ハウツーが満載のコラム
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もう口うるさく「片付けなさい!」なんて言わないよ絶対。

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年々増えていく子どもの物たち。
気づけば、常に床にはおもちゃ類が転がっている。
口を開けば「片付けなさい!」の毎日だ。

子どもが自分で片付けできるような環境を、とはいつも思っている。実際、おもちゃ箱の整理整頓、要る物と要らない物の分類は、幾度となくやってきた。それでも、またすぐに元通りの混沌状態。しっかり種類別に分けたはずなのに、いつのまにか中身がぐちゃぐちゃに。何がいけないんだろう?

親が片付けやすい仕組みではなく、子どもが使いやすい環境作りを

表紙を見るなり「こんな家にしたい!」と叫んでしまったのが、整理収納アドバイザーEmiさんの『おかたづけ育、はじめました。』(大和書房・刊)。この本を読めば、わが家の整理整頓法の間違いが見つかるかもしれない。

Emiさんが唱える「おかたづけ育」とは、片付け上手な子どもに育てる方法ではない。片付けを通して、自分のことを自分で決める心を育むこと、これが「おかたづけ育」のモットー。決める力・工夫する力・行動にうつす力を、楽しみながら子どもに身に付けさせることを目的としている。

忙しい毎日の中で、私たち親は家事が時短になる工夫を、つまり"自分が使いやすい仕組み"を念頭に置いてしまう。けれど、"子どもたち自身が使いやすい環境"を作っておけば、最初は時間がかかるかもしれないが、結果的には「自分のことは自分でできる」子どもに育つ。ひいては、親の負担も減り、家事の効率化にも繋がるのではないだろうか。

実践!おもちゃ箱の見直しから

というわけで、『おかたづけ育、はじめました。』を片手に、まずは一番の課題である「おもちゃ収納」の見直しからスタート。

実は、年末におもちゃの一掃整理をしたばかりのわが家。
100均のフタ付きダンボールケースを8つまとめ買いして、おもちゃ箱に統一感を出した。中に何が入っているかひと目でわかるよう、写真を撮ってラベル代わりに貼った。その他、子ども3人分のおもちゃ箱も作り、名前を貼って、中身を子ども別に分類。
実際、見た目にはかなりスッキリ綺麗になった。今までよりも散らからなくはなった。でも、あれれ……なんだか、おもちゃを出して遊ぶ回数が減っただけのようだ。苦労して分類したおもちゃをあまり使わなくなってしまったのである。Emiさん、どこがいけないのか、教えて!

おもちゃ収納は「1ジャンル1ボックス」

子どもが整理できる量には限りがある。子どもたちが自分で管理できるのは、小さなかご一つ分程度なのだそう。そして、1アクション、つまりほうりこむだけでOKの収納スペースが必須。「扉を開ける→かごを取り出す」だったり、「フタを開ける→中身を取り出す」という2アクションでは、子どもにとってはハードルが高いのだ。

よって、扉もフタもない収納にすれば、ひと目で中身がわかり、遊びたいおもちゃを1アクションで手にすることができる。片付けるときも、元のボックスにほうりこむだけ。そして、持ち運べるような持ち手がついているとベスト。ボックスごと好きな場所に持って行って遊び、遊び終わったらボックスごと元の場所に戻すだけ。これなら、小さな子どもでもできる!

ちなみに、Emiさんの子どもたち(男女の双子ちゃん)は、収納方法を変えたことで遊び方にも変化があったのだそう。同じ種類のボックスに収納することで、ブロックはブロック専用の箱、つみきはパッケージに戻す、と収納していたときに比べて、それぞれのおもちゃ単体で遊ぶだけでなく、別のジャンルのおもちゃを組み合わせるなど、遊び方の幅も広がったのだとか。片付けができるだけでなく、創造力も豊かになりそうだ。

 身支度、食事の準備でも見習いたい点がいっぱい

おもちゃの整頓の他にも、本書には「その手があったか!」と膝を叩きたくなるようなアイデアが満載だ。

・アウター、帽子などは玄関のかごに、洗面所に身支度ロッカーを置き、リュックなどはそのままほうりこむだけの収納に。
・子どもでも手が届く「冷蔵庫の切替室」を子ども専用スペースに。飲み物やチーズなど、欲しいものは自分で用意することができる。
・炊飯器、お茶が入ったポット、コップやカトラリー、ふりかけなどは低めのキャスター付きカウンターにセットしておく。食事時になったら、子どもたちが自分でこのワゴンをガラガラと押して、食卓へ。ご飯は自分で用意。おかわりも自分で。
・UNOなどのカードゲーム類は、透明のジッパーに。子どもでもすぐに片付けられる。

などなど……。子どもの年齢別収納法や実際に使っている収納グッズも写真付きで紹介されているので、すぐに真似することができる。

わが家の収納の問題点が浮き彫りに!

Emiさんの整理収納術を熟読した結果、わが家のおもちゃ収納の改善点がわかった。まず、フタ付きのボックスにしていることがNG。そして、棚とボックスの間に空間がないため、子どもが中身を確認しにくく、おもちゃを取り出しにくいし元に戻しづらい。だから、見た目は綺麗になったけど、あまり使わなくなってしまったのだ。また、ケチって100均の壊れやすいボックスにしたのもよくなかった。多少お金をかけても、末永く使えるようなしっかりした造りのものを買おう。そして、転勤が多いわが家のような家庭は特に、使い回せて組み替えられる家具がいい。収納グッズも、連結していない、積み重ねたり横に並べたりできる、ある程度自由が効くものを探そう!

子どもが大きくなれば、その年齢に合った収納形態がある。一度完成したらおしまい!ではなく、定期的に見直しながら、子どもが自分自身で片付けできるような暮らしのスペースを作っていきたい。もう、「片付けなさい!」が口癖の母親からは卒業だ。

(文・水谷 花楓)

おかたづけ育、はじめました。

著者:Emi
出版社:大和書房
ママ、できたよ! 子どもの「自分でやりたい!」気持ちを大切にする部屋づくり。ズボラなママでも、やんちゃな子どもでも、誰でも今日からかんたんにできる。大人気ブログ「OURHOME」の整理収納アドバイザーEmiさんが実践する、子どもが自分でできる仕組み作りを大公開!

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