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実家が汚くてイライラしてしまうあなたに

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実家が汚い。

ゴミ屋敷、とまではいわないが、とにかくいらないモノが多すぎる。

私の場合、大学入学とともに上京し実家を離れたのだが、結婚し子供ができるようになってから、帰省する機会が何かと増えた。東京でコンパクトな2LDKのマンションに住んでいる私にとっては、実家のモノの多さが異様に目につくようになった。

そして最近は、帰るたびに母親にモノを捨てろと言っているのだが、(母親が)父親にそれを言うと、不機嫌になり夫婦ゲンカの原因になるのだ、という。だから(その夫婦ゲンカが)面倒くさいので、捨てるという行為を母親は、放棄しているのだという。正直、小さい孫を安心して遊ばせる環境ではないので、帰省をする度に、「なんとかしろ。孫を連れてこないぞ」と私は親に向かって怒ってしまう。

親の部屋にあったダンボール一箱分のクルミ…

父親の本棚は古書でいっぱいである。
とりわけ本が趣味、というわけではない。本棚にはWINDOWS95の解説本や、るるぶ岩手の95年版などが所狭しと詰められている。リビングにある、実家を出た妹が使っていたピアノの上には埃をかぶっているラジカセや、いつもらってきたかわからない薬や、大量の文房具が置かれている。

手始めに、私が小学生の時に米びつの横に貼り付けた「聖闘士星矢」のマグネットが約30年間張りっぱなしであったので、捨てられないとボヤく母親の前で問答無用で捨ててきた。

嫁も同じく自分の実家に帰省したところ、義父の部屋から、ダンボール一箱分の大量のクルミが発見された。翌日嫁は、鬼気迫る顔でクルミを割っていた。

悩んでいるのは私達夫婦だけではない。超高齢社会の日本では、実家の片付けは大きな問題になっている。

『親の家を片づけるなら「プロ整理業者」に任せなさい』(吉田太一・著/主婦の友社・刊)は、実家の片付けを思い切ってプロの業者に頼みませんか? と提唱している本である。著者は日本初の遺品整理業を立ち上げたキーパーズの代表取締役だ。キーパーズは生前の事前整理専門サービス「クーパーズ」も立ち上げている。

そもそも高齢となってしまった親にとって、片付けという行為自体が、身体的にも精神的にもとても厳しい行為ということを、私たちも、もっと認識したほうがよいのかもしれない。一方、子供に片付けをしてもらう事というのは、親からすると自分の思い通りにならずに、それはそれでストレスがかかるようだ。

実際、私が実家の片付けの提案をした時の、親の顔を思い出すと不快な表情を浮かべていた。また実家が遠方の場合は、交通費や時間の面で子供にも負担がのしかかる。そういった事もあり、整理業者にお願いすることで、お互いの負担が消えるという考えは一理ある。

本当に実家の片付けで大変なのは、親が亡くなった時である

本書にも書かれている通り、家財道具の片付けの他に、

・不動産を片付ける (自己所有の場合、自分で住むか売却するか、賃貸活用するか)

・相続の問題を片付ける(親名義の預貯金や不動産の名義変更)

・親の人間関係を片付ける(親族や親の友人関係への告知)

・各種の契約解除を片付ける(光熱費や、光熱費の廃止届等)

ということをしなくてはならない。

 

親の希望や実際のこれらの片付け作業をスムーズに行うためにも、親とコミュニケーションをきっちりとっておくことが大切なのだろう。終活やエンディングノートと言った言葉が流行っていくなか、話し合いができる関係性を親子で構築していることがもっとも重要なのかもしれない。私がやってしまっている、(実家が)散らかっているからといって親に怒ってしまう行為は、どう考えても逆効果だ。

今度実家に帰省した時は、きちんと親の希望を聞きながら、片付けの方法を話し合っていかなければ、と思うのである。

(文・ハガユウスケ)

親の家を片づけるなら「プロ整理業者」に任せなさい

著者:吉田太一
出版社:主婦の友社
『親の家を片付ける』シリーズの最新第5弾は「どうしても、片付けられない」、「手を付けてみたがやはり自分では手に負えなかった」という人に向け、プロに任せるという選択肢をご提案します。実際の作業を始めるときに何をどう選別して処分するのか、迷ったらどうするのか、どう捨てればいいのか、骨董品とリサイクルの品の違いは、プロならではのチェックポイントはもちろん、予算、目安、良い専門業者の見分け方も解説。さらには「親・家・片」最大の難敵、遺産相続のトラブル、土地、空家の処分についても解説。最後に頼れるのはこの本です。

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