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宮本武蔵の「五輪書」から現代社会の生き方を学べ

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宮本武蔵。

歴史に詳しくない人でも、名前くらいは聞いたことがあるだろう。江戸時代初期の剣の達人、剣豪だ。

五輪書 〜まんがで読破〜』(宮本武蔵、バラエティ・アートワークス・著/イースト・プレス・刊)によれば、
天正12年(1584年)兵庫県生まれ。幼少の頃から武芸を学び、数々の武芸者と真剣勝負を行い無敗。そして正保2年(1645年)、62歳で死去。

60歳の頃に自分の死期を悟り、熊本・霊厳寺内の洞窟「霊厳洞」にて、自身の武道哲学を記した書「五輪書」(ごりんのしょ)を書き上げた。

五輪書は「勝つために何をすべきか」が書かれている

五輪書は、武蔵が生涯をかけて会得した兵法「二天一流」(にてんいちりゅう)について書き記したもの。「地之巻」「水之巻」「火之巻」「風之巻」「空(くう)之巻」から構成されている。

全体の内容は、武蔵が戦いを通じて学んだ、剣の技術および勝負に勝つための戦略などとなっている。全体的に合理的で実利的。勝つために何をすべきかということが書かれている。

もちろん、武術書に分類されるものだが、内容は現代社会にも通じるところが多い。武蔵は真剣で相手と斬り合う戦場にいたが、我々現代人も職場や社会という戦場で、肉体や神経をすり減らしながら生活をしている。根本的には同じなのかもしれない。

勝つためには万事に備えることが必要

『五輪書 〜まんがで読破〜』は五輪書の内容を簡単に知ることができる。なにせ漫画だ。その上、わかりやすいようにオリジナルのキャラ「ナビ助」が随所に登場し解説を担当してくれている。

五輪書には、武蔵が武芸者との一騎打ちや、戦場での集団との戦闘など、あらゆる場面で「勝つ」ために必要なことが書かれている。武蔵の特徴である二刀流の構え方、さまざまな武器の特徴といった実践的なことはもちろんだが、内容の大半を占めているのが「勝つために万事に備えること」だ。

負ければ死という真剣勝負を勝ち抜くため、剣の腕を磨くことはもちろん、勝つための戦術に長け、その場の空気を読み、最善の方法を選択する。肉体だけではなく精神も鍛え、知識も蓄える。「文武両道」が必要ということだ。

臨機応変な対応ができてこそ勝てる

また、「臨機応変」さも重要と書かれている。剣術の型をいくら身につけたところで、実際の戦いにおいてはその型通りに戦えるわけではない。その場その場に合わせてもっとも効果的な戦い方を選ぶ必要がある。

もちろん基本は重要だが、それを活かすための応用力が必要ということ。状況に応じて臨機応変に対応できるようになるために、あらゆる状況を想定して備えておく。これは、ビジネスの世界でも同じだろう。

『五輪書 〜まんがで読破〜』を読んだだけでも、宮本武蔵が書き残したものが現代においても通用するものであることはわかるはずだ。

迷っている人にぜひ読んでもらいたい

ビジネス書や自己啓発書は多数存在する。しかし、「◯◯をすれば△△になる」といった、ピンポイントなアドバイスが並んでいるものが多い。

確かに具体的な事例ではあるが、それがそのまま目の前に現れることは少ない。どちらかというと、不測の事態のときにどう対応するのかというところが知りたい。

五輪書を読むと、言葉は悪いが小手先のテクニックではこの現代社会という戦場を勝ち抜くのは難しいと感じる。もっと根幹的な部分から物事を考え行動することが必要だろう。

もし、今迷っている人がいるのなら、五輪書を読んでみてほしい。強い信念と目標を持ち、それを遂行するために何をすべきか。自分のすべきことが見えてくるはずだ。

(文:三浦一紀)

五輪書 ~まんがで読破~

著者:宮本武蔵、バラエティ・アートワークス
出版社:イースト・プレス
人生を強く生き抜くための戦術! 青年期に各地を巡り、60数回に及ぶ真剣勝負に勝ち続けた剣豪・宮本武蔵が記した「五輪書」には武芸や剣術だけに限らず、己の道に果敢に生きる者へ成功と利益をもたらす知恵が詰まっている。これまでの兵法書とは一線を画し、現在もビジネス、スポーツなどあらゆる分野の指導書として活用され、海外にも翻訳された武道哲学書を漫画化!

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