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身辺整理の心がけは「津波到達までの30分以内」

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気分転換をするため、思いつきで引っ越しを決めたことがあった。2012年の春だった。東日本大震災のせいで感傷的になっていたのかもしれない。

引っ越しをするなら、できるだけ荷物は減らしたい。当時のわたしが目安にしたのは「大津波が発生してから自宅へ到達するまでのあいだに余裕をもって持ち出せる量」だった。

制限時間は30分以内。荷物を運ぶために「中型ナップザック」と「小型ナップザック」を使用する。このような条件で検討をおこなった。

捨てたもの

寝具は捨てることにした。持ち歩けないからだ。転居先で新たに買いそろえたほうが費用を抑えられる。敷布団の底面にカビが生えていたので新調する良い機会だった。

衣類は大幅に減らした。インナーやアウターは薄手のものを3着ずつ。靴下は3足。タオルは6枚。バスタオルは捨てた。このときから1種類のタオルだけで顔面も股間も足裏も済ませる生活がはじまった。どうせ「咳をしても一人」の暮らしである。

机とイスは捨てた。家電製品も処分した。

スマートフォンとノートパソコンとタブレット端末がそれぞれ1台ずつ。モバイルルーターとモバイルバッテリーも1台ずつ。これらは必需品だ。充電用ケーブルやACアダプタも同様。ここまでの荷物だけで、中型ナップザックの中がいっぱいになった。

捨てるまでに悩んだもの

残りの荷物は、小型ナップザックだけで収めなければならない。

書籍と雑誌はあきらめた。転居先へ向かう新幹線のなかで読む1冊だけを残して、すべて処分した。

もらった手紙や年賀状も処分するしかなかった。しかし良いこともあった。片想いだった女性から届いた「結婚しました」や「第一子が誕生しました」ハガキを捨てることができたからだ。それまで破棄できなかったのは、腹いせに捨てるのは男らしくないような気がしていたからだ。ようやく素直になれた。

趣味で収集していた「アニメーション研究にまつわる資料群」をどのように処分するか悩んだ。わたしは「某アニメ演出家」にまつわるDVDや絵コンテ集やインタビュー掲載誌をコレクションしていた。ダンボール箱で5箱分くらいの量だった。いろいろ考えた結果、地方大学のアニメ研究サークルに送料元払いで寄付した。

「不思議な世界」からの警告メッセージ

通帳や印鑑、保険証券の契約書類などは捨てるわけにはいかない。歯ブラシや爪切りなどの衛生用品、頭痛薬も残した。細々(こまごま)としたものによって小型ナップザックがいっぱいになった。

わたしが試みたのは「30分後に大津波が迫ってきたときの避難を想定した身辺整理」であって、実際に被害に遭ったわけではない。もしも被災する直前であれば、食料や水、携帯ラジオや毛布などを優先して持ち運ぶべきだ。

近年、南海トラフ地震や首都直下型地震への備えにまつわる情報発信が増えている。
松原照子の大世見』(松原照子・著/学研プラス・刊)によれば、「だれかの声」が聞こえたり、「不思議な世界の方々」がいろいろ教えてくれるという。

現在、心配されている東海・東南海・南海大地震が起きたら、石油タンクは大丈夫でしょうか?

もしも同時に爆発炎上したら、海は火の海になります。

あれ、いいきってしまいましたが、私の意志ではない気がしています。もしかすると、どなたかが私の手を借りて書いた? まさかとは思いますが、今までとは違う感触で、現実になると書いてしまいました。

(『松原照子の大世見』から引用)

石油の備蓄基地や工業地帯からは遠く離れているが、わたしが現在住んでいる地域の直下には活断層がある。入居している賃貸アパートは築30年を超えているので、大きな地震がくればひとたまりもないことはわかりきっている。定期的に持ち物を減らしているので、逃げる準備は万全だ。

(文:忌川タツヤ)

松原照子の大世見

著者:松原照子
出版社:学研プラス
東日本大震災を予言し、見事に的中させた松原照子が自らの超常能力を語る。幼いころから彼女だけに見えていた「不思議な世界の住人」から教えてもらった本当の歴史、そして近未来に起こるであろう世界と日本の事件と災害などをあますところなく大公開する。

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