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脱ギター初心者! 王道コード進行からの脱却

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ギターをやったことがある人なら、「コード」というものを知っているだろう。日本語に訳すと「和音」だ。

ド・ミ・ソを同時に鳴らすと「C」というコードになる。そして、いくつかのコードを並べていき、メロディをつけると、曲になる。

僕の作曲法

僕は高校生のころにバンドを始め、割と早い段階でオリジナルの曲を作って演奏していた。今は、たまに仕事で作詞作曲をしたりすることもある。

作曲の方法にはいろいろあり人それぞれだが、僕はいわゆる「詞先」というやり方が多い。これは、詞が先にあり、それにメロディやコードをつけていくというもの。

僕は、「詞」→「コード」→「メロディ」という順番で曲を作ることが多い。そのため、コード進行を考えるのが僕のなかでは割と重要な作業だ。コード進行がキモなのだ。

そこでひとつ問題が。僕は作曲の基礎的なことを知らない。楽譜もハ長調以外はあまり読めない。自分で楽譜を書くこともほとんどできない。

なので、詞を眺めながら、ギターを弾いてコードを並べ、歌いながらしっくりくるメロディを探していくという、なんとも雑な感じの曲作りになる。

オーソドックスなコード進行から抜け出したい

コード進行には、いくつかのパターンがある。ロックンロール的な「スリーコード」ならば「A→D→E」とか、長渕剛調フォークなら「Em→Am→G→B7」とか、王道コード進行なら「C→Am→F→G」とか。

だいたい、僕はギターを当時の音楽系雑誌(明星とかGBとか)の付録の歌本で覚えたので、シンプルなコードと、当時の歌謡曲やJ-POP(当時はそんな呼び方なかったような気もするが)でよく使われていたコード進行くらいしかわからない。

使うコードも、いわゆるストレートコードばかりで、よくて7thくらい。それ以上のテンションコードは、必要なら覚えるものの自分の中にはないといった感じだ。

別にストレートコードだけでも曲はできるのだが、どうしても単調になりがちだ。僕はそこをちょっと変わったコード進行で乗り切ってきた。たとえば

「C→Am→Dm7→G→E7→Am→D7→A♭/G」のような感じで、通常マイナーコードを使うところを7thのコードを入れたり、半音上げなどを入れたりする感じ。たいしたことはない。これを書いていてなんだか悲しくなってきた。

テンションコードを使えば曲調を変えることができる

そこで『基本5コードを変形! 必須アコギ・コードが身につく学習帳』(和田一生・著/リットーミュージック・刊)を読んでみた。この本は、通常のメジャーコードとマイナーコードを元に、7thや9th、ディミニッシュ(dim)やオーギュメント(aug)などのテンションコードを簡単に身につけられるというもの。

タブ譜(ギターの弦を再現して押さえる場所を示した楽譜)もあり、わかりやすい。特に難しい音楽理論を知らなくても、EやA、EmやAmといったシンプルなコードが押さえられれば、そこからさまざまなテンションコードに発展させていける。

たとえば、「CM7→Dm7→G7」のCM7(メジャーセブンス)を「CM7(9)」(メジャーセブンスナインス)というコードに置き換える。そうするとコード進行は「CM7(9)→Dm7→G7」になる。たったひとつコードを変えるだけで、いきなりボサノバ風な響きになるのだ。

また、「●M7(13)」(メジャーセブンスサーティーンス)というコードを使えば、やけにおしゃれな感じになったりもする。

テンションコードは隠し味

今回、本書を読んでさまざまなテンションコードを知ることができた。あとは弾けるようになればいいわけだ(結構押さえるのが難しい)。

ただ、テンションコードバリバリのおしゃれでアーバンな曲を作っちゃうぞ! という感じにはならない。僕は、テンションコードはシンプルなコード進行の中にちょこっと入れるのが好きだ。

普通な感じの曲なのに、Cメロだけちょっとテンションコードを入れたりすると、「おや、ここでちょっと変わったな」と思わせることができる。

テンションコードは料理における隠し味。ちょっとしたアクセントのようなもの。そればかりになってしまったらくどくなってしまう。

もし、ギターを弾いたり曲を作ったりしていて、もういつものコード進行がつまらないと感じたら、本書を読んでテンションコードを見つけてみたらどうだろう。あなたの音楽人生に新たな道が開けるのは間違いない。

また、既存の曲のコードをテンションコードに変えて演奏すると、雰囲気が変わっておもしろい。テンションコードを知ることで、音楽がさらに楽しくなるはずだ。

(文:三浦一紀)

基本5コードを変形! 必須アコギ・コードが身につく学習帳

著者:和田一生
出版社:リットーミュージック
たった5種類のフォームを変形させるだけ! 基本~テンション・コードまで完全制覇!!アコギ弾きにとって、多数のコード・フォームを覚えることは必須事項です。「でも、丸暗記は非効率的。かと言って、理論書を読破するというのもハードルが高すぎる」……と、お悩みのアコギ弾きに読んでもらいたいのが本書です。本書は、5種類のコード・フォームを変形させ、あらゆるコードを導き出すという合理的なノウハウを用いています。弾き語り派の人から、アコギでジャズやボサ・ノヴァを弾いてみたい人まで、全アコギ弾き必携の内容です。もうコード・ブックはいらない!

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