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きのこは秋だけとは限らない!春こそ、きのこ狩りにでかけよう!

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最近はヘルシー食材として注目されている“きのこ”。スーパーに行くと、エリンギ、マイタケ、ブナシメジ…と、たくさんのきのこを目にすることができます。一年中手に入るスーパーのきのこもいいけれど、野山できのこ狩りをしてみたいと思う人も多いはず。採ったばかりのきのこを鍋に入れて、みんなで囲んで食べたら最高ですよね。思い立ったらぜひ、この春はきのこ狩りにでかけてみてはいかがですか?

えっ、きのこって、秋に採れるものなんじゃないの?と思ったアナタ。いえいえ。きのこのシーズンはとっくにはじまっているのです!

春といったら、アミガサタケ!

日本唯一の“きのこライター”でもある堀博美さんの『きのこライター堀博美パーソナルブック きのこれ!』には、春のきのことして“アミガサタケ”が紹介されています。

曰く、きのこファンの間には、サクラ前線ならぬ“アミガサタケ前線”があるのだそうです。アミガサタケは日本ではなじみの薄いきのこですが、西洋では一般家庭の食卓にも上がるほどだとか。ちょっと形はグロテスクなように見えますが、これがなかなか、おいしいきのこだそうです。

花見がてら、きのこ狩りへGO!

堀さんは桜が満開の4月初旬、さっそく野山に飛び出しアミガサタケ狩りに勤しむといいます。しかも、花見がてらということで、お母さんを連れ出して。途中、なかなか見つからずに焦ったりもしたようですが、最終的にはお母さんが45本、堀さんが53本の大収穫!帰宅後はオムレツにしたそうです。

自分で採ったきのこを、自分で料理して食べる!これぞ、きのこ狩りの醍醐味ですね。

本書にはほかにも、世界三大珍味に数えられるトリュフや、中華料理の高級食材として知られるキヌガサタケに関する蘊蓄も満載。料理を想像すると、ついついよだれが出てきます。

 きのこ狩りでは“毒きのこ”に注意!

きのこ狩りは楽しいもの。けれども、誰しもが不安に感じてしまうのは毒きのこの存在でしょう。堀さんも、毎年のように中毒が発生する現状を憂いています。

中毒例がもっとも多いのはツキヨタケという毒きのこ。シイタケやムキタケと間違って食べてしまうのだとか。調べてみると、確かに似ている!というか、瓜二つじゃないですか。これは素人ではわかりません。ほかにも、クサウラベニタケ、カキシメジといった毒きのこの中毒例が多いようで、ここに挙げた3種類で中毒の大半を占めているのだとか。

堀さん自身もきのこ中毒を経験したことがあるそうです。薬を処方してもらっておさまったそうですが、何というきのこで中毒したのかはわからずじまいだったそう。堀さんほど詳しい方でも間違えてしまうなんて、毒きのこおそるべし!

1ヶ月間、激痛が続くドクササコ

きのこ中毒は毎年のように起こっています。はっきりとした見分け方はないそうで、結局は一つ一つ種類を覚えていくしかないのだそう。知らないきのこは食べないことと、専門家に同行してもらうのが一番いいようです。

本書では、中毒の実例も紹介されていますが、強烈なのはドクササコという毒きのこです。堀さんの解説によると、食べてから1週間以内に症状が発症し、焼け火箸を刺したような手足の痛みがおこるのだそうです。しかも、痛みが1ヶ月間も続くといいますから、想像を絶する苦しみといえるでしょう。

毒きのこも付き合い方によっては楽しい?

様々な実例を挙げると、やっぱりきのこは怖いというイメージを持ってしまいます。とはいえ、毒きのこもその姿形を観察していれば可憐に感じるもの。数々の死者を出しているドクツルタケは、純白のドレスをまとった貴婦人のような美しさです。ベニテングタケは西洋の民芸や雑貨のモチーフにもなっています。意外にも、毒きのこは私たちに身近な存在なのです。

知れば知るほど奥深い、きのこの世界。各地で採集会も盛んに開かれています。ぜひ、今年は野山できのこに親しんでみてはいかがでしょうか。

(文・元城健)

きのこライター堀博美パーソナルブック きのこれ! その1 キノコゴコロがわかるエッセイ盛り合わせのきのこコレクション

著者:堀博美(著)
出版社:山と溪谷社(インプレス)
日本でただ一人のきのこライターである堀博美さんのパーソナルブックが誕生。寝ても覚めても、一年中きのこのことを考えている堀さんの心にとまった、きのこの話題あれこれをショートエッセイ集としてまとめました。 これまで限定100部で刊行してきたきのこ同人誌「きのこる。」の世界を電子書籍に転化、多くの方々が読めるようになりました。書き下ろし作品を中心に、同人誌「きのこる。」に掲載されて好評だった作品も、何本か加筆して再録しています。

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