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ロジャーのリベンジなるか!?『ねんねこコトラ』で寝かしつけを実践してみた。

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昨年、『おやすみ、ロジャー』という本が大ヒットした。「読むだけで子どもがすぐ眠る、科学的効果が実証済みのまったく新しい絵本」という触れ込みで、なかなか寝てくれない子どもに読み聞かせると、ものの10分で眠りについた!と大絶賛されていた寝かしつけ絵本である。
実は私も、知り合いから『おやすみ、ロジャー』を頂いたので、実践してみた。わが家の長男は、夜眠るのを極端に嫌がる。できればずっと起きていたいと思っている。彼をすんなり眠りに誘うことが、目下のところ最大のミッションなのである。ところが、結果的には大失敗。『おやすみ、ロジャー』を読む=眠らされる、というイメージがついてしまったようで、絵本を読むことは大好きなのに、『おやすみ、ロジャー』だけは避けるようになってしまった……。

寝かしつけの救世主?『ねんねこ コトラ』で再チャレンジ!

どうにかならないものかと悩む私の元に、新たな救世主がやってきた。『ねんねこ コトラ』(中野日出美・著/学研プラス・刊)という、予約3カ月待ちの大人気心理セラピストが手がけた新しいおやすみ絵本だ。早く眠りたいのになかなか眠りにつくことができない子猫のコトラが、お母さんがいる檻をこっそり抜けだして、たくさんの不思議なキャラクターたちに出会い、眠るヒケツを教わっていく。そして最後には……コトラが上手に眠りにつくまでの、なんとも不思議な冒険物語。

なんでも、この絵本を寝る前に子どもに読むことで、次の3つの効果があるそう。

  1. 子どもにすこやかな眠りを促す効果
  2. 想像力、共感力、日本語への豊かな感性など、子どもの能力を育む教育的効果
  3. 親子の絆をより深める効果

なるほど。本当にこの効果があるとしたら、こんなにうれしいことはない。

まるで子守唄のような、耳に心地いいフレーズ

より寝かしつけの効果を上げるためには、音読する際にいくつかのポイントがある。文中の太字の部分はハッキリとした口調で、色文字の箇所はゆっくりと穏やかな声で、( )の部分は動作の指示に従って、など。これらのポイントをおさえて読み聞かせすることで、子どもがよりスムーズに眠りにつくのだそう。
そしてもうひとつ、この絵本の特徴は、翻訳とは違い「日本語オリジナル」の物語であるということ。美しい日本語のリズムや、物語の内容が想像しやすい表現、そして何より「ねんねこ」の繰り返しが、まるで子守唄を聞いているかのようで、なんとも心地よい。
そして、ただ単調な物語ではなく、内容自体が面白い。これも、従来の寝かしつけ絵本と異なる点だと感じた。

スヤスヤ眠りについたのは、誰?

眠たくなったら自分から布団に入る長女(3歳)は、すでに夢の中。さあ、眠りたがらない長男(6歳)と、授乳ですぐに眠る次女(1歳)に向けて、いざ、『ねんねこ コトラ』で寝かしつけのリベンジ開始!

絵本の指示通り、穏やかな声でゆっくりと読み進めていく。途中、「あくび」というマークでは、本当にあくびをしてみせる。その様子を見て「ママ、本当にあくびしてるの?」と何度も確認したり、茶々を入れたがる長男。とはいえ、物語の内容に興味を持った様子。ねんねこ、ねんねこ、ねんねこよ。ぐっすりこんとねむれるよ。ねんねこ、ねんねこ……あくびの指示が、次第に本物のあくびになってきた。いけない! 私の方が眠ってしまう!
なんとか眠らないように最後まで読みきって顔を上げると、案の定長男は起きていた。「眠らなかったよ! 僕、勝った!」とでも言いたげな表情である。ただ、本を読む前よりも眠そうではあった。そして気づけば、物語の途中からスヤスヤ眠っていた次女。真のターゲットを眠らせることはできなかったが、次女を眠りに誘い、私自身も半分寝かけてしまったので、十分にこの絵本の効果があったのではないだろうか。

「寝かしつける」という意識では眠らない

「寝かしつけ」という言葉は、多くの親たちが一般的に使っているが、考えてみればなんだか身勝手な言葉だ。親が一方的に「寝かしつける」のだから。そこに子どもの気持ちはない。「早く寝なさい!」と言ったって、子どもは寝ない。むしろ、寝ようとしない。本当に疲れていたり、眠りたければ、自然に目を閉じるのだ。起きていたいのには、それ相応の理由があるはず。

うちの長男は、日曜の夜が特に寝たがらない。じっくり話を聞いてみると、眠ってしまったら、次の日の朝が来て、幼稚園に行かなくちゃいけない。だから、寝たくないのだそうだ。もっと遊びたい、もっと起きていてパパやママと一緒にいたい。そんな本音を教えてくれた。

しっかり睡眠をとらないと、脳の発達の妨げになってしまう!と少し焦っていた私だが、その「寝させなきゃ」という思いこそが、子どもの眠りの妨げになってしまっていたようだ。

まだ眠くないときは、布団に一緒に入って、子どもとくっつきながら、読み聞かせをしたりいろんなお話をする。もちろん、自分に余裕があるときしかできないが、最近はそんな時間がたまらなく愛しい。さて、『ねんねこ コトラ』で長男が本当に寝てしまう日は来るのか。 今日も、眠るまでの時間を楽しみたい。

(文・水谷 花楓)

ねんねこ コトラ すこやかねんねの おやすみ絵本

著者:中野日出美
出版社:学研プラス
なかなか寝つけない子、子どもの寝かしつけに悩んでいる人に贈る新しい「おやすみ絵本」。日本におけるエリクソン催眠療法の第一人者による、最初から『日本語』で書かれた文章で、お子さんを健やかな眠りへ促します。よりよい眠りで親子の親密度もアップ!

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