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2017年は「まぜそばカップ麺」ブームが来るかもしれない

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ちかごろ、「まぜそば」や「油そば」と銘打たれたカップ麺をよく見かけます。物珍しさから買ってしまいます。味も悪くありません。食わずぎらいはもったいないです。

「カップまぜそば(カップ油そば)」は湯切りする必要があるため、「カップ焼きそば」とおなじ四角形タイプの容器を流用しています。調理手順も同じです。

わたしは気づいてしまいました。インスタントカップ焼そばとは「ソース風味のまぜそば」だったのです。長年のあいだ「焼いてないのに焼きそばを名乗っている」ことに疑問を感じていたので、ようやく気持ちが晴れました。

湯切り方式のインスタント麺を再定義した「カップまぜそば」について、あらためて考えてみたいと思います。

「カップまぜそば」いろいろ

「カップ焼そば」のことを「ソース風味のまぜそば」だと再定義したとき、いままで発売された「ちょっと変わったカップ焼きそば」商品群も「カップまぜそば」として語ることができます。

話題になった「よっちゃんイカ味」や「ショートケーキ味」のカップ焼きそばも、いわば「ジョーク系まぜそば」というカテゴライズが可能です。

日清のインスタントカップ麺『UFO麻辣紅坦々焼きそば』も、「まぜそば」と銘打たれていませんが、カップまぜそばの傑作ということになります。
舌にまとわりつくほど濃厚な味わいと唐辛子&山椒がおりなす玄妙なスパイシー感のハーモニーがクセになりました。期間限定商品だったので、ぜひとも復活を望みます。

「油そば」に歴史あり

日本で初めて発売された「カップまぜそば」とは何か……は知りませんが、有名なのは、明星食品『ぶぶか 油そば』ではないでしょうか。発売時期は2002年ごろで、いわゆる「名店の味を再現しました系」のインスタントカップ麺です。いまでも販売しています。

つけ麺&まぜそば 名店100』(ゲットナビ編集部・編/学研プラス・刊)によれば、東京都吉祥寺「ぶぶか」によって1996年以降に油そばトレンドが発生したそうです。ちなみに、油そばのパイオニアと言われているのは、東京都武蔵野市境の「珍珍亭」です。創業は1954年。油そばってそんなに昔からあるものなんですね。

油そば系「カップまぜそば」の個人的オススメは、エースコック『CoCo壱番屋監修カレー油そば』です。今までの「カレー風味の焼きそば」をくつがえす辛さと旨さが楽しめます。いまのところ「油そば」と銘打たれたカップ麺で、この商品よりおいしいものにはまだ出会えていません。オススメです。

「台湾まぜそば」カップ麺がおいしい

ラーメン店によるまぜそばブームは、「汁なし担々麺」も巻き込んで、近年では「台湾まぜそば」がアツいようです。ガイドブック『つけ麺&まぜそば 名店100』によれば、「台湾まぜそば」というのは台湾ラーメンから派生したジャンルであり、名古屋の「はなび」というお店が人気のようです。

なるほど。明星食品『麺屋こころ監修 新名古屋名物台湾まぜそば』は、まさに現代のトレンドを取り入れたものです。

当コラム冒頭の画像は、新製品『麺屋こころ監修チーズ台湾まぜそば』を食べはじめる直前のものです。このあと、きざみのりと乾燥ニラとチーズパウダーを「まぜまぜ」して完成です。

おなじ明星食品の商品ですが、わたしは「ぶぶか」よりも「麺屋こころ」のほうが好きです。それには理由があります。大げさに言うなら、今後の「カップまぜそば」戦争の雌雄を決する要素かもしれません。

満足度を左右するのは「きざみのり」

数種類の「カップまぜそば」を食べたあと、いくつか気づいたことがあります。

ひとつは、結局は「味が濃い」「辛い」ものをおいしく感じてしまうという当たりまえの事実です。カップまぜそばの覇権をにぎるのは、スパイシーな「担々麺風味」か「台湾まぜそば」の二強いずれかだと思われます。

「カップまぜそば」には当然のごとくスープがありません。食べていて物足りなく感じます。であるならば「具材」で満足させてほしいところですが、いまのところ目立った工夫は見られません。

ひとつの答えといえるのは、先ほど紹介した『麺屋こころ監修チーズ台湾まぜそば』の「あとのせかやく」です。特に「乾燥ニラ」と「きざみのり」が、見た目が殺伐としがちな「まぜそば」に華をそえます。

特に「きざみのり」が重要だと感じています。つけ麺やざるそばを食べるとき、できるだけたくさん「きざみのり」があったほうがおいしいと感じませんか? 単なる個人的好みかもしれませんが「きざみのり」は麺を2倍も3倍もおいしくすると思うのです。

最後に

ジョーク系カップ焼きそばが話題になることからもわかりますが、消費者は「定番のカップ麺」にマンネリを感じています。

最近の日清食品が「どん兵衛」や「焼きそばUFO」ブランドでさまざまな新テイストを打ち出しているのは、消費者の「飽き」を敏感に察知したものかもしれません。(そして、臆面もなく日清食品の新テイストを後追いをする東洋水産のマルちゃんブランド)

来年は、目新しくておいしい「カップまぜそば」に出会えることを期待したいです。

(文:忌川タツヤ)

つけ麺&まぜそば 名店100

著者:ゲットナビ編集部(編)
出版社:学研プラス
『名店100シリーズ』第3弾。本ムックでは”名店”と名高い、つけ麺、まぜそば、汁なし麺店の看板メニューとこだわりを紹介。看板メニューの写真だけでなく、麺の太さ、汁の濃さ、トッピングの種類なども網羅し、店の魅力を余すところなく伝える。

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