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『テロリストのパラソル』のホットドッグをコンビニ4社のフランクフルトで作ってみた

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真夜中にホットドッグを食べたくなった。

『テロリストのパラソル』というハードボイルド・ミステリー小説を読んでしまったせいだ。

著者は藤原伊織。本書によって1995年(平成7年)に江戸川乱歩賞と1996年(平成8年)に直木賞をダブル受賞したことでも話題になった。いまも読み継がれているロングセラー小説だ。

炒めたキャベツをトッピングする

フライパンにバターを溶かし、ソーセージを軽く炒めた。次に千切りにしたキャベツを放りこんだ。塩と黒コショウ、それにカレー粉をふりかける。キャベツをパンにはさみ、ソーセージを乗せた。オーブンレンジにいれて待った。(中略)ころあいをみてパンをとりだし皿にのせた。ケチャップとマスタードをスプーンで流し、カウンターに置いた。

(『テロリストのパラソル』から引用)

『テロリストのパラソル』のホットドッグを食べるまでは眠れそうもなかった。ホットドッグに適したソーセージを求めて、ひたすらに夜の街をさまよい歩いた。

のどが渇いた。コンビニに立ち寄った。緑茶のペットボトルだけを手にして、わたしはレジカウンターへ向かった。あるものが視界に入った。串に刺したソーセージ(棒付きフランクフルト)が売っていた。太くて長かった。探し求めていたものだった。

セブン-イレブン編

【品名】スペシャルビッグフランク

セブンイレブンのフランクフルトで作ったホットドッグ

ジューシーな口当たり。皮は噛み切りやすい。柔らかくクセのない風味の肉質で、なおかつ「あらびき」特有の歯ごたえを残している。

セブン-イレブンのフランクフルトは2種類ある。通常サイズのものは「パキっとあらびきフランク」という名称だ。しかし、我が家の近所では入手できなかった。ホットスナックの種類が多いので、各店の判断で「スペシャルビッグフランク」1種類に集約しているのかもしれない。

ちなみに、コンビニで棒付きフランクフルトを買うと「1回分のケチャップ&マスタード」(正式名称・ディスペンパック)を無料で付けてくれる。ホットドッグを作るには都合が良い。

ローソン編

【品名】ポークフランク。

ローソンのフランクフルトで作ったホットドッグ

4社のなかでいちばん特徴的な見た目をしている。はっきり視認できるほど、皮に香辛料(黒色の粒コショウ?)らしきものが練りこまれているのがわかる。歯ごたえが良く「あらびき感」が強い。

香辛料が良くきいているので、肉の臭みをほとんど感じない。上品な味わいの棒付きフランクフルトに仕上がっている。コンビニ4社のなかでは、いちばんあっさりした味わいだ。

ファミリーマート編

【品名】ジャンボフランク。

ファミリーマートのフランクフルトで作ったホットドッグ

ファミマの棒付きフランクフルトは、ジャンボサイズ1種類だけである。肉質のジューシーさにかけては、セブン-イレブンと肩を並べる仕上がりだ。

「あらびき感」は抑えぎみで、フワフワした歯ごたえに特徴があり、肉質の柔らかさに対してこだわりを感じさせる。噛み切ったときに旨味がにじみ出てくる。ホットドッグ向きであると感じた。

サークルKサンクス編

【品名】あらびきポークフランク。

サークルKサンクスのフランクフルトで作ったホットドッグ

サークルKサンクスの棒付きフランクフルトは、大小2種類のラインナップがある。セブン-イレブンとは異なり、我が家の近所では2種類とも置いている店が多かった。今回は通常サイズの「あらびきポークフランク」をホットドッグに使用した。

他社に比べると、味つけが濃く、風味が強い。肉質のジューシーさは控えめ。身がつまっていて、歯ごたえがあって、肉の旨味が強いので、「あらびき」というよりも、味や食感は「サラミソーセージ」に近いものがある。あきらかに他社とは趣向を異にした棒付きフランクフルトだ。

『テロパラ』流のホットドッグレシピ

結論。

どれも旨かった。

食事としてのホットドッグに向いているのは、セブン-イレブンとファミリーマートの棒付きフランクだ。ローソンとサークルKサンクスの棒付きフランクは、ビールのおつまみとしてのホットドッグに向いていると感じた。

今回のレシピを紹介しよう。
1)まず、フランクフルトは事前に棒からはずして、電子レンジやオーブントースターで温めておく。熱しすぎると皮が硬くなってしまうので気をつけたい。

2)ホットドッグ用のパンは、フジパン株式会社「ドッグロール」を使用した。その名のとおり、ホットドッグ用のスリット(切り込み)が入っているので使いやすい。

3)フライパンは弱火で温める。千切りキャベツに火を通しすぎると水気でベチャベチャになるからだ。バターは「雪印北海道バター ミニパック」を使った。1回分8グラムが個別包装になっているので使いやすい。

4)フライパンがすこし温まったところにバターを溶かして、キャベツの千切りをひとつかみ(80~100グラム)放り込む。わたしは千切り器を使ったが、コンビニで売っている「カット済みの千切りキャベツ」を買って済ませるのも良いだろう。

5)キャベツを投入したら、すぐに「塩」「コショウ」「カレー粉」をふりかける。塩分摂取量のことは忘れて、やや塩辛く味付けしたほうがおいしくなる。温めておいたフランクフルトを投入する。キャベツから水気が出るまえに火を止める。

6)炒めたキャベツを取り出して「ドッグロール」のスリットに詰める。フランクフルトをのせる。オーブントースターで1分~1分半ほど焼きを入れる。このとき、フランクフルトの皮やパンの表面が硬くならないように気をつける。ホットドッグは「パンとフランクフルトのハーモニー」が重要なので、噛み切りやすい硬さに仕上げたい。完成。

ホットドッグは犬(ドッグ)と関係があるの?

なぜ?どうして? 身近なぎもん6年生』(三田大樹・監修 、丹野由夏 入澤宣幸  高橋みか  鶴川たくじ・文/学研プラス・刊)に詳しい。

ホッドドッグは日本語にすると「熱い犬」。でも、どこから見ても犬には見えません。
(中略)
ホットドッグの主役は細長いソーセージです。ソーセージの本場はドイツですが、ドイツではソーセージをパンの間にはさむ食べ方をあまりしませんでした。けれどアメリカでは、移住してきたドイツ人から、この食べ方が広まっていきました。
(中略)
はじめは、このソーセージのことをドイツの都市である「フランクフルト」にちなんで「フランクフルター・ソーセージ」といいましたが、だれかが「ダックスフント・ソーセージ」と、よびはじめました。

(『なぜ?どうして? 身近なぎもん6年生』から引用)

当時、アメリカの野球場では「レッド・ホット・ダックスフント・ソーセージ」という軽食が売られていた。それに着想を得たマンガ家が、「細長いパンにはさまれた細長い犬(マスタード付き)」を描いて、さらに「ホットドッグはいかが!」という看板のイラストを付け加えたところ大ウケした。イラストを気に入った読者たちによって「ホットドッグ」という呼び方が広まっていったという。

(文:忌川タツヤ)

なぜ?どうして? 身近なぎもん6年生

著者:三田大樹(監修) メルプランニング(編) 丹野由夏(文) 入澤宣幸(文) 高橋みか(文) 鶴川たくじ(文)
出版社:学研プラス
日本に大統領がいないわけや、ホットドッグと犬との関係のひみつ、3Dが立体に見えるひみつなど、6年生が身近に思う40の疑問について楽しくわかりやすい文と絵で紹介。緊急地震速報の仕組みや、放射能についても掲載。朝の読書に最適の一冊。

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