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「いいね!」が増える写真を撮るテクニック

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ブログやSNSの普及で、私たちは以前よりも、他人が撮った写真を見る機会が増えた。
食べた物、旅行先の風景、子どもの笑顔、友人とのひととき。
たくさんの写真を見ていると、写っているのは特に変わったものではないのに、なんだか素敵だな~と目を引く写真に出会うことがある。まるで雑誌に出てくるような、思わず「いいね!」を押したくなるような一枚。普通の写真とおしゃれな写真、どこが違うのだろうか?

「フォトスタイリング」が持つ力

その答えは『フォトスタイリング 100のルール』(窪田千紘・著/主婦の友社・刊)の中にあった。
「フォトスタイリング」とは、光や構図、背景、下地などあらゆる要素を使って、目の前にあるものをいかに魅力的に見せるか、そのための写真の技術のこと。「真っ白いTシャツでも、その人の着こなしによってセンス良く見えたり、そうでなかったりしますよね」と窪田氏はたとえる。白いTシャツに合わせてネックレスをつけるのか、バングルを重ねづけするのか、ストールを巻くのか。撮影したい被写体がより魅力的に見えるよう演出をして、最高の素敵!をつくり上げること、それがフォトスタイリングなのだそう。

そしてフォトスタイリングの技術を身につけると、単なる物だけでなく、その後ろにあるストーリーや伝えたい思いまで、写真に表すことができるのだ。では実際に、「フォトスタイリング 100のルール」の中から使えるテクニックをいくつかご紹介しよう。

意識して撮ってみよう「構図」編

まずは、写真の印象を大きく左右する「構図」について。

・構図を考えながらスタイリングする
魅力的な写真は必ず、考え抜かれた構図のもとで撮影されている。左右対称にするのか、アシンメトリー(左右非対称)にするのか。画面の中に三角形を描き、その中に見せたいアイテムを入れる「三角構図」、三角構図を応用した「くの字、逆くの字構図」、アイテムが4つ以上あるときは「Sの字(逆Sの字)構図」、やさしい印象の「ラウンド強調構図」、迫力を出したいときは「直線ライン構図」など。あえて余白を多くして、風が抜けるような空気感を表現するのも、ひとつのテクニック。

・方向を意識した構図で広がりを感じさせる
細長いものや先が鋭角なものは、その先に視線を持ってこさせる効果的なアイテム。お箸やペン、ハサミなどの先を見てほしい方向に向けて配置すると、矢印と同じ役割を果たしてくれるので、被写体がより際立つ。

これを味方につけると無敵!「光」編

もうひとつ、写真を撮る際に重要になってくるのが「光」。この光をうまく操れるようになると、写真の腕は一気に上がる!

・自然光の差し込む窓辺を撮影場所に
物をよりステキに写すには、やはり自然光がベスト。日中の室内で、光がよく差し込む窓辺が撮影場所に適している。直射日光が当たると、濃い影が出てしまうので要注意。そんなときは、白いカーテンを引いて光をやわらかくして。白い布などを敷いて下地も白にすると、さらに明るくやわらかな印象に。

・光の向きを意識する
光には向きがあり、これによって印象が大きく変わってくる。カメラ側から光が当たっている「順光」、被写体の背後から当たっている「逆光」はよく聞くだろう。他にも、斜めから光が当たる「斜光」、真横からの「サイド光」、斜め背後からの「半逆光」と、被写体の周り360度、どの方向から光を当てるかを意識すると、影ができる方向と影の強さをコントロールでき、撮りたい写真の雰囲気により近づけることができる。

もっとおいしそうに見える!「料理撮影」編

料理を撮影する機会は意外と多いもの。SNSでも、手づくりスイーツやお弁当、夕食の写真などが溢れている。よりおいしそうに写すには、いくつかのポイントがある。

・"画面上のお皿の中心"を意識して盛り付ける
料理は、普通お皿の中央に盛りつけるもの。でも、いざ写真におさめようと思うと、真上からではないアングルの場合、お皿の手前の余白が広くなってしまい、なんだかバランスが悪い見た目に。斜めからのアングルで撮影する場合、料理を少し手前に盛り付けると◎。

・料理の手前に置くカトラリーは小さめのものを
料理の横にスプーンなどのカトラリーを添えるとなんだかオシャレ!と思って小道具を置いてみたものの、やたらとカトラリーが大きく写ってしまい、料理が目立たなくなることが。そこで、料理の手前に置くカトラリーは、実際に使用するものより小さなサイズのものを選ぶと、バランス良く写る。ぜひお試しあれ。

・適度なボケもおいしさを表現してくれる
料理写真をおいしそうに見せるポイントのひとつが「ボケ感」。ピントが合っている部分とボケている部分のメリハリをつけることで、写真に奥行き感が生まれ、雰囲気が出てよりおいしそうな写真に!

 ワンランク上の写真を撮ろう

おしゃれな写真を撮るにはもともとのセンスが必要だとばかり思っていたが、実際には少しの知識とコツがあれば、「いいね!」な写真は撮れそうだ。「私は別に、そこまで考えて写真撮ってないし!」なんていう人も、これらのテクニックを知っておいて損はない。だって、同じ場面を写した写真でも、そのときの空気感や思い出まで切り取れるのなら、そのほうがいいではないか! ただし、スタイリングにこだわるがあまり、料理が冷めるまで撮影していたり、周りの人を待たせてしまうのは、ひんしゅくを買いかねないのでご用心。TPOをわきまえながら、もっと写真を楽しもう!

(文・水谷 花楓)

フォトスタイリング 100のルール

著者:窪田千紘
出版社:主婦の友社
フォトスタイリングとは、撮りたいもの(紹介したいもの、売りたいもの)の魅力をいかに引き出して伝えるか、に重点を置いたスタイリング手法のこと。背景から、光、脇役の小物までトータルでデザインすることで、主役である被写体(商品や作品)が何倍にも素敵に見えるのです。この本は「日本フォトスタイリング協会」初の公式テキストブック。「フォトスタイリング基本の10法則」をはじめ、背景の作り方や色・テイストの揃え方、人の視線を集める構図など細かいルール・法則も満載。月間400万PVのブログを持つ著者が、初心者にもわかりやすく写真の魅力をアップさせる手法を伝授します。

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