ハウツーが満載のコラム
文字サイズを変更する

理系の人必見!文章力UPのコツ、知りたくない?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

国語って苦手なんだよね…
文章を書くことは、苦痛以外のなにものでもない…
そんな悲痛な叫びをよく耳にする。特に、男性から。
理系の人々にとって、いわゆる「国語」に関する事柄は、どうしても苦手意識が強いようだ。

気持ちはよーくわかる。文系の私にとっては数字が並んでいるだけで嫌悪感を抱いてしまう、算数・数学恐怖症だから。

だけど、考えてみてほしい。いくら苦手だといっても、悲しいかな、文章を書く機会はこの世に無数と存在する。
思い起こせば、子どもの頃は絵日記の宿題、読書感想文。
学生時代は、論文。
社会人になれば、報告書や企画書、仕事の依頼メール。
親になると、幼稚園や保育園の、先生と親の間でやりとりする連絡帳。子どもの家での様子を伝えるために大切なツールだ。

「文章を書く」という行為からは、どうやら一生逃げられそうもない。どうせ逃れられないのなら、「伝わりやすい、読みやすい文章」をマスターしたくない?

教えるのが最も難しい教科、それが国語

とはいえ、学校で教わる教科の中で、一番教えるのが難しいと言われているのが「国語」だそうで、これは、多くの教師、塾講師が断言している。たとえば、算数ならば、「解き方がわからない」から「出来ない」。でも国語は「日本語は話せるし、わからなくはない」のに「出来ない」から。そして、すべての教科に通じるのが「文章の読解力」であり、問題文を正しく理解するには「国語力」が必要となる。自分の気持ちを正確に伝えるにも、「文章力」は必要不可欠である。

さらに奥深い、言葉選び

しかも、日本語には同じような意味を持つ、いわゆる同義語・類似語が多数存在する。ひとつの事柄を相手に伝えるにも、その言い回しは何通りもある。この場合、どの熟語をチョイスするとより伝わる文章になるのか? 使う言葉ひとつで、伝わる微妙なニュアンスが変わってきてしまう。
また、意味が間違って使われている言葉も、この世にはたくさんある。そう、大人でも、正しい日本語を話すことはハードルが高い。その証拠に、日本語に関する書籍が世に溢れている。皆、自分の日本語にいまひとつ自信がないのだ。

ここまで読んで、やっぱり文章力UPなんて無理じゃん…と落胆しないでほしい。希望の光となる一冊の本を見つけた。石黒圭著『日本語てにをはルール』である。

読まれることを意識した文章、おいしい文章とは?

インターネットが普及し、様々なSNSが出現。ブログをやっている人も今や珍しくない。昔よりも「人に読まれる」文章を書く機会が、格段に増えた。もちろん先にも述べたように、意識して機会を設けなくても、日常的に「人に読まれる文章」を書く機会は多々ある。日記をつけるのであれば、思いつくまま言葉を並べるだけで問題ないが、いざ人の目に触れる文章となると、少しばかり工夫が必要となる。

私は職業柄、学生たちの書いた大量の文章に目をとおすのですが、読みながら「惜しいなぁ」と思うことがよくあります。文章のなかで扱われている素材はとてもよいのに、調理の仕方が悪いため、「おいしい文章」になりそこねているのです。

『日本語てにをはルール』より引用

報告書、レポート、論文、小説、ブログ…様々な文章のジャンルはあれど、言葉としての基本は変わらない。その基本を「てにをはルール」と名づけ、徹底的にトレーニングするための方法を本書ではわかりやすく説明してくれている。もしかしたら、理系の人にとって、このようなクイズ形式だったり、ルールに基づく考え方は、より習得しやすい方法かもしれない。

日本語として「読みやすい」文章にするために

「あなたは日本語の文章を作れますか?」と聞かれれば「もちろん!」と答えるが、「あなたは日本語として読みやすい文を作れますか?」と聞かれたら、うーんと返答に困ってしまう人へ。
「読みやすい」文章を書くには、次の5点をおさえれば誰にでも実現可能なのだと、石黒氏は教えてくれている。まずは文章の基本となる「文の組み立て方」、より相手に伝わる文章にするための「言葉の選び方」、意図を持って使い分けると効果的な「かなと漢字」、多くの人が苦手としている「敬語」、そして最後に、作った文章をどう並べてどうタイトルをつけるかの「文章の仕上げ方」

教えるのが難しいとされる国語だけれど、やはりコツがあったのだ。もちろん、そもそもの語彙量・語彙力に関しては、やはり普段からの読書量が不可欠だとは思うけれど。

さて、本書の魅力は皆様に伝わっただろうか? 少しでも興味を持ってもらえたなら、大成功。そうでなければ、私自身もこの書で文章力を勉強し直します…。

(文・水谷 花楓)

日本語てにをはルール

著者:石黒圭
出版社:すばる舎
日々、何の疑問も持たずに使っている日本語。「灯台もと暗し」で、身近だからこそ見落としていたり、誤用に気づかずにいることがあります。本書タイトルの「てにをは」は狭義では助詞のことですが、広義では日本語の表現法も含みます。 すなわち本書は、日本語を助詞のレベルから文章術に至るまで網羅し、日本語の意外な「盲点」と「面白さ」を探っていく本です。クイズ形式で楽しみながら日本語通にもなれます。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • LINEで送る

関連記事