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ジブリ作品から美少女アニメまで!今、「聖地巡礼」が熱い!

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「聖地巡礼」といっても、宗教行事を指す言葉ではない。今回紹介する「聖地巡礼」とは、アニメやマンガの舞台になった場所を巡ることを意味している。そんなアニメファンの行動を町おこしに繋げようという動きも盛んで、今や「聖地巡礼」は地方自治体からも注目されるようになっているのだ。

火付け役となったのは埼玉の神社

もともと、アニメの舞台巡りはファンの間で密かに楽しまれていた。一躍注目を集めるようになったのは、アニメ「らきすた」の舞台となった鷲宮神社(埼玉県久喜市鷲宮町)にファンが訪れるようになったことだろう。神社にはアニメのキャラクターを描いた絵馬があふれた。アニメ放送前は年間約9万人だった参拝客も、放送後は約30万人に増加。放送から6年以上が経過した現在も、約47万人前後で推移しているというから驚きだ。

 何気ない風景が「聖地」と化す!

「アニメ探訪 聖地巡礼ガイド」には、全国各地の「聖地」がまとめられている。小樽運河(最終兵器彼女)や銀山温泉(ラブひな)、白川郷(ひぐらしがなく頃に)などの定番観光地もあれば、聖蹟桜ヶ丘駅(耳をすませば)、大子町役場(神様ドォルズ)のようなごくごく普通の公共空間まで様々だ。日常の何気ない風景がアニメに登場することによって「聖地」となるのも興味深い。

「聖地巡礼」を町おこしに繋げる

こうしたファンの行動を町おこしへと繋げようとする動きがある。象徴的なのは前出の久喜市鷲宮町の事例で、声優を呼んだイベントや、アニメファンをターゲットにした合コンを開催するなど、“アニメの街”としてPRする動きが盛んだ。都心からも近いことから、世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット」の帰りに立ち寄るという人も多く、アニメファンの観光地として定着しているようだ。

PRは露骨すぎるとダメ!?

経済効果の点から注目されるようになった「聖地巡礼」。もとはアニメ会社や原作者が推奨したものではなく、ファンの間で自然発生的に生まれた現象だ。ところが、近年、企画段階からファンが訪れることを見込んで、アニメ会社とタッグを組んで観光PRを仕掛ける例が相次いでいる。確かに、なにげない風景が「聖地」と化す可能性があるのだから、全国的な知名度の観光地を持たない自治体にとっては魅力的に映るのかもしれない。しかし、あまりに露骨すぎる観光PRは嫌われる傾向があるようだ。NHKの「クローズアップ現代」で「聖地巡礼」の話題が取り上げられた際も、聖地化を狙う地域住民のコメントに批判が殺到、炎上騒ぎになったこともあった。

定番観光地に飽きた人も楽しめる

とはいえ、「聖地巡礼」は、アニメファンはもちろん、定番観光地に飽きたという一般の方まで楽しめる新しい旅のスタイルを提案していると言えよう。ちなみに、3月14日に開業する北陸新幹線の沿線にも「聖地」はたくさんあるのだ。興味をもった方は、この本片手に旅に出かけてみてはいかがだろうか。

(文:元城健)

アニメ探訪 聖地巡礼ガイド

著者:聖地巡礼委員会
出版社:カンゼン
アニメファンの間では物語の舞台やそのモデルとなった土地のことを『聖地』と呼び、そこに来訪することを『聖地巡礼』と呼びます。 本書は最新アニメ、過去の名作アニメを含めた150作品を取り上げ、日本全国の数ある聖地をピックアップ。住所情報とともに詳細マップを掲載し、それぞれの聖地を詳しく解説しました。 また、中二病の人たちが好きそうな 土地や地域『中二的聖地』も厳選して地域ごとに掲載。 『聖地』を愛する人たちに向けたアニメ好き必携のトラベルガイドブック決定版です!

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