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年賀状はやめても、お餅を食べるのはやめない!

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あけましておめでとうございます!

正月には「餅(もち)」が欠かせません。年賀状をやめてしまった人も、お餅を食べることはやめていないでしょう。コミュニケーションは電子メールやスマホアプリで代替できますが、お餅のデジタル化は不可能です。

日本人は、まるで旬の食材を楽しむようにして年末年始にお餅を食べます。しかし、もち米の収穫時期は9月ごろです。なぜ季節はずれのものを食べるのでしょうか?

鏡餅に「みかん」を添える理由

日本のたしなみ帖 縁起物』(『現代用語の基礎知識』編集部・著/自由国民社(インプレス)・刊)によれば、鏡餅(かがみもち)は単なる飾りではないそうです。

特に、鏡餅の上に置かれている「みかん」には深い意味があります。正式には「橙(ダイダイ)」というミカン科のくだものであり、「実が熟してもなかなか木から落ちないことから、家が代々栄えるように」という縁起かつぎの意味があるそうです。

丸い餅に歳神が宿るとし、それを食べることによって、神の力を体内に取り込み、生命力を更新させると考えられていたのです。

(『日本のたしなみ帖 縁起物』から引用)

本来は、飾って食べるまでが鏡餅の役割です。姿形だけを再現したプラスチック製の鏡餅を買っても、ほとんど意味はありません。

縁起が良いお雑煮の食べかた

お雑煮といえば、クリスマスのチキンやケーキと同じような、イベントを盛り上げるための食事だと思いがちです。

元来は「歳神様に奉げた供物」を体内に取り込むという儀式でした。

昔は、一日の境は夕暮れであると考えられていました。一年の始まりも夕暮れ、つまり大晦日の夕食が年越しのお祝いの食事でした。
このとき歳神様に奉げた供物を翌朝に下ろして、野菜や魚を加えて煮たものが雑煮であったといいます。

(『日本のたしなみ帖 縁起物』から引用)

つまり、買ってきたお餅をお雑煮にしても「おいしい」だけでしかありません。たとえ既製品であっても、神棚や縁起のいい方角にいったん飾って「歳神様パワー」を吸収させたのち、お雑煮に使うなどして食べたほうが良さそうです。

「善は急げ」といいます。ぜひとも今年から実践してみてはいかがでしょうか。

お餅をいちばんおいしく食べる方法

いくら縁起が良くても、おいしさは「つきたてのお餅」が一番に決まっています。皆さんは、どんなふうに食べるのが好きですか?

わたしは、醤油を垂らした大根おろしをお餅にかけて食べるのが好きです。お餅をたくさん食べると胃もたれしがちですが、大根にふくまれるデンプン分解酵素のはたらきが消化を助けてくれます。

大根がないときには、小皿に砂糖醤油をつくって食べます。グラニュー糖よりも三温糖のほうが味にコクを感じます。

さらに手軽なのは「お茶漬けの素」でつくるお雑煮です。焼いた餅をお椀にいれてから「お茶漬けの素」を直接ふりかけて、お湯をぶっかけます。とても簡単です。

正月にお餅をおいしく食べるには、なんといっても団欒がいちばんではないでしょうか。

家族や親族や友人など、リラックスできる関係の人たちと一緒に食べるお雑煮やぜんざいは、何物にも代えがたい「ごちそう」です。

(文:忌川タツヤ)

日本のたしなみ帖 縁起物

著者:『現代用語の基礎知識』編集部(著)
出版社:自由国民社(インプレス)
お正月のお節料理、節分の福豆、鯛、だるま、招き猫……、ちょっと考えただけでも、この国には縁起物がたくさんあります。季節の変わり目に、人生の節目に、私たち日本は縁起物に願いを託してきました。この本を活用し、縁起物のパワーをいただいて、大いに縁起をかついで下さい。

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