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デジタルカメラの画素数、ぶっちゃけどれだけあれば充分なの?

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10年ほど前、ヨドバシカメラなどの家電量販店で、一番目立つ位置に並べられていた商品といえばデジタルカメラだ。毎月のように新機種が登場し、あらゆる世代が買い求めた。ところが、現在はデジカメの市場規模は縮小傾向にある。スマートフォンの登場で、シェアを食われてしまったのだ。

スマホに駆逐されるデジカメ

私はライターなので、取材中にデジカメが必須だったのだが、最近はスマホのカメラで充分だ。簡単に使えるし、旅先に持っていく荷物が少なくなる。スマホのメリットはとても大きい。

デジカメはフィルムカメラを短期間で駆逐してしまったが、そのデジカメが今度はスマホに駆逐されつつある。技術の進歩は凄まじすぎる。

しかもその性能がとんでもなく良い。以前、某雑誌の取材後、カメラマンの一眼レフのデータがクラッシュしてしまうアクシデントがあった。たまたま私がスマホで撮影していたので提供したのだが、載ってみるとそれほど遜色なかった。雑誌に小さく載る程度の写真なら、スマホカメラで充分のようだ。

 画素数競争が一段落

さて、かつてデジカメを選ぶときの大きな基準は“画素数”だった。「画素数が大きいほどキレイに写る」という宣伝がされていたので、少しでも画素数の大きな機種を買い求めようとした人も多かったことだろう。

私が12年前くらいに、初めて買ったデジカメは200万画素だった。ところが、今やスマホカメラでもその5倍、1000万画素以上あるのが普通だ。プロやハイアマチュア向けのデジタル一眼レフカメラでは3000万画素、5000万画素を超える機種が出ているが、現在、デジタル一眼レフやコンパクトデジタルカメラの画素数は2000万画素前後で落ち着いている。画素数競争は一段落ついたといっていいだろう。

しかし、この画素数、いったいどれだけあれば高性能なのだろう? 写真の現場で働くプロは画素数をどう感じているのだろうか。

 必要な画素数はいくら?

ちょうど今日、カメラマンと仕事をしたので、疑問をぶつけてみた。

「デジカメの画素数って、いったいどれだけあれば充分なの?」

「1000万画素もあれば雑誌の見開きでも問題なく、いけるよ。2000万あればもう、オーバースペックなレベルだね」

「そんなレベルでいいの?」

「雑誌の印刷なんて粗いから、画素数が高いカメラで撮っても、高精細な絵を再現できないんだよ。異論はあるだろうけど」

実際、そのカメラマンは1200万画素のデジタル一眼レフで仕事をしているが、クライアントにケチをつけられたことは一度もないと言っていた。こんなことを言ってしまえば元も子もないけれど、結局、写真が上手い人は画素数が高かろうと低かろうと、いい写真を撮るということなのだろうか。

デジタル一眼レフを片手に散策したい

カメラが身近になった分、技術やセンスの差が作品に大きく表れるようになった。『デジタル一眼Q&A大事典 最新版』(CAPA&デジキャパ!編集部・編/学研プラス・刊)は本格的に一眼レフを始めたい人におすすめの一冊だ。本書を一読して、ずっと眠ったままになっていたデジタル一眼レフを引っ張り出したくなった。

どんなにスマホカメラのクオリティが高くなっても、デジタル一眼レフに絶対に適わない部分がある。それは撮影するときの高揚感だ。どっしりしたボディで撮影したほうが、なんかうまい写真が撮れるような気がしてくるのだ。ちょうど、紅葉の季節が到来している。今度の土日は、カメラ片手にでかけてみようと思う。

(文:元城健)

デジタル一眼Q&A大事典 最新版

著者:CAPA&デジキャパ!編集部
出版社:学研プラス
写真初~中級者に向けて、「デジタル一眼の仕組み」から「カメラの機能と設定」、「写真撮影の基礎知識」、「撮影の実際と構図作り」、さらにはメンテナンスや印刷まで、豊富な作例写真を交えて、Q&A方式でわかりやすく解説していく。

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