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仏さまは“股間”をどうやって隠しているのか?

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この記事を執筆している現在、12月である。

街はクリスマスムード一色だ。
イルミネーションがいたるところで輝いていて、街はカップルで溢れている。しかし、私のクリスマスはというと、原稿を書くくらいしか予定がない。殺伐としている。

すごい仏像を発見!

クリスマス? は? そんなもん俺には関係ねーよ! キリスト教の行事がなんでリア充のイベントになっているんだよ! てゆーか、日本人なら仏教だろ!

…と思って、仏像の本を開いていたら、衝撃的な一体を発見してしまった。

それは、全裸の仏像である。『写真・図解 日本の仏像』(薬師寺君子・著/西東社・刊)の31ページに掲載されている「阿弥陀如来立像」だ。阿弥陀如来とは、「ナムアミダブツ」と唱えられ、多くの人々に崇拝されるおなじみの仏様といえる。

そんな“全裸阿弥陀”は鎌倉時代の作例であり、奈良国立博物館に収蔵されている。大人の事情により、写真を掲載することができないので、詳しくは“奈良国立博物館 全裸 仏像”で検索して欲しい。見事な全裸ぶりを堪能できるはずだ。

仏様は“股間”をどうやって隠すのか

本著には、この仏像の特徴をこのように解説している。

来迎印を結ぶ。裸形であるが衣服を着せてまつった。腹部には輪宝、股間には蓮華がつけられている。

(『写真・図解 日本の仏像』より引用)

この解説からは様々なことがわかる。まず、衣服を着せてまつったということは、いわば着せ替え人形のような存在だったのだろう。さすがにメイド服を着せるような真似をした人はいないだろうが、行事によっていろいろ衣装を着せ替えていたのかもしれない。

もっとも興味深いのは、股間を蓮の華を使って隠しているということだ。パンツを履くのではなく、蓮の華とは恐れ入る。なかなか仏様らしい、尊い手法といえるだろう。

アフロの仏像もある

阿弥陀如来像は他にも様々なバリエーションがある。例えば「五劫思惟阿弥陀如来坐像(ごこうしゆいあみだにょらいざぞう)」は、長い間考えて、髪が長く伸びすた姿を表し(“劫”とは長い時間を表す単位)、まるでアフロヘアーのように見える。ちょっとファンキーな姿だが、意外に真面目なガリ勉タイプといえるのかもしれない。

仏像は教科書に出てくるおなじみのもの以外にも、こういった奇抜、奇妙な造形の像がたくさんあるのだ。今年のクリスマスは、本著を片手に仏像巡りの旅に出てみるのもいいのではないだろうか。恋愛成就の祈願もできるし、これほどいい過ごし方はないだろう。

そういえば、現在、お寺などでもらえる御朱印がブームだ。ひょっとすると、お寺で素敵な女性との出会いも期待できる…かもしれない!

(文:元城健)

写真・図解 日本の仏像

著者:薬師寺君子
出版社:西東社
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