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路上ライブを成功させるには場所選びが大切だ

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田舎から東京に出てきたときに驚いたのが、路上ライブをしている人がたくさんいることだった。ターミナル駅では2~3組が常に歌っている。年齢層も若者ばかりかと思いきや、ギター片手に歌うオジサンまでいる。歌い手によっては固定ファンがついている例も少なくないようだ。

思い切り人前で歌ってみたい!

私は高校時代にバンド活動をしていたこともあるので、路上ライブが行われていると、時間があればつい聞き入ってしまう。フォークデュオの“ゆず”が路上ライブ出身というのは有名な話だが、実際にプロを目指してCDを売り歩いている人から、友達同士で歌っている人などもいる。

そういう楽しそうな歌い手の姿を見て、自分も歌ってみたいなあと思った人は少なくないはずだ。しかし、路上ライブっていったいどこでやればいいんだろう? 「うるさい」と苦情を言われたらどうするのか、などなど、初心者には不安が付きまとう。せっかく演奏しても、誰も立ち止まってくれないようではさみしすぎる。

人が集まる場所はこんな場所

路上ライブの定番スポットと言えば、やはり池袋、新宿などの巨大な駅前だが、必ずしも人通りが多い場所がよいというわけではない。『路上ライブを楽しむ本 なぜ駅前広場の人気を独占することができるのか』(青柳文信・著/スタイルノート・刊)によれば、理想的な場所選びのポイントは以下の3つだ。

1:人通りが多い

2:歩道スペースがあり、通行の妨げにならない

3:商店までの距離があり、大きな音を出しても迷惑にならない

『路上ライブを楽しむ本 なぜ駅前広場の人気を独占することができるのか』引用

駅近くでそこそこの広さがある歩道であれば、立ち止まってくれる人も多そうだし、観客が集まっても問題なさそうだ。これらの条件を満たせば、大都市の駅前でなくても、郊外でも十分に集客できるそうだ。実際、地方のショッピングモールの近くなどで歌っている人もいる。人の邪魔にならない程度で、ほどほどに人が往来している場所を見つけることがポイントなのだ。

選んではいけない場所とは

では、NGな場所はどんな場所だろうか。怖い職業の人の事務所が近いなどは論外だが、安全安心な駅前でも、避けた方がよい場所がある。

1:タクシー待ちの列の前

2:人通りが多いだけで誰も止まらない場所

『路上ライブを楽しむ本 なぜ駅前広場の人気を独占することができるのか』引用

1のタクシーの列の前は迷惑この上なく、苦情が必至だ。2の歩行者の数が多いだけの場所とは、JRと私鉄の乗換駅のように急ぎ足で通り過ぎる人が多いような場所だ。

また、路上ライブの歌い手になるには、他の歌い手に対しても寛容になる必要がある。例えば、あなたがいつも歌っていた場所で、ある日、他の人が歌っていたとしよう。その場合は気分を変えて、他の場所で演奏するというくらいの気持ちが大切なのだ。

演奏禁止にならないようにしよう

最後に、歌い手が気をつけなければいけないことは、苦情が出まくり、その場所が路上ライブ禁止になってしまわないようにすることだ。

私はかつて、秋葉原の歩行者天国で行われる路上ライブを楽しみにしていた。多いときは10組近くが演奏していたように思う。ところが、いつの間にか過激なパフォーマンスを行う人が増えてしまい、苦情が出て大幅に規制されてしまった。パフォーマンスは他の歌い手・バンドに対してもそうだし、楽しみにしているファンのためにも慎重に行わなければいけないのだ。

路上ライブは、歌い手とファンの距離の近さが魅力だ。ネットで動画を配信している歌い手の中にも、路上ライブを続けている人は少なくない。不特定多数の人から、ダイレクトに歌の感想をもらえるのが路上ライブの醍醐味。我こそは!と思った人はぜひ、勇気を出して、ギターを抱え、駅前に繰り出してみることをおすすめしたい。

(文:元城健)

 

路上ライブを楽しむ本 なぜ駅前広場の人気を独占することができるのか

著者:青柳文信
出版社:スタイルノート
路上で音楽演奏している人を見かけたことはありませんか。1人の演奏からグループでの演奏と人数も様々ですが、演奏する音楽も使用する楽器も様々。そんな多彩な“空の下で音楽”したい人々について書かれた本です。

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