ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

一億総ライター時代にあなたはどう表現する?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

最近思うんです。
一億総ライター時代」がついに来たなと。

ブログやSNS、電子書籍など誰もが表現者になれる時代になったとイチ読者としては嬉しい反面、私も物書きの端くれとして、ライターってなんだろうか? と自問することも増えました。原稿を書いてお金をもらえればライター? ウェブメディアやブログで記事を書いたらライター? 文章を書ければライター? そんな悩んでいた時に出会った『人とつながる表現教室。』(山田ズーニー・著/河出書房新社・刊)に、心のモヤモヤを解いてもらいたいと思います。

表現することが「楽しい」それだけでいいの?

この書籍の著者である山田ズーニーさんは、文章表現・コミュニケーションインストラクターとして活躍されています。この書籍も元々ウェブサイトの「ほぼ日」で綴られていたコラムを書籍化されていたものでした。

読む媒体が本だけでなくウェブなど多様化した現在において、表現することが楽しいからというだけで、一億総ライター時代に突入しても大丈夫なのでしょうか? 読んでいくと、『人とつながる表現教室。』の中にはこのような言葉が書かれてありました。

表現は、うそか、ほんとうか、しかない。

(『人とつながる表現教室。』より引用)

確かに「面白い!」と思う文章には、リアルな感情が書かれてあったり、どこかドキュメンタリーテイストが入っていたりしますよね。「嘘なく伝える」これが表現の第一歩かもしれません。

いずれ訪れる「スランプ」との向き合い方

どんな仕事でもそうだと思いますが、常に絶好調! ということはなかなかありません。もちろんライティングの仕事をしていても、あぁ〜いい表現で伝えられない! と、「スランプ」に陥ってしまう人もいるでしょう。そんな時は、どんな心持ちでいるのが良いのでしょうか?

だからいま、不調感をつのらせている人も、私がいうのは僭越だが、書きつづけて欲しいと思う。

それは後退ではなく、進化ではないか?

次のレベルアップが大きければ大きい人ほど、潜伏期間も深くて長い。

踏み入れた領域が、それだけ未知で広大だということだ。

(『人とつながる表現教室。』より引用)

うぅ〜(涙)。ちょっと泣きそうです!

スランプと聞くと、もう何もかもダメだ…と諦めてしまうモードになりますが、そうではなく、前に進みにくいと思った時には、次のレベルアップのための潜伏期間だと思うと非常にポジティブに思えますよね。

ただ、スランプで諦めて何もしなければ後退していってしまいますので、ライターだったら書きつづける! カメラマンだったら撮りつづける! アスリートだったら鍛えつづける! 新しい次のステージにつながると信じましょう!

ライバルは昔の自分

誰もがライターになれる時代に突入すると、きっと何かと比較したくなるはずです。

ブログをやられている方だったら、同じカテゴリで順位を競ったり、ファンの数を比べてみたり。数値では比べられますが、一億総ライター時代に突入する今、文章の価値を数値だけで測るというのはなんだか正しくないような気がしているのです。

5年前の自分は、文章に余分なくだりが多く、技術がないため、ぶっきらぼうだったり、わかりにくかったり、しかし、いまの自分が到底かなわないものを持っていました。

一人の人間が、社会という生命線を断たれ、崖っぷちの状況で、死にものぐるいで書いた、書き続けた、その命の輝き、表現の強さに、いまようやくながら気がついて、頭をたれるような想いです。

(『人とつながる表現教室。』より引用)

「書きたい!」と思ったその衝動に駆られている時の文章は、まさに「ほんとう」のことしか書かれていないでしょう。すでに何かで表現されている方の中で、「このままでいいんだろうか?」「これからどうしていこう」と悩まれている方がいらっしゃるようでしたら、昔の自分の表現物を見返してみるのはいかがでしょうか?

「いやいや、これからライターとして書くから」

という方は、どうか今の熱い想いをたっぷり込めて書いてみてください。きっとその文章がいつかのあなたを救ってくれるはずですから♪

(文:つるたちかこ)

人とつながる表現教室。

著者:山田ズーニー
出版社:河出書房新社
ここから、人とつながる!孤独の哀しみを乗り越えて、ひらき、出逢い、心で通じ合う、自分にうそをつかないで、人とつながる勇気のレッスン。「ほぼ日刊イトイ新聞」の「おとなの小論文教室。」から第二弾。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事