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生後7ヶ月で即位した天皇がいた! 4歳で就任した徳川将軍もいた!

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天皇陛下の生前退位が議論されている。
どうやら、2019年から新しい元号がスタートする可能性が高まっているようだ。
慣れ親しんできた“平成”も2018年で終了することになりそうである。

さて、今上天皇は、初代・神武天皇から数えて第125代天皇にあたる。現在の皇室は、継続している王室としては世界最長といわれている。

史上最年少で即位した天皇

世界の王室を見てみると、ギロチンの刑にされたり、暗殺されたりと、凄まじいエピソードに事欠かない。日本の皇室が皇位をここまで継承しているのは奇跡のように思えるが、やはりその努力たるや、並大抵のものではなかった。

完全版_歴代天皇FILE』(不二龍彦・著/学研プラス・刊)には、日本の歴代天皇の様々な人物像や逸話が収められている。特に、皇位継承者を選ぶのは苦労の連続だ。やむを得ず、幼児のままで即位した天皇もいる。
第79代の六条天皇だ。決して知名度は高くないが、なんと歴代最年少天皇、そして歴代最年少上皇という2つの記録を持っている。

六条天皇の短い生涯

六条天皇は1164年に生まれた。皇位に就いたのは1165年、生後7か月11日目のときだった。数えで2歳という若さである。即位式では途中でぐずって泣き出し、乳母の乳を吸ってようやく泣き止んだというエピソードがある。もちろん、政務を執ることは不可能だったため、摂政が六条天皇を支えたといわれている。

その後、在位わずか3年弱で譲位して上皇になったものの、1176年、病弱だったためわずか13歳でこの世を去ってしまった。ちなみに、『完全版_歴代天皇FILE』に収められた六条天皇の肖像画にはヒゲが描かれているのだが、果たして、13歳にしてヒゲをここまでたくわえることはできるのだろうか。謎である。

徳川将軍にもいた、幼児将軍

六条天皇に替わって皇位に就いた第80代・高倉天皇も8歳で、第81代・安徳天皇も3歳で即位している。平安時代末期、源氏と平氏の合戦が相次いでいて、世の中はちっとも平安ではなかった。幼児天皇の誕生は苦肉の策ともいえるものだった。皇位継承にもかなり苦労していた様子がうかがえよう。

さて、天皇の次は、将軍はどうだろうか。若くして誕生した将軍はいないかと調べてみたら、いた! 江戸幕府7代将軍・徳川家継は、なんと4歳で即位している。将軍の補佐役も大変だったはずだ。しかし、家継も病気により、わずか8歳でこの世を去っている。その後、8代将軍・吉宗の時代になり、ようやく幕府の政治も安定をみたのであった。

平成も残り2年を切った?

2017年、すなわち平成29年も早いもので、20日も経ってしまった(このコラムのup時点で)。したがって、もし生前退位が実現するとしたら、平成もついに残り2年を切ってしまったことになる。早くも新しい元号はどうなるのか、ネットでは予想が行われているものの、ぎりぎりまでわからない。今後の生前退位の議論がどう進展するのか、気になって仕方ない今日この頃だ。

(文:元城健)

完全版_歴代天皇FILE

著者:不二龍彦
出版社:学研プラス
初代神武天皇から、第125代今上天皇までの全天皇の事跡を、各時代背景を軸に物語とエピソードでつづった天皇伝記集。また北朝の天皇の事跡、さらにすべての天皇の顔写真も併催する。日本史の流れも概観できる、これまでにない天皇伝記の完全版である。

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