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お洒落な人のクローゼットには全部で30着の服しかない

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私は物持ちがよく、20年以上も前に買った洋服がタンスや引き出しに入っている。
また、いつか着る日がくるかも……、そう思って大事にとってあるのだが、「その日は絶対こないから捨てるべし」ときっぱり教えてくれる本に出会った。

服を整理すれば、部屋の8割は片付く』(河井真奈・著リットーミュージック・刊)は、スタイリストが教える賢いワードローブの揃え方、クローゼットの整理術だ。

3年着ない服とはお別れする

「いつか着る」は絶対にやってこないと言っていいでしょう。残念ながら、服は消耗品です。たとえ大切に保管していたとしても、必ず劣化していきます。流行は回っていてまた戻ってくるといいますが、戻ってきてもまったく同じものではないのです。誰もが口にする「痩せたら着る」も、あてになりません。

(『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』から引用)

服の選別は少しずつではなく、1日で一気に終わらせることも肝心だという。

そういえば私の場合、1年半前にフランスから帰国する際、スーツケースに入れられる服には限度があるのでやむおえず9割を手放してきた。家に友人を招いて、ほしいという服や靴はあげて、残りはリサイクルボックスに入れてきた。帰国という機会があったから一気に選別ができたのだと思う。

そうして日本に戻ったら渡仏前に置いていった20年前の洋服がタンスにどっさり残っていて、懐かしく眺めて、そして整理もできず現在に至っているというのが現状。
つまり、私は物持ちがいいのではなく、単に片付けられないだけなのだ。

3年以内に着る機会がなかった服とは、さよならするべきと著者であるスタイリストの河井さんは言う。また彼女はいらなくなった服や靴はフリーマーケットで売り、その収益の一部を寄付する活動をしているそうだ。

リセエンヌが教えてくれたこと

『フランス人は10着しか服をもたない』というベストセラーがあるけれど、フランス人は私たち日本人と比べると本当に服を多く買わないのだ。

娘がリセエンヌ(高校生)だったとき、友だち5人とバーゲンセールに出かけるというので同行したことがある。が、彼女たち、どこのブティックでもあれやこれや試着するばかりで、一向に買わない。

5ユーロもしないんだから、安いし、とりあえず買っとけば」なんていうのは私だけで、「いや、この襟ぐりのカッティングは私のテイストではない」とか「色が半トーン私には似合わない」とか、まぁリセエンヌたちは言いたい放題。これが日本のブティックなら大ヒンシュクだろうが、パリのブティックの店員たちは慣れたもので試着に関しては何も言わない。結局、半日のショッピングツアーで、ストールを買った子が1名、Tシャツを買った子が1名、他の子はリップクリームを買っただけで終わった。それでも「最高に楽しかった~!」とみんな満足顔。

で、そのときにわかったのは、パリの若い子たちはこうやってブティックの試着室でお洒落のレッスンをして、自分に似合うスタイルを見つけていくんだろうな、ということ。また、フランス人は仲良しでもお揃いの服を着るなどありえないことで、彼女たちのお洒落信条には「誰かのコピーは決してしない」というのが筆頭にあるそうだ。

服の適正量は全部で30着!

さて、話を戻して、クローゼットの中の服を全部着るには、どのくらいのアイテム数が必要なのだろか?

たとえば、トップス。1週間7日で7枚あれば同じものは月に平均4回登場することになり、ワンシーズンを3ヶ月で区切るとそのシーズン着るのは12回。ボトムスについても同様にカウントしてみると、実はそれぞれ3~4点ずつ持っていれば十分ということになります。さらにワンピースを加えてみれば、季節にもよりますが、全部で30点もあれば毎日楽しく着回しが考えられ、一枚一枚の服を忘れることなく活かす工夫ができるようになります。(『服を整理すれば、部屋の8割は片付く』から引用)

もし、あなたが賃貸の部屋に住んでいるなら、着ない服の収納場所にも家賃が発生していることになる。もったいない、が結局高くつくことにもなるので、服は、愛着があり、必要なものだけをクローゼットに残すことを心がけたい。

自分を美しく表現するには整ったクローゼットが必要

新しい洋服を買う、そのワクワクした気分はファッションを楽しむ基本。でも、ワードローブを増やしすぎないためには、ひとつ買ったら、ひとつは手放すというルールを自分で決めてしまうのがいいという。そうすると買うときも慎重になり洋服選びの失敗もなくなるはずだ。

服を選ぶときは「自分をいちばん美人に見せてくれるスタイル」を意識することが大切で、そのためには、まず似合う色「パーソナルカラー」を知る必要があるそうだ。

カウンセリングで専門家に診断してもらうのがベストだが、ネット上で自己診断もできるので試してみることをおすすめ。ちなみに、私もネットで診断したら“秋色”が似合うと出たので、さっそく参考にしようと思っている。

本書では、春夏秋冬のそれぞれのコーディネート例が写真で見られ、とても参考になる。

また、素材別の洋服のお手入れ法、服のたたみ方、そしてクローゼットにきれいに整理整頓して服や靴、そしてアクセサリ-をしまうテクニックなども、写真付きで解説されているのでとてもわかりやすい。

さあ、私も20年も着なかった服たちと、今すぐさよならしなくては。

(文:沼口祐子)

服を整理すれば、部屋の8割は片付く

著者:河井真奈
出版社:リットーミュージック
現役スタイリストが提唱する服の整理術で、部屋が片付く! どうやっても部屋が片付かない……そんな悩みを持っている人は多いはず。
その原因のひとつに“服が片付いていないから”が挙げられます。なぜなら服は持ち物の中でも大きなウエイトを占め、サイズ的にもボリュームがあるものだからです。つまり端的に言ってしまえば、“服が整理できていないから、部屋が片付かない”のです。そこで本書では、服に焦点を当てた効果的な整理法をレクチャーしていきます。自分にとってその服が本当に必要なのかを見極める「選別法」から、無駄に買ってしまわないための「購入術」、使いやすくきれいに収めることができる「収納術」を解説。また、著者でスタイリストでもある河井真奈氏が提案する、自分に合ったスタイリングのコツも教えてくれます。服を効率よく整理して、片付いた部屋を手に入れましょう!

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