ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

いい写真を撮るにはまず「撮影方程式」を覚えよう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

今のデジタルカメラは、軒並み高画質。カメラおまかせで気軽に撮影をしても、いい写真が撮れることが多い。

しかし、もうワンランク上の写真を撮りたいとなると、さすがにカメラにおまかせでは足りないことも。撮影者である自分自身がスキルアップをし、適切なカメラの設定などを行えるようにならなければならない。

俺流花火撮影方程式

仕事柄、さまざまな撮影をしてきた。ここ数年で結構たいへんだったなーと思う撮影は、花火星空だった。

まず、花火を撮影したことがなかったので、いろいろと調査。インターネットなどで撮影方法を検索した上で、現場で実際に撮影しながら最適な撮影方法を探っていった。そこでわかったことは

  • 撮影モードはマニュアルに
    シャッタースピードはバルブ(開放)
    絞りはF8からF16くらいまで絞る
    ピントはマニュアルで無遠限に設定
    三脚およびレリーズ必須

ということ。つまりこれらが僕の花火撮影の方程式なのだ。

花火が始まったら、花火の上がる高さなどを予測して画角を決定。そして花火が上がる前にシャッターを切る。バルブ撮影なのでシャッターは開いたまま。多くの花火を入れたい場合は15秒から30秒、単発ならば10秒ほどでシャッターを閉じる。

しかし実際撮影してみると、成功率は低い。花火撮影はシャッタースピードのコントロールがキモ。長くシャッターを開けているときに盛大に花火が何発も打ち上げられると露出オーバーとなり、画面が白くなる。

結局、その場で臨機応変に対応していく必要があるのだが、方程式を知っておけば、手持ちで花火撮影に挑み全滅、ということはなくなる。

なお裏技としては、花火の打ち上げ間隔が長い場合にレンズ前にハンカチやタオルなどをあてがって露光を一時中断。また花火が上がったらハンカチを外して露光を再開。これにより1画面に複数の花火を収めることが可能となる。

俺流星空撮影方程式

星空の撮影の僕の方程式は以下のような感じだ。

  • なるべくF値の小さい明るいレンズを使う
    F値は開放値を使用
    ISO感度は高感度を使用
    ピントは明るい星でマニュアルで合わせる
    シャッタースピードは6秒から20秒ほどで微調整(広角レンズほど長く望遠レンズほど短くする)
    三脚必須。レリーズがない場合はタイマーで対応

ただし、以上は星空を止めて撮影する場合。星を流して撮る場合には、シャッタースピードは10分以上必要になるので、バルブ撮影となる。

方程式を理解した上で設定をアレンジすればオリジナルの写真に

写真が上手くなる100のルール」(CAPA&デジキャパ!編集部・編/学研プラス・刊)には、写真を撮影する上で知っておくべきシチュエーション別写真撮影テクニックが掲載されている。いわば、写真の方程式集のようなものだ。

もちろん、先ほど僕が述べた花火や星空の撮影方法についても記載されている。数値などは多少違うが、だいたいの方法は同じだ。つまり、この本に記載されている撮影方法を知っておけば、撮影時に迷わないということになる。

風景写真、料理写真、ポートレート、スポーツ。ありとあらゆるジャンルの写真の方程式が掲載されているが、これらをマスターするだけでは個性的な写真にはならない。

その方程式を知っている上で、わざと設定を変えてみたり、構図を変えてみる。撮影する時間帯を変えてみるというのもいいかもしれない。

方程式をマスターしたら、次はそれらをアレンジしていく。それが写真のおもしろさと言えるだろう。

(文:三浦一紀)

写真が上手くなる100のルール

著者:CAPA&デジキャパ!編集部
出版社:学研プラス
巧みな写真を撮るために知っておくべきシチュエーション別「ルール」100種を提示。そのルールのテクニック的な背景をしっかり解説することで、迷いなく良い写真を撮れるようになる。シチュエーションは風景、人物、旅スナップや身の回りなどを網羅した。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事