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アメリカ大統領選も左右するかもしれない〝7人の侍〟

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今日、小池東京都知事が就任100日目を迎える。

去る7月31日の投開票日、とある民放では開票速報特番の放送開始と同時に当確のテロップが出るという圧勝だった。その小池都知事を選挙戦序盤から支援し続けていた人たちがいる。豊島区と練馬区の区議会議員から成る、〝7人の侍〟と呼ばれるグループだ。

小池都知事の7人の侍

最悪なら除名処分も免れない形の応援運動を展開した7人の区議は、小池知事にとってこれ以上ない強い味方だったに違いない。

知事選に立候補する予定はまったくない一般人であっても、こんな心強い味方がいてくれたら頼もしい。自分の能力が及ぶ範囲の外にあることも達成できそうな気がする。あなたには、自分の身の危険も顧みずに一緒に戦ってくれる味方がいますか?

実は、味方は誰にでもいる。

しかも、脳の中にしっかり7人。

この7人のプロフィールについて詳しく書かれているのが、『脳の中の7人の侍』(林成之・著/主婦の友社・刊)である。

 脳の中の7つの部位

2015年7月に公開されたディズニー映画『インサイドヘッド』。人間の感情を主人公にしたストーリーで、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ピリピリといった感情が登場する。それぞれの感情が司るシチュエーションが決まっていて、交代で勤務することになる。

出番が決まっていることを考えればアイデアそのものは似ているかもしれないが、『脳の中の7人の侍』の主役は感情ではなく、異なる機能を宿す脳の7つの部位だ。

・空気を読む、段取りする=空間認知中枢
・否定語を言わない=海馬回
・興味を持つ=A10神経群
・違いを認める=前頭前野
・損得を考えず全力でやる=自己報酬神経群
・気持ちを込めて会話する=新ノード層
・繰り返し考え続ける=ワールプール思考回路

7つの部位の働きを高めていくことで、何が起きるか。ひとことで言えば、勝負強くなる。

現場で培われた脳の使い方のアドバイス

筆者の林さんは40年のキャリアがある脳神経外科医で、救急救命センターの医師として勤務していたこともある。本書は、まず読者にこんな質問を投げかけてくる。

「頭は悪くないはずなのに、仕事がいまいちパッとしない…」
そんなもどかしさを感じていませんか?

『脳の中の7人の侍』より引用

ほぼすべての人が、この質問に「そうそう!」と答えるのではないだろうか。ということは、自分の中にいる7人の侍を使いこなせていない人が大多数なのだ。この事実は、現場での実体験を積み重ねてきている林さんも明言している。

もし、あなたががんばっているのに伸び悩んでいるならば、脳の仕組みや本能に反しているやり方をしているからにほかなりません。ほとんどの人が、本来もっている脳の力の半分も発揮できていないというのが私の実感です。

『脳の中の7人の侍』より引用

そこで、脳の7つの部位=勝負脳を鍛えていく必要性が出てくる。

ここぞという場面で最高のパフォーマンスを発揮する。私はこうした力のある脳を「勝負脳」と名づけました。勝負脳を鍛えれば、ビジネスや勉強、スポーツなど、あらゆる勝負に強くなるのです。

『脳の中の7人の侍』より引用

ヒラリーか、トランプか

さて、今日はもうひとつ、世界的規模のイベントがある。このイベントの主人公である二人の人物も、長きにわたって頭の中の7人の侍ときわめて近い関係にあり続けてきただろうし、勝負がついた後も、仕事が続く限り、そういう姿勢をさらに強く意識していかなければならないはずだ。

各メディアで「稀に見る混戦」、「史上最も醜い戦い」といった言い回しが目立つ状況の中、第45代アメリカ大統領となるのは、私用メール問題を乗り切ったヒラリー・クリントン候補か。それとも、女性蔑視発言で資質を問われたにもかかわらず、選挙戦最終盤になっても支持率で猛追を続けたドナルド・トランプ候補か。

どちらが勝つにせよ、その人は7人の侍=勝負脳の機能をフル稼働して危機を乗り越え、攻めるべきところをしっかりと攻めた結果、アメリカ大統領の座をつかむに違いない。

(文:宇佐和通)

脳の中の7人の侍

著者:林成之
出版社:主婦の友社
「頭がいいのに結果が出せない」「ここぞというときにいつも負ける」のは、無意識の行動で脳の力を落としているから。最大限のパフォーマンスを発揮する脳の仕組みを知れば、どんな逆境にも負けない、つねに結果を出すビジネスマンに生まれ変われる。「空気を読む、段取りする」「否定語を言わない」「興味をもつ」「違いを認める」「損得を考えず全力でやる」「気持ちを込めて会話する」「繰り返し考え続ける」という7つの意識が脳の潜在能力を引き出し、最高のパフォーマンスを発揮させる! 社会のなかで最高の能力、カリスマ性を発揮して、チームを、会社を、勝利に導くビジネスマンになるための脳科学メソッド。

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