを味方につけ、なおかつ自分のストレスも発散できる、そんな「賢いキレ方」を紹介しています。さらに、『キレる』ことにそれでも抵抗を感じる人が使えるように、『キレ方』と同時に『いなし方』も紹介してあります。まさに現代ビジネスマン必携の一冊です!

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