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幸せになりたければ、大阪のおばちゃんを見習え!

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おばちゃん。

この言葉を聞くと、なぜか枕詞に「大阪の」が浮かんでしまうのは、私だけじゃないはず。「東京のおばちゃん」「名古屋のおばちゃん」じゃ、しっくりこない。やはり「大阪のおばちゃん」。
関ジャニ∞の代表曲に「∞SAKAおばちゃんROCK」という名曲があるが、ジャニーズの曲の題材にまでなってしまう、「大阪のおばちゃん」。なぜか惹きつけられてしまう、「大阪のおばちゃん」。その魅力は、なんだろう?

詐欺も撃退! 値切ってなんぼ! 知らん人にも話しかけるで、人類みな兄弟!

大阪の詐欺撃退率がナンバーワンなのは有名な話。そこには、大阪のおばちゃん力が大いに影響している。「オレオレ!」との電話にも「あんた誰?」「オレオレ?そないな子うちにはおらん!」と一撃。ボケとツッコミで鍛えた機転の良さ、頭の回転のはやさを武器に、詐欺師がうろたえるほどの語調でまくしたてる。悪徳商法も、オレオレ詐欺も、大阪のおばちゃんには敵わない。

物を買うにも、ただでは買わない。「これ、なんぼ?」「ちょっと高いわ~まけて!」「消費税分だけでも、サービスしてや!」と値段交渉。いかに良い物を安く買うか、これが大阪のおばちゃんのモットー。学校では決して学べない、「駆け引き力」「交渉力」に長けている。

電車に乗れば、居合わせた人に普通に話しかける。もちろん、知らない人に、である。「飴ちゃん、どう?」と差し出せば、もうすでにお友達。電車を降りる頃には、古くからの友人かのように話が弾んでいる。強力な対人力。あのコミュニケーション力の高さは、ビジネスにも十分通用する。

大阪のおばちゃんは、I(愛)で生きている

「大阪のおばちゃん」と聞くと、かつて大流行した堀田かつひこ氏のマンガ「オバタリアン」(若い人はご存知ないかも、ごめんなさい!)をイメージする人もいるかもしれないが、ちょと待ってちょと待ってお兄さーん。オバタリアンと大阪のおばちゃんは、根本的に大きく違うと、声を大にして言いたい!オバタリアンは、羞恥心がなく、図々しく、無神経…といった、中年女性の酷い生態をキャラクター化したもの。一方、大阪のおばちゃんは、一見おせっかいで、強引なようにみえて、そこには大きな愛がある。

相愛大学客員教授であり、大阪研究家の前垣和義氏の著書『大阪のおばちゃん力 5+1』によると、「大阪のおばちゃんは、漢字の『人』ではなく、アルファベットの『I』で生きている」という。

「人」という漢字は、一画目と二画目、それぞれを「ひと」と見立てて、「ひととひとが支えあっている」との説明がよくされる。
(中略)しかし、「人」の字をよく眺めると、支えあっているとされる「ひと」、それぞれの画(はらいの線)は、「はたして自立しているのだろうか」との疑問がわく。
(中略)その点、英語の一人称(私)でもある「I」は、地に足をつけて、しっかり立っている。背筋をピンと伸ばしている。そこには、他人にもたれかかろうとする姿勢は、まったく見られない。すなわち、「I」は、自立した「ひと」であるのがうかがえる。
(中略)大阪のおばちゃんは、「I」の「ひと」である。「I」であるおばちゃんは、だからこそ国内でも、海外であっても自信をもって歩む。それが、日本人離れをした大胆な生き方にもつながる。

『大阪のおばちゃん力 5+1』より抜粋

そして、自立した「I」が互いに手を差し伸べれば「H」になると、前垣氏。単に孤立しているのではなく、「ひと」と「ひと」が濃いつながりを持つ、この「H」の関係性こそが、大阪のおばちゃんの強みであり、見習うべき点であると前垣氏は伝えている。

優しさに溢れる、大阪のおばちゃんを目指そう

私自身、大阪に引っ越して驚いたのは、知らないおばちゃんによく話しかけられる、ということだった。「今日は暑いな~」なんて会話は日常茶飯事。あるとき、ボタンが互い違いになっているようなデザインのカーディガンを着ていた日のこと。電車を降りた瞬間、ホームに居たおばちゃんに胸元を指差され「だんち!」(段違いになってるで!)と叫ばれ、信号待ちでは、また別のおばちゃんが「ずれてるで!」とご丁寧にボタンをかけ直してくれた…。かなり強引でおせっかいではあるけれど、つまるところ「親切心のかたまり」なのである。

これって、今の日本に必要なことかもしれない。他人に無関心で生きようとすれば、いくらでもそうできる。でも、あえて他人との関わりを大切にする。常に「人」に気を配る。そこから、あたたかい絆が生まれていくのではないだろうか。

今日からできる「大阪のおばちゃん」への道。さあ、まずは、カバンに飴ちゃんをしのばせておこう。そして、電車で乗り合わせた人に、ひとつ差し出してみよう。そこから、あなたの「大阪のおばちゃん的ハッピーライフ」が始まるのだ。

(文・水谷 花楓)

大阪のおばちゃん力5+1

著者:前垣和義
出版社:すばる舎
大阪のおばちゃんは、強いだけではない!! 見ず知らずの人にも「おせっかい」と言われるほどの親切を重ねる「人、大好き」人間でもあるのです。 そんな「大阪のおばちゃんスピリッツ」を体に取り入れると、「自然と自信がわき出てくる」「誰かを喜ばせたいと考えるようになる」「人間関係の幅がぐんと広がる」……など、いいことずくめ! あなたの毎日が、見違えるように明るく楽しいものになります!! あなたも、今日から大阪のおばちゃんを目指してみませんか?

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