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被災時に役立つ意外な物3つ。

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震災などで被災した際、命の安全が確認できた後は、水が必要だ。被災生活の場合、1日に大人1人3リットルの水を備蓄しておくことが望ましいという。そして非常用持ち出し袋には食料やローソク、衛生用品、それから何を入れたらいいだろう。東日本大震災を経験した女性がまとめた本には、市販の防災袋にはセットされていないが、現場でとても役に立ったという物がいくつも紹介されていた。

キッチンバサミ

『被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40』(学研プラス・刊)を書いたアベナオミさんは、東日本大震災の際、宮城県で被災した。当時小さいお子さんがいたため、様々なことで大変な思いをされ、その体験から得たママ目線・主婦目線でのアイデアを本にまとめた。オムツや生理用品が足りなかったなど、子連れで被災したからこそ見えたことも多く含まれ、とても参考になる。

母親たるもの、水が足りないという状況の中ででも、家族のために食事を作らなくてはならない。そんな時にはまな板に流す水さえも惜しい。なのでキッチンバサミで野菜などをカットしてまな板を使わずに済ませたという。水で不自由な思いをしたからこその言葉には説得力がある。キッチンバサミは100円ショップでも売っているので、格安で用意できるのもありがたい。

粉末青汁

避難所などでは野菜不足に陥りやすく、多くの人が便秘や肌荒れなどになったという。著者のアベさんも口内炎がなかなか治らなかったそうだ。そんな時に、粉末青汁や野菜ジュースが役に立ったという。確かに保存食や避難所でまず配られる食べ物には、米類やパン類などの炭水化物が多い。一時的にはそれでしのげても、避難が長期間に及ぶ場合は、野菜の必要性が増してくるのだ。

野菜ジュースは重量があり持ち運びが大変そうだけれど、粉末青汁ならば軽いから、家族1週間分くらいは容易にリュックに入れられる。さらに賞味期限が1年以上あるものが多いので、長期ストックにも適している。実は私はもう20年ほど青汁を飲み続けているのだけれど、それを見ると青汁でカルシウムや鉄分やビタミンや酵素などがある程度補給できるとうたわれている。粉末タイプだとあまり青臭くなく飲みやすいものだけれど、青汁が苦手な人は、青汁の代わりに持出袋にビタミン剤を入れておくのもいいかもしれない。

アロマオイル

被災生活では、アロマオイルがとても重宝したという。特にティートゥリーの精油が活用できたそうだ。ティートゥリーには殺菌作用があるとされているので、それを一滴入れた水でうがいや手洗いをすると消毒効果も期待できる。また、入浴も毎日できない場合があるので、アロマの香りで体臭をカバーすることもできる。

被災後、余震などが不安で、不眠気味になったという人の話をよく聞く。ラベンダーの精油にはリラックス作用があり、安眠に効果があるとされている。気分が落ち込みがちな日々の中では、優しくナチュラルなアロマの芳香が慰めになるのだろう。ティッシュやコットンにオイルを2、3滴たらせば、加熱しなくても十分に部屋に香りを漂わせることができるのもいい。

いざという時のために

私は東日本大震災の日は東京にいた。大きな被害がなかった東京でも、スーパーやコンビニから瞬く間に水や食料が消え、買いだめしておかなかった人が困り果てている姿を見た。それ以来、いざという時に食糧難に陥ることのないよう、自宅には常時30リットルは飲料水を置くようにしているし、炒り玄米や炒り大豆など、かさばらず、少量でお腹に溜まる食料を用意している。

しかし、いくら自宅で備えても、外出先で被災したらそれを使うことができない。なので出かける時にもペットボトルやちょっと口にできる栄養補助食品などを持ち歩くようになったし、子どもたちにもそうさせている。例えば炎天下で被災した場合、水がなければ即ピンチに陥ってしまうのだ。いざという時、頼りになるのは、まずは自分なのだと考え、日常的に防災意識は持っていたい。

(文:内藤みか)

被災ママに学ぶちいさな防災のアイディア40

著者:アベナオミ
出版社:学研プラス
宮城での被災経験をふまえた「熊本応援ツイート」が話題となったイラストレーターによる、防災&避難生活の心得集。体験者ならではのリアルなアドバイスを、コミックを交えてわかりやすく紹介。必ずやって来る「その日」に備える、すべての家族を救う一冊。

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