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ジェダイ・マスターへの道も英語から

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誤解を恐れずに言う。

筆者は、ある程度までは、ものまねで英語がうまくなると信じている。そして、ものまねの対象として最もよいのは、映画のセリフだと思う。

ハリウッド映画の決めゼリフを集めたサイト

字面だけでは意味がわからなくても、映画の場面を通じてなら、その場の空気とか状況とかがわかり、さらには口調まで確認できるので、総合的なものまねが可能となる。だから、英語を体に染み込ませる方法として、映画を強く強く推す。

アメリカン・フィルム・インスティテュートという団体が管理するハリウッド映画の決めゼリフベスト100を集めたサイトがある。たとえば、アカデミー賞監督クリント・イーストウッドが主演した『ダーティハリー4(原題:SUDDEN IMPACT)』の〝Go ahead, make my day〟。「さあ、やれるもんならやってみろ」というような響きだ。

トム・ハンクス主演の『フォレスト・ガンプ』からランクインしたセリフはちょっと長い。〝My mama always said life was like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get〟(ママはいつも言ってた。「人生は箱入りチョコみないなもの。どんな味に当たるかわからない」)。これも、多くの人の胸に残っているはず。

May the Force be with you.

このサイトで、筆者としてはきわめつけの名ゼリフが8位にランクインしていた。

〝May the Force be with you〟(フォースが共にあらんことを)。

1978年、新宿プラザ劇場で見た『スター・ウォーズ』第1作の字幕では、forceが〝理力〟と訳されていた。
そしてこのセリフ、2016年12月日本公開予定のシリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』でも印象的な形で使われている。ただし今度は〝May the force be with us〟(フォースが我らと共にあらんことを)という言い回しになっている。第1作を見ている人なら、いや、スター・ウォーズの世界観に少しでも触れたことがある人の中には、このセリフを聞くためだけに映画館に足を運ぶはずだ。

スター・ウォーズファンへのクリスマスプレゼント

最近、日本に住むすべてのスター・ウォーズファンにとってクリスマスプレゼントの素晴らしいアイデアとなるだろう一冊が発売された。STAR WARS英和辞典<ジェダイ・マスター編>』(学研辞典編集部・編/学研プラス・刊)である。

基本的な体裁は英和辞典なのだが、収録されている例文すべてが『スター・ウォーズ』シリーズ7作から抽出された英単語やフレーズなのだ。辞書でありながら、第一の性格は『スター・ウォーズ』シリーズの名言集ということになる。さらには、一冊通して読み切ると『スター・ウォーズ』サーガのすべてを把握できる作りになっている。

優れた仕掛け満載の〝読む辞典〟

中学の頃だったか高校の頃だったか忘れたが、辞典を読むということを教わった覚えがある。辞典を単語の意味を調べるための道具としてだけではなく、読み物としてとらえるのだ。もちろん読むのは単語だけではなく、むしろ例文が中心となる。

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© & TM 2016 LUCASFILM LTD.

 

本書は、読む辞典として最大限の実力を発揮するだろう。写真も豊富で図鑑的。ラインのスタンプにしたい、かわいいイラストも盛り込まれている。名言集の本文部分はこんな感じ。ここでは、大好きな人が多いはずのチューバッカの項目を紹介しておく。

CLASSIC PHRASES

Chewbacca

It's not wise to upset a Wookiee.
(ウーキーをおこらせるのは賢明じゃないぞ)
Let the Wookiee win.
(ウーキーに勝たせてやれ)
Laugh it up Fuzzball.
(笑ってろ、この毛玉野郎が)
Will somebody get this big walking carpet out of my sight?
(だれか、このばかでかい歩くじゅうたんを私の前からどけてくれない?)
Save your strength. There' ll be another time. The princess. You have to take care of her.
(力をたくわえておけ。また機会が訪れるから。姫だ。彼女を守るんだ)
"That thing" can also understand you too, so watch it.
(その〝怪物〟はお前の言っていることもわかるから、気を付けるんだな)

『STAR WARS英和辞典<ジェダイ・マスター編>』より引用

アルファベット順に並べられた辞典部分の例文すべてもスター・ウォーズ一色。

angry 形容詞 怒った。腹を立てた。
To be angry is to be human.
(怒るのは人間であるということよ)

anonymous 形容詞 匿名の。
That is the reason why your sister remains safely anonymous.
(おまえの妹が素性を隠して安全でいられたのはそれが理由だ)

『STAR WARS英和辞典<ジェダイ・マスター編>』より引用

この原稿の中では見た目をそのまま再現することはできないが、仕掛けがもうひとつある。『スター・ウォーズ』作品の、どのエピソードのだれのセリフかが示されているのだ。単語の重要度は、アスタリスクの数(*×1~3)で示される。ごく普通の英和辞典と同じく、語形の変化や発音記号も記されている。

最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の公開も間近に迫った今、本書を読んでこれまでの作品の知識と英語運用力を高め、ジェダイ・マスターへの道をひたすら進んでいこう。

(文:宇佐和通)

【参考リンク】
アメリカン・フィルム・インスティテュート:ハリウッド映画セリフベスト100(http://www.afi.com/100years/quotes.aspx )

スター・ウォーズ英和辞典 ジェダイ・マスター編

著者:学研辞典編集部(編)
出版社:学研プラス
『スター・ウォーズ』の名ぜりふを用例とともに学べる英和辞典。エピソード1~6に加え、新作「フォースの覚醒」を含む全作品に登場する全英単語を網羅した決定版。約3000語を収録。これであなたもジェダイ・マスターだ!

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