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おうちで『アナ雪』を完コピしよう

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2016年1月『キングオブプリズム』(通称〝キンプリ〟)というアニメ映画が公開された。ミニシアター中心の展開だったが、特殊な上映方法が話題になり、あちこちのメディアで取り上げられたことは記憶に新しい。

応援上映

特殊な方法というのは、〝応援上映〟というシステム。
コスプレで映画館に行って、上映中に大声を出したり、持ち込んだサイリウムを振ったりして、キャラクターを応援できるライブ感覚のイベントだ。

こういう映画の見方、楽しくないわけがないでしょう。とあるニュース番組の調べでは、応援上映参加者は平均14.5回、 最多の人は45回も劇場に足を運んでいることがわかった。仕事終わりのOLさんが多くて、大声を出してストレスを発散し、みんなでひとつになれる感覚がクセになったという。

ロッキー・ホラー・ショー

キンプリに関するニュース映像を見ていて、デジャブかと思った。スクリーン上で進行するストーリーと自分を同化させて楽しむスタイル。筆者の場合、この種の初体験の舞台になったのは、1982年の春、カリフォルニア州サンタモニカにあった小さな映画館だった。

その場に連れて行ってくれたのは、当時ホームステイでお世話になっていたご家族の長男トラビスさん。この人は、バーベキューとかパーティーとか、楽しげなことに天賦の才能を発揮するタイプのアメリカ人で、ある日「ロッキー・ホラー・ピクチャーショーを見に行くから準備しろ」と言われ、アイシャドーやら口紅やら、ドラキュラみたいなマントやら、下唇をちょっとだけ噛んでいる大きな口がプリントされたTシャツやらを渡された。

アイシャドーもリップスティックもばっちり塗って、渡された一式を身に着け、トラビスさんとその友だち数人と行った劇場は、ニューヨークドールズ(70年代に活躍したグラム・パンク・バンド)みたいなメイクとコスチュームの人たちで埋まっていた。これだけでもそこそこインパクトがある光景なのに、映画が始まるとキャラのセリフを大声でリピートしたり、米や紙吹雪をまき散らしたり…。ひとつだけわかったのは、「トースト!」(乾杯!)と叫ぶ場面でスクリーンにトーストを投げつけるというアメリカン・ダジャレだった。

シングアロング上映の衝撃と懐かしさ

『ロッキー・ホラー・ショー』のデジャブを体感した場面はもうひとつある。横浜の港北ニュータウンにある映画館で見た『アナと雪の女王』のシングアロング上映だ。平日の夜だったのであまり人はいないだろうと思っていたのだが、家族連れが目立つ客層で座席の8割くらいが埋まっていた。

どんなノリかな、と思って様子を見ていたら『雪だるまつくろう』からみなさん喉が開きまくり。ネット上では「この方式は日本では不発」みたいなニュアンスのネガティブな話もちらほら見られたが、筆者が行った劇場と上映回は大当たりだった。もちろんトーストも米も紙吹雪も投げないけど、大人も子ども(一部手作りのコスプレ参加あり)も一緒に歌って、かなり盛り上がった。

こんな映画の見方、楽しくないわけがない。 そして今、『アナ雪』をさらにもう一歩踏み込んで楽しむため、いや、それ以上のことを可能にするだろう一冊が筆者の手元にあります。

息継ぎも間の取り方も自由自在

英語シナリオで楽しむ アナと雪の女王』(高橋基治・監修/学研プラス・刊)は、一緒に歌うどころか、すべてのセリフをシンクロでなぞることができるのだ。

何がいいって、息つぎを含む文章の切れ目の入れ方とか、間の取り方とか、気持ちの込め方とかが、画面を見ながらリアルタイムで、同時進行で練習できる。

これまでにも、映画の名ゼリフをテキスト化して集めた本はあった。しかし、映画まるごと1本分のセリフすべてを文字に起こして対訳を付けるという作りの本は見たことがない。しかもおうちでDVDを見ながら、イントネーションまでコピーすることができる。そう。誰でもエルサに、そしてアナになれるのだ。

英語学習には、退屈になりがちな「リピート・アフター・ミー」的要素が不可欠なことは言うまでもない。でも、お手本がアナやエルサなら、特別な一体感を味わえることはまちがいない。

こういう英語の勉強の仕方、楽しくないわけがないでしょう。

(文:宇佐和通)

   

英語シナリオで楽しむ[アナと雪の女王]

監修:高橋基治
出版社:学研プラス
大人気映画「アナと雪の女王」の英語シナリオを丸ごと収録。大量の場面写真が掲載されていて、映画を見ているように楽しく英語学習ができる。「レット・イット・ゴー~ありのままで~」の英語の歌詞も掲載。英語のセリフがわかると、映画がもっと面白くなる。

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